2009年4月30日 ●寿命は部品の寿命であること

 
一番近いスーパーまで車で20分以上かかる当地で、大切な手足であるスズキ・エブリーが壊れた。
 正確には、ミッション・ベアリングの不良でクラッチが切れにくくなり、車検を通すためにミッションの載せ替えを要求され、見積もりが、車検に加えてクラッチやブレーキパッド、O2センサー(スズキ車は10万キロでイカれる)などの交換と併せて40万円を超える額を提示されて、状態から判断して部品交換のメリットがなくなって他の中古を入手した方がよいということになった。

 まだ7年、18万キロしか走っていない。自分としては新車のつもりでいたが、今後の走行可能距離とのバランスで、泣く泣く手放して車を換えることを決意した。
 平均燃費リッター15キロ以上、日本中をよく走ってくれた。名古屋市中川区のスーパージャンボという会社で購入した新古車だが、この会社は比較的良心的で、ぼったくりで見積もっているわけではないことが分かっていた。
 整備士は、まあ良く走った方だと慰めてくれたが、30万キロまで走るつもりでいた筆者としては、なんともやりきれない無念の思いだ。

 もう少しマメにオイル交換して、ベアリングの寿命を延ばしてやりたかったと後悔の念に苛まれている。クラッチから異音がして、やや切れにくい以外の症状はなく、走行にも支障がないが、このまま走っていると突如、クラッチやミッションが壊れてしまうらしい。
 スズキ車は、長く乗りたければオイル3~4000キロ交換とフラッシングが欠かせないという世評は真実だった。5~6000キロとケチった筆者が悪かった。

 前に乗っていた、トヨタタウンエースバンも30万キロで手放した。こちらも百名山行脚の供として尽くしてくれたが、ディーゼル排ガス規制により車検が不可能になり、やはり泣く泣く手放した。
 別れの日は、「最期まで乗ってやれなくてゴメン」と哀しみがこみあげたものだ。

 スズキ車にした理由は、車が寿命を迎える原因になるのが①オイルシール ②タイミングベルト ③ミッショントラブル ④ピストンリング摩耗破損 などだが、唯一スズキ車だけがタイミングベルトでなくタイミングチェーンになっているからで、突如、ベルトが切れて動かずにオシマイという事態が避けられると判断したからだ。

 軽自動車では、ほとんどの場合、オイルシールがダメになって放棄することが多い。交換に10万円以上かかることが多く、おおむね他の部品も同時に寿命となることが多いので、タイミングベルトの劣化とともに交換の目安になるのだ。
 しかし、ミッション・ベアリングの劣化は予想していなかった。日本車は、30万キロ以上持つと勝手に決めつけていたので、20万キロにも満たずに放棄するのはショックだ。

 さて、わがエブリーは、ミッション異音以外のいかなる症状もなく18万キロまで完全無故障、車検以外のドッグ入り皆無でお陀仏となった。これで愛する車がオシマイというのは青天の霹靂、実にショックが大きい。
 考えてみれば、車の寿命というものは、たった一つの部品のトラブルによるものであって、他の部品は、どんなに新品同様であっても、イカれた部品の交換が無理ならば、結局全部を放棄せざるをえなくなる。
 数万の部品が集積した車という総合体の寿命が、たった一つの部品の寿命で定まってしまうのである。

 翻って、この世のあらゆる存在が、実は同じ性質を持っていることに気づく必要がある。
 まずは、人間自身がそうなのだ。
 筆者は、子供のときに小便器からの感染で腎盂炎になり、成人して有機溶剤を扱ったことで腎臓を痛めつけた。激しい痛風が起きて、今では小便が石鹸水のようになり、疲れやすく辛くて、とても長生きできそうもない。
 筆者の場合、交通事故でも起きなければ、腎臓という、たった一つの部品の寿命で筆者というカテゴリーすべての死を迎える運命にあるのだ。
 他のすべての臓器が健康そのものであっても、腎臓のためにお陀仏となる。胃腸や肝臓が健康だから勘弁してくれというわけにいかない。

 同じように、会社も国家も、あらゆる組織体も、あらゆる生命も、たった一つの部品の死によって全体の死が導かれるのである。
 人を殺すには、たった一つの生命維持部品を壊せばよいのであって、脳か内臓の一つでも壊せばすむ話で、丁寧に細胞の一つ一つを叩きつぶす必要などないのだ。
 全身を数百回も刺して殺す殺人犯がいるが、あれはムダだと教えてあげねばならない。致命点、例えば心臓一カ所で十分だよと・・・・。

 さて、会社の心臓、生命維持部品とはなんだろう?
 まずは会社を構成する部品を考えよう。①資本金 ②経営者とその能力 ③設備・生産手段 ④労働者の会社を愛する心 ⑤社会からの信用 ⑥経営代謝の見通し などと考えるられるが、一番大切な要素はなんだろう?
 これが消えれば、会社は、どんなにカネがあろうと人がいようと絶対に存続できないもの。筆者が思うところ、それは、会社を支える労働者たちが、その会社を愛する心だと思う。
 例え、会社のすべてをロボット化しても、その管理は人が行うしかなく、結局のところ、人を完全に排除したシステムなど作りようがないからだ。

 武田信玄は、「人は城、人は石垣、人は堀、情けは味方、あだは敵なり」と喝破した。
 会社も同じで、見せかけの城、つまり壮大な本社ビルや世間の評判など無意味であり、国家や会社に本当に必要なものは人であって、情けに結ばれた信頼関係であって、見せかけの虚構設備を作って見栄を張るよりは、人の信頼を大切にしろと教えたのだ。
 信玄は、とうとう城を造らなかった。信玄屋敷は簡単な砦程度のものだ。

