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新自由主義とカジノ誘致

カテゴリ : 未分類

 自民党主導で、日本で国内法により厳禁されてきた賭博場を開くという法案が強行採決されようとしている。
 日本政府自身が、「博打」という社会的犯罪に手を染めるというのである。

 これは、日本人の五人に一人がギャンブル依存症(主にパチンコ・競輪競馬などで)、大きな社会的問題を引き起こしていることが明らかなのに、「外国人を誘致」するという名目で、賭博での利益を狙って、保守系議員が要求しているもので、こんなことをすれば、暴力団賭博の巨大な利権を創出するだけで、日本国民全体に深刻な不幸をもたらすことが明らかである。

 今でさえ、「公営ギャンブル=競馬競輪」とパチンコによって、多大な道徳的、社会的被害が無数に湧いて出ているのに、この上、公営カジノ(民間代行)が、博打を社会に蔓延させるなら、鎌倉仏教以来、日本人の道徳的指標となって社会の安定に寄与してきた、「射幸心を否定して、正当な生産と対価のやりとりだけで社会を運営する」という経済価値観を根底から否定し、社会全体が、何もかも博打の原理に染まってゆくことが免れ得ないのである。

 そもそも小泉純一郎は、「日本を金融投機国家にする」と宣言し、正当な労働と対価を受け渡すまっとうな社会ではなく、金利や投機利益や為替差益、紙幣発行差益などで金儲けする国家に変えてゆこうとした。
 新自由主義とは、「生産と対価」という、まっとうな社会性を否定する金儲け絶対主義の思想であり、このような博打依存社会への転換は避けられないものであった。

  カジノ法案の採決を強行 与党など、衆院内閣委で
https://www.asahi.com/articles/ASL6H4QY8L6HUTFK00X.html

 カジノは刑法で厳格に規制されている賭博罪に当たるが、法案ではカジノ管理委員会の免許を受けた民間事業者を適用除外とする。
 政府が直接管理規制するのではなく、営業を許可して民営カジノが開催されるのである。

カジノ法案関連 最新情報
https://vegasdocs.com/casinohouan/

 日本政府は、長らく、遡れば江戸時代から賭博を禁止してきた。それは、賭け事に盲目的に夢中になって人間性を喪失して不幸を招く実例が無数にあったからだ。
 賭博は人を狂わせる。勝敗に一喜一憂し、賭けに勝つことだけが人生の目的であるかのように思い込んでしまう異常者、人間失格者を作りだす。

 賭博に夢中になった者は、自分のものでもない周囲の金を勝手に使い込んだり、諫めた家族に暴力を働いたりする者が少なくない。我を失って、全財産を使い果たして大きな悲劇を招くケースが多くなる。
 
  https://wol.jw.org/ja/wol/d/r7/lp-j/102002522

ギャンブルの、どこがいけないのか?

  https://wol.jw.org/ja/wol/d/r7/lp-j/102002522#h=2

 ギャンブル依存症
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AE%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%96%E3%83%AB%E4%BE%9D%E5%AD%98%E7%97%87

日本では五人に一人がギャンブル依存症

https://money-chishiki.com/gambling-addiction-cure-2235

パチンコ動機の犯罪1300件 作年、依存症対策急務に

https://www.nikkei.com/article/DGXLASDG03H8V_V00C17A2000000/

 カジノ合法化、57%がギャンブル依存症増加を危惧

https://www.m3.com/open/iryoIshin/article/486372/


[カジノ経営は、経済的に成功する見通しが本当にあるのか?]

