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 利己主義から利他主義へ その4

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 我々がいる、この社会が崩壊し、破滅寸前に至った理由は何だろう?
 分からないって? そりゃウソだよ! 
 心に手を当ててみな・・・本当は、みんなが十分過ぎるくらい知っているはずだ。

 意識しないまでも、うすうす感じている。しかし決して口に出さない。なぜなら、「分からない」ことにしておきたいからだ。
 社会に破滅をもたらした本当の理由を正面から見据えることが怖いから、見ないことにして、それを正当化し続けているからだ。
 口に出してしまえば、人生の指標と信じていた価値体系が崩壊し、何をしてよいのか分からなくなるからだ。

 それは、決して他人のやったことじゃない・・みんなで、いつのまにかやってしまったことだ・・・あなたも、もちろん私も、犯人の一人なのだ。
 社会崩壊の理由、それは、たった一つの言葉でくくることができる。『利己主義』だ。

 地位や金儲けを人生の目的とさせられる資本主義社会の中で、誰もが他人に敵対し、自分の利益を優先させる思想に洗脳されてきた。
 しかし、それは言い訳にならない。人生の価値は、地位や金儲けじゃなく、他人に対する暖かい気持ちのあり方だと見抜き、利他思想に生きてきた人もたくさんいる。
 しかし一方で、金儲けや地位のためなら、どんなひどいことも許されると勘違いし、社会の秩序をぶち壊してきた強盗や詐欺師のような企業家・政治家・役人たちもいる。

 多くの企業家たちは、名誉と蓄財だけを価値と考え、会社という組織を使い、他人を家畜のように見下して搾取し、使い捨てにしてきた。社会の役に立つモノを売ることより、必要性がなかろうと、よりカネの儲かるものを売ってきたし、このため、たくさんのウソまでついて商品を宣伝してきた。

 例えば、自動車産業は、今では安全性をうたい文句にしているが、実際には安全な車を売るよりも儲かる車を売ってきた。
 発泡スチロールが登場したのは1960年だ。このとき、車の前後にこれを使えば、衝突事故の損傷や事故被害・死傷率は大幅に減ると提唱した人がいた。しかし、メーカーは耳を傾けなかった。なぜなら、「かっこ悪い」から売れなくなると考えたからだ。
 ミニバス型のマツダボンゴが登場したのは1966年だ。とても便利で実用的な車で、その圧倒的な効率性から、すぐに世界中の車がボンゴスタイルになると予想した人がたくさんいた。
 しかし、実際に、乗用車がボンゴ型に追随しはじめたのはエスティマが出た1990年頃からだった。メーカーは、便利な車でなく、贅沢感を煽り、モデルチェンジを繰り返す儲かる車を目指していたからだ。

 役人たちも、地位と利権拡大だけを目指して、親方日の丸の座布団にぬくぬくと座って、企業にすり寄り、無用な事業で税金を食い物にしてきた。
 1980年代、高度成長が爛熟すると、中央・地方の役人たちが、こぞって「地方の開発・活性化」などと叫び始め、必要性もない、埋め立て、ダム建設、空港などの公共事業、箱物建設ラッシュが始まった。
 今では、それらがことごとく破綻し、民衆生活と日本経済を地獄に導いている。それは、役人たちが日本の将来に必要なことを目指したのではなく、自分の地位を上げる実績、業者との癒着利権を目指したからだ。

 政治家たちも、もちろん同じだ。自民党は資本主義の召使いでしかなかった。
 大資本から巨額の献金を受け、彼らの利権・便宜に奔走し、子供たちの将来に必要なカネを先取りして企業に奉仕した。
 これによって、今の子供たちの未来は、永遠に返せない巨大な借金に押し潰されることになった。
 それは、政治家が、子供たちの未来に何一つ関心を持たず、今ある自分の名誉と利権しか考えてこなかったからだ。

 みんなは、どうなんだ?

 「自分は他人より上だ」と、優越感、満足感に浸りたくて、仲間を蹴落とし、恵まれない立場の人たちを小馬鹿にし、他人の幸福に何の関心もないまま、利己主義に邁進してきたのではないか?
 どんな理由で進学したんだ? 本当に勉強したかった? 違うだろ?
 低学歴のオチコボレと言われるのが怖くて、とりあえず進学したんだろ? いい大学に入って、いい企業に勤めれば、世間並み以上のぬくぬくとした人生が送れると考えたんだろ?
 貧しい人、弱い立場の人たちを足蹴にして、自分だけ恵まれた優越的な生活をしたかったんじゃないのかい?
 他人を出し抜けると信じて、「一流大学」や「一流企業」を目指したんでないかい?

 「立派な人間になりたかった」
 どんな立派さだったんだい? 他人よりも、たくさん財産を貯めることかい? 他人よりも高い地位に昇ることかい? 他人よりも大きな家に住むことかい? 他人よりも美人の女房をもらうことかい?
 あなたの「立派さ」のなかに、社会を少しでも良くしたいという願いが、どこにあったのだろう?
 カネにもならず、評価もされない、少しも自分を潤さない、他人のための努力を、あなたは、ほんの少しでも目指したことがあるのかい?
 あなたの「立派」は、あなたの利益に奉仕するためだけの立派さではなかったのか?

 あなたは自分の人生を、一度でも恵まれない弱者のために捧げたかい? 誰からも認められず、誰にも知られない奉仕をしたことがあるのかい?
 社会全体が良くなるように、一度でも努力したかい?