 会社にとって、本当に一番必要なものは、「労働者の会社に対する信頼と依存である」と指摘しているのだが、二世三世のバカボン経営者たちは、会社を真に支えている部品が分からなくなり、世間体ばかりが気になって、無意味な見せかけの城ばかり作りたがるようになる。
 組織を支える一番大切な部品に気づかずに、いらないガラクタばかりこしらえて、やがて自らを滅ぼすのである。どんなに見せかけが立派であっても、労働者の信頼を失った会社はオシマイという真理に気づかないまま滅び去ってゆく。
 だから、この大恐慌のなかで、真に賢明な経営者は、最期に残すものは、見せかけの設備や資本ではなく、会社を愛する労働者の心だと分かっているから、例え大恐慌に翻弄されて潰れてしまっても、やがて再び人々が戻り、あっというまに再建が可能になる。

 それでは、国にとって、本当に支えになっている部品とは何だろう?
 もちろん、それも同じであって、国民が国家を必要とし、信頼することに他ならない。
 ひるがえって、今、国民は国家を信頼しているか? 国民の老後、未来を保証するとして無理矢理収奪してきた年金資金はデタラメに管理されて、払い込み証書を自分たちが勝手に破棄してしまい、「あげく証書がないから支払えません」とこきやがる。
 160兆円にのぼる大切な資産を「運用」と称して投機バクチに注ぎ込み、すでに半分はすってしまい、残りも全部バクチにつぎ込むと自民党政権が表明しているのである。
 それも100%勝目のない、イカサマバクチだ。全部、外国の投機屋に持っていかれることが見え透いた詐欺、八百長バクチなのである。

 これで、どれほど「小泉がカッコいい」とほざく本質の見えないノータリンのアホバカ女たちが自民党に投票しようが、いよいよ自分たちが年金の受取資格を得てみればヒステリーか発狂しか選択肢がないことを思い知らされるにちがいない。
 労働者の権利を真正面から破壊した小泉・竹中の正体が分からなかったバカの自民党支持者たちこそ、最大の真の被害者になることは絶対に避けられない。

 国家にとって心臓の部品、その寿命を決定する本質は、国民からの信頼に他ならない。
 日本国家は、自民党政権が、その信頼をまともに破壊し、国家を維持する基本部品を取り返しのつかないほど破壊し尽くしたといってよいだろう。
 もう日本国家はオシマイなのだ。どうやっても国家を支える基本部品が失われてしまい、回復することができない。

 筆者は、この大恐慌によって、あらゆる組織体が崩壊すると予言してきた。
 会社も、国家も。団体も、宗教も、すべて人の集まりが崩壊するのである。そうした組織を支えるために本当に必要なものは何か?
 それは、組織された人たちが、その組織によって利益を受け、それを守ろうとする心に他ならない。決して見せかけの事務所や代表やカネや体裁にあるのではない。
 組織員の心が組織から離れたとき、その組織は真の寿命を迎えたのである。それは潰れなければいけないのだ。

 今、日本にある、あらゆる組織は、もはや、組織された人に利益を還元することなどできない。なけなしのカネを搾り取って、幹部が私腹を肥やすことしかできないのだ。
 会社も国家も、宗教団体も政治結社もだ。
 その理由は何か?

 それは、組織というものが、利他主義だけを前提にして、それを食べてのみ生きられるという本質である。利他主義とは? つまり利己主義の反対である。
  つまり、組織というものは、そこに含まれた人たちが、利己主義を抑えて、全体の利益のために献身的に働く思想がなければ絶対に成立できないのである。
 国民は国家のことを思い、それを支えようとし、労働者は会社のことを思い、それを支えようとし、宗教団体も同じだ。ところが、肝心の国家も会社も宗教団体も、幹部が私利私欲に走り、組織員からカネをかすめ取ることばかり考えるようになり、なにひとつ利益を与えなくなった。

 国家における年金問題が端的にそれを示しているし、会社のリストラ問題を見れば、会社が労働者を家畜のように利用することしかせず、これによって労働者が会社への愛着を完全に失ったことを示している。また宗教団体も、例えば創価学会の池田大作が数兆円もの個人資産がスイス銀行にあったことが曝露され、その脱税疑惑が指摘されるとブラジルやコロンビアの銀行に送金したが、その銀行まで潰れてしまうことで大騒ぎしている。これでは信者も、さすがに池田に対する幻想が醒めるだろう。
 結局、公明党が自民党と共同している本当の理由は、池田大作を司法から守ることだったと指摘されている。政権に入っていれば指揮権が行使できるわけだから追求を阻止できる。この理由で公明党は自民党に合流したのである。

 こんなことをやっていれば、組織された人の組織に対する信頼は消え失せ、逆に憎悪だけが爆発するにちがいない。日本国家も、大企業も、創価学会や他の宗教団体も、幹部たちの利己主義の結果、まさに憎悪の対象となって破裂崩壊することが避けられないのである。

 国家も、会社も宗教団体も政治結社も、見かけはどれほど立派に見えても、車の部品と同じように、たった一つの部品が致命的損傷を受けたなら、それを交換補修できないなら、そのときが寿命なのである。
 組織にとって、構成員による組織への信頼という心臓部分が消えたなら、その瞬間、どれほど立派に見えるものでも、もはや絶対に助かることはできない。必ず崩壊するのである。
 我々は、あらゆる組織を失い、バラバラになって一人で生きてゆく時代が迫っている。

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