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 2009年11月10日 ● 大恐慌の本当の意味 その10

カテゴリ : 無題


 大恐慌の本当の意味 その10

 これを書いている2009年11月現在、2007年末に始まった大恐慌は、まだ扉を開いたばかりであり、これから、我々はその恐ろしい部屋の中に入ってゆくことになる。
 おそらく年末にかけて、扉の外から見えなかった真の恐怖を、間近に思い知ることになるだろう。そして、我々は、この阿鼻叫喚に満ちた部屋で最低、数年間は過ごさねばならなくなるようだ。
 予測されている核心的事態、すなわち全世界の通貨が紙くずに変わる真の恐怖は来年の夏以降に起きると副島孝彦らが指摘しているが、すでにアメリカで120行を超える銀行倒産を受けて、年末から事態は加速度をもって悪化するだろう。あるいは預金封鎖も視野に入れる必要がありそうだ。

 すでに中小零細企業は地獄に突入しており、我々は、職を失って彷徨う大勢の群れを目撃している。住処を追い出されて公園に寝泊まりする人の群れは増えるばかりであり、いつ自分が、同じ運命に晒されるのか戦々恐々とした毎日を過ごしているし、とっくに、そうした流浪の運命に見舞われている者も少なくない。
 我々が、これから苦難に満ちた時代を生き抜くためには、友と団結し、助け合ってぎりぎりの生活を耐え凌がねばならないのだ。
 だが、この部屋を抜け出すことができるのは、いったいいつになるのか? 皆目見当もつかないほど、その闇は深く遠い。

 大恐慌の核心部を無事に抜けるためには、信頼のおける友と手を携えて、非血縁を含む大家族を復活させ、励まし合い、助け合って生き抜くしかないと筆者は繰り返してきた。
 生き抜くために本当に必要なものは、決してカネや権力ではない。友という最大の、真の財産なのである。それを所有(共有)していなければ、とうてい耐えられそうもない広大な深淵が待っている。
 これは人類に天から下された苛酷なサバイバルであり、道を誤れば命を落とす巨大な崖っぷちの道を歩むということなのである。ときには自らの命を犠牲にして、もっと生かすべき命を支えなければならない。
 命よりも大切な未来の価値を信じ、子供たちの未来、人の礎となって自らのすべてを捧げなければならないときがくる。

 人生で一番大切なものは、カネでも権力でもなく、家族であり友人である。人間どうしの愛なのである。愛は血縁家族だけのものではない。それは自分を支えてくれたものであり、自分が支えるものである。我々の人生は、愛によって生み出され、育まれ、それを育む使命があることを自覚しなければならない。
 これから、自らの命をもって支えるにふさわしい大切な友、大切な命を見いだして共に生き抜くという決意だけが問われるのだ。これから輝くべき命のために、自分を捧げる決意が問われるのだ。

 他人を家畜のように利用しながら、権力と蓄財に邁進し、自分の利益だけに奉仕する人生を選ぶのか? それとも、全世界の子供たちに希望を託して、人類全体の、よりよき未来のために自分を捧げるのか?
 すなわち、偏狭、矮小な利己主義を唯一の価値とする人生だけで終わるのか? それとも利他主義に目覚め、人類の未来に奉仕することこそ最大の価値と信じて死んでゆけるのか? が真に問われる時代がやってきた。

 我々は人から生まれ、人に育まれ、人の肩に乗って遠くを眺め、人を育み、未来を支えるのである。
 自分の小さな人生など、人類意志の大きな流れ、ユングの提唱した集合的無意識、すなわち集合的自我(ガイア)、ヘーゲルの名付けた絶対精神(イデー)の小さな小さな部品にすぎないのである。
 人は人なくして生まれることも育つこともできず、一人一人が人を育てず、その未来を助けるのでなければ、子供たちの未来も失われてしまうと同時に、自分の存在理由すら消滅してしまうことを知るべきだ。
 子供たちの未来に奉仕する利他主義だけが、これまでの人類全体を支えてきた。未来のために人生を捧げる姿勢だけが人類の生存を支えてきたのである。

 それが金融資本の登場とともに、利他主義が見失われ、利己主義にとって代わられ、社会が崩壊するプロセスを我々は見せつけられてきた。
 人々の関心は、目先の生活の快楽、贅沢だけに向けられ、誰も子供たちの未来に関心を示さなくなった。未来に対し、返済不可能な巨額の借金を押しつけ。環境汚染を押しつけてまで自分たちだけの快楽を追い求めた。
 他人を睥睨し、見栄を張り、威勢を示すためなら、贅沢生活を守るためなら、資源の枯渇も、環境破壊も、放射能汚染も許されると勘違いし、ただ自分の権力と蓄財を謳歌することだけが人生の価値だと勘違いするようになった。

 大恐慌は、こうした誤った思想、破壊に対する大自然の摂理からの必然的な回答であり、カルマの反映である。まさに天誅が下されたのである。
 六本木ヒルズに棲んで月数百万円の家賃を払い、高級車を乗り回して、ブランド品を身にまとい、他人の苦しみを見て高笑いするような人間のクズどもが、どれほどキレイゴトを抜かしても、すべては愚かな利己主義を一歩も超えるものではない。
 「六本木の巫女」原知遥や寺島実郎が、「原子力発電が生活を支えている現実を見よ」と強調してみても、未来に放射能汚染を押しつける、その発想の貧しさ、あまりの愚かさ、空しさに「どこまでいっても利己主義だけ」と情けなくなるばかりだ。

 子供たちの未来を借金と放射能汚染に塗りつぶす原子力発電で、愚かしい欲望、贅沢感を満足させることと、未来の子供たちに、安全で素晴らしい環境、借金のない希望の未来を用意してやることの、どちらが高い価値であり、どちらを選ぶべきかの区別もできない者たちは、もはや地上から永久に始末され、霊的にも二度と復活できないだろう。
(スエデンボルグが「最期の審判」と呼んだ「霊界洗浄作戦 http://www.h2.dion.ne.jp/~apo.2012/daiyogen15.html#黙示録 により)すなわち輪廻転生の道も絶たれることになる。

 このことを理解できない利己主義に洗脳された膨大な人々が、私利私欲だけが唯一の価値と信ずる罠にはまって永遠に死滅してゆくにちがいない。人生における真の価値を見抜くことができず、カネや権力の虚構を人生よりも上位に置こうとする者たちは、誰一人助かることはできない。
 自分たちの特権と贅沢の幻想を守るためには、子供たちの未来を借金と放射能汚染で塗りつぶしても何一つ痛痒を感じないほど洗脳され、人情、同情、友情、愛情の人間性を見失ってしまったのだ。ここまでくれば、死後も永遠に再生復活できなくなるのも当然であることを知る必要がある。

 さて、友情と愛情に導かれた助け合いの農業共同体を構築運営する上で、一番問題になるのが、利己主義に洗脳されて、利他主義を理解できない人たちの扱いである。
 これまでの社会、教育体制では、ほとんどの人が、自分が他人の愛情によって生かされているという真理を理解させず、自分個人の利権を獲得することが人生の価値だと勘違いさせる洗脳教育を強要されてきており、人生の真の価値が利他主義にあることを見抜ける段階に至った人は極めて少ない。

 洗脳された価値観ではなく、自分自身の体験を大切にして、人生の本質を見抜くことができた人たちは、すべて物欲・金欲・権力欲の利己主義を軽蔑し、他人に優しい利他主義者になる。とりわけ子供たちの良き未来を作り出してやろうと考えるようになる。
 この思想を持っているか否かが、利己主義者と利他主義者を見分ける指標になる。
 共同体を運営する中核、主役はこの人たちでなければ不可能だ。しかし参画者のなかには、それが理解できない人たちも大勢含まれてくるだろう。
 利他主義者は、誤った、遅れた思想の持ち主を正しく導き、自ら気づくように領導することになる。

 その根幹にあるべき思想は、宇宙の根源法則であり、正しいものは誤ったものの上に築かれるという真理である。
 すなわち、最初から利他主義者など存在しない。みんな自分さえ良ければよいという利己主義の人生観から出発するのであり、長い経験のなかで、他人に奉仕することが、実は自分に最大の利益をもたらすという利他主義の真理を獲得するのである。

 誰でも過ちをたくさん持っている。間違った思想に洗脳されており、たくさんの失敗を積み重ねる運命だ。
 しかし、それで処分され追放されたのでは、そこで終わってしまうわけで、何が正しい考えなのか自覚することで、過ち、間違いは反転して、素晴らしい利他の思想へと結晶してゆくことになる。
 この世に完全無欠の人など皆無だ。すべての人が愚かであり、過ちを抱えている。だが、一つ一つの行為のなかで、それが誤りであることを思い知らされ、何が正しい考えであるのか自ら獲得してゆくのである。
 こうした「人を暖かく見守る視点」こそ利他主義に満ちたものであり、よりよき未来を作り出す唯一の思想なのである。
 
 この意味で、現行刑法の制裁処分の思想が、どれほど愚かな誤りか知るべきだ。
 人は必ず過ちを犯すものであり、それを制裁し、処分し、ときに処刑抹殺する思想の生み出すものは荒廃と滅亡だけである。
 宇宙大自然の法則を知る者は、この世のすべての事物現象が、輪廻転生、循環再生産のなかにあることを見抜いている。
 この世に処分すべき廃棄物など存在しない。我々の排泄物すら、最高の肥料になって新たな生命を育むのである。この世で一番汚いものこそ、一番美しい、素晴らしいものに生まれ変わるのである。
 ヤマギシズムやEMBCの法則は、その真理の上に築かれている。捨てたり処分したりしてはいけない。捨てるものこそ真の宝なのである。

 したがって、宇宙の法則を見るならば、共同体を運営する上で、利己主義者に洗脳された者たちが大きな過ちを犯すことは避けられないが、しかし、この失敗、錯誤こそが、共同体の未来を素晴らしいものに変えてゆくことを知る必要がある。
 どんなに憎くとも、決して処分してはいけない。追放してはいけない。
 愚かであるほど正しいものに変わるのである。

 しかし、六本木ヒルズの住人たちは、自らの傲慢なプライドが邪魔をして共同体にたどり着くことさえできないだろう。
 友を大切にし、共同体に向かうことのできない者たちは、残念ながら死滅するしかない運命だ。
 それは自らの意志で、死滅の運命を選ぶと知るべきだ。しかしたどり着いた者たちを処分してはいけない。愚か者たちも、やがて賢人に変わってゆくのである。

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