 カジノ特区は絶対に失敗する!

 http://philosopher.cocolog-nifty.com/blog/2010/01/post-e884.html

【カジノ合法化考】カジノで大失敗モデルが韓国にあった!

 http://bucchinews.com/society/3355.html

中国人頼みのカジノは必ず失敗する

https://www.newsweekjapan.jp/lee/2016/12/post-12.php

「カジノで観光客が集まるなんて幻想」――観光カリスマが語る

https://www.dailyshincho.jp/article/2016/12061450/?all=1

 多くの識者の意見を総合しても、日本政府が合法特区方式で、マカオやシンガポールの例に倣ってカジノを開いたとしても、経済的に成功するとの見通しを支持している人は、ほぼいない。

 理由は、日本はパチンコという賭博の世界的な王国であるにもかかわらず、ルーレット・スロットマシンなどのの経験が浅く、貸し出し、取り立てシステムがほとんど確立していない。
 社会全体が、賭博耽溺者に対して厳しい姿勢を持っていて、いわば「白い目」で見られる事業であり、博打については、日本の暴力団が、すでに闇の利権システムを確立していて、公認業者がまともに敵対する関係を強いられることなど、一言でいえば、ギャンブル=賭博を容認してスムーズに運営できる社会的環境が存在しないことから、経営的失敗を予想する人が大半である。

 公営的賭博施設が開業した場合、求めていた外国人観光客はが落とす金は非常に少なく、客の大半がギャンブル依存症の日本人ばかりとなり、賭博耽溺による社会的不幸を激増させることは、韓国の例から明らかである。

 https://www.excite.co.jp/News/politics_g/20161228/Shueishapn_20161228_77607.html

 いわば百害あって一利なしの賭博事業を、なぜ自民党が熱烈に要求しているのか? それは、「自分たち自身が合法的な博打で遊べる場所が欲しい」という要求であろう。
 社会全体が求める倫理性の高い、社会性のある人格形成を無視してまで、利己主義一辺倒の遊び場を求める議員側の事情もまた、世界最高給といわれる国会、地方議員の収入が前提にあり、議員歳費以外の調査費などを流用して、遊びに使いたいという熱烈な希望があるのだろう。

 要するに保守系議員が人間的にドロドロに腐敗しており、国民から巻き上げた超高い議員給与を、自分の下劣な欲求を満たすことに使いたいという意思がむき出しに見えているのである。

 カジノ推進議員の誰一人、それで外国人観光客と国内に落とす金が増えるなどと思っていないだろう。要は、自分がそこで遊びたいだけなのだ。
 日本社会全体を、自分自身の下劣な人間性に合った社会に変えてゆきたいことしか頭にないのだ。
 
 カジノ推進派議員には人間のクズしかいない。社会全体の倫理的高潔さを排除し、自民党議員の低俗下劣な人間性に合った遊び場を増やしたい。博打と女で遊べる男尊女卑社会を作りたいという要求を実現したいというだけのことだろう。

 実は、この問題の本質は、ほぼ全員の自民党議員たちが洗脳されている「新自由主義」の理念と大きな関係がある。

 「新自由主義」というのは、社会のすべての原理から、人間性や助け合いという社会を支えてきたシステムを排除し、ただ「金儲けの自由」だけを原理とする社会に変えてゆくという思想である。

 新自由主義創設者のフリードマンは、「人間の自由こそが最大価値であり、自由とは金儲けの自由」であると主張し、国家や公共の名の下での、あらゆる規制を否定した。
 https://style.nikkei.com/article/DGXMZO0346224010062016000000?channel=DF170520160227

 フリードマンとそれに続く新自由主義者たちの思想の根底には、「金儲けこそ、人間の最大の自由」という、他人を出し抜いて自分だけが利己主義的、蓄財や権力を謳歌する人生観こそ、自由の結実であるという価値観があった。
 社会が、個人の自由を規制するのは根源的な間違いであり、政府権力を最小限にして、民衆に何でもやらせて、自然淘汰を待てばよいという考え方で、道徳的に否定されてきた麻薬や飲酒や賭博も個人に任せればよいという発想である。

 https://blog.goo.ne.jp/yampr7/e/1624ae958bbb3795bfed8d20ba85a67f

 結局、新自由主義が導入されて、誰がトクをして、誰が損をしたかといえば、巨大な資本力の国際金融資本とマフィアである。損をさせられるのは、底辺の民衆だけである。

 国際金融資本は、国家的規制の撤廃された新自由主義国家の市場を完全に牛耳って、自分たちの利権を巨大に高め、地元の住民たちの生活を完全に破壊し尽くしただけであった。

 アルゼンチンやボリビアの破綻は、すべて同