 「周囲のみんなが、やらなかったから・・・・」
 なんて、つまらん言い訳、正当化をするなよ。
 だが、その通りだ。資本主義世界のみんなが、日本人のみんなが自分の利益だけを求めはじめたんだ。あなたの周囲がやっているから、あなたもやったんだよ。
 だが、そうなれば社会はどうなる? 壊れるのは当たり前じゃないか?
 だから、「こんなことをしていれば社会がダメになってしまう」と薄々思いながら、あなたも利己主義を突っ走ったんだ。

 みんながみんな、同じように利己主義を目指せば、社会を底辺から支える人たちなど一人もいなくなってしまうじゃないか・・・・だから、この社会は破滅しているんだ。

 みんなが利己主義に走れば、この社会はあっという間に壊れてしまう。実際に、そうなったんだ。誰にでも簡単に分かることだろ?
 この社会が破滅している本当の理由は何か? もう自分の心を隠すな、誤魔化すな、正当化するな!
 『みんなが「自分さえよければよい」と考える人間集団は、たちまち崩壊する』 そんなこと小さい頃から、友人やサークル、クラスの人間関係のなかで、さんざん学んできたじゃないか?
 誰だって、心の底では思い知っている、あたりまえの真実じゃないか。これでも、この社会が破滅している真の理由が思い当たらないと言いたいのか?

 逆に考えれば、みんなが利己主義を捨てて、この社会を良くしようと考え、利他主義に目覚めれば、あっというまに社会は修復される。
 我々の子供のころ、社会には、利他思想に生きる人がたくさんいたんだ。
 みんな他人のためを思って、家の前を掃除し、倒れている人がいれば、すぐに駆け寄って介抱し、飢えた人がいれば、貧しくとも食事を提供したものだ。「カネが儲からなければ何もしない」なんて人は、滅多にいなかったよ。
 銭湯に行けば、みんな最初に体を洗ったもんだ。汚いまま入れば、じいさんたちから、きつく注意されたよ。でも、みんな優しかった・・・・。

 社会は利他主義に満ちていた。だから、我々の子供時代は、日本は世界有数の天国だったんだ。
 貧しい田舎へ行けば、まだまだ日本には利他主義が残っている。他人に対する思いやりに溢れたひとたちが、たくさん生きている。そんな土地を旅してごらん。
 我々が生きるということ、子供たちが生きることのできる社会に、本当に必要なものは何か? はっきりと見えてくるはずだ。

 それとともに、子供たちの未来を永遠に返せない借金漬けの犠牲にすることと引き替えに、自分たちの「豊かな生活」利権を確保してきた、我々の愚かな習慣、浅ましい欲望を明確に自己批判するときがきた。
 我々を、こんな愚劣な利己主義に向かわせた原因を、今、はっきりと明らかにしなければならない。
 我々は、どこで間違ってしまったのか? どうして自分たちの豊かさと引き替えに、子供たちの未来を売り飛ばしてしまったのか?

 子供たちの未来、人類の未来について何の関心も持たず、自分の豪邸や高級車、美人妻、会社の地位、他人の評価ばかりに拘泥した原因は何だったのか?
 結局、それは学校教育での競争主義にあった。
 仲間と競争し、自分の方が上を行くことだけが価値と思いこまされた教育体制にあった。人を小馬鹿にし、睥睨するエライ人が目標であると勘違いさせられた教育体制にあった。
 「エライ人」になりたかった。
 それは、人に尽くす人では決してなく、自分に尽くす人であった。
 だが、それは根本的に間違っていたのだ。
 自分に尽くすだけの人物の、どこがエライのか?
 何の見返りもなく、人の幸せのために努力する人を軽蔑していたのは誰だ?

 たったいま、我々は破滅の淵に立たされている。
 日本人が利己主義に染まり、自分の利益しか考えなくなり、社会の底辺を無言で支えてきた人がいなくなった結果、当たり前の結果として、日本社会は瓦解しはじめた。
 破滅を目前にした今になっても、「まだ日本社会が何とか持ちこたえるんじゃないか」と幻想を抱いている脳天気な人たちが大勢いる。
 なぜなら、みんな社会がどうなるか、子供たちの未来をどうすべきか、何一つ関心を持たず、自分の地位や、金儲けのことしか興味がなかったから、今、日本がどうなっているのか、理解する能力さえ失ってしまったからなのだ。

 本当に、物事の本質を理解できる人なら、もはや日本が瓦解し、おそらく立ち直れないで、このまま崩壊してゆくことを分かっているはずだ。
 だが、自分のことしか関心のない人には、それが見えない。彼らは盲目なのだ。今、我々が、どれほど恐ろしい局面にいるか、崩落した黒部桟道のような絶望の淵を歩いていることを、どうしても見ることができないのだ。

 もう、今すぐ、農業共同体を作って、助け合い社会を復活させなければ、子供たちの未来など、どこにも存在しない。
 このままでは、断崖に向かって集団で突き進むレミングの群れのように、ある瞬間に、みんな終わってしまう。
 だが、心ある者は、我々の立場や運命が見えているはずだ。
何をすべきか、情報を集め、せめて子供たちの、よき未来を何とか確保してやろうと考え、動き始めているはずだ。

 高級車や豪邸、優越的老後の幻想も捨てて、愚かしい利己主義を捨てて、利他思想の共同体を目指しているはずだ。
 今、何をしなければならないのか? 陳腐な優越感を捨てて、人生の本質に目覚めるべきときが来た!
 

Appendix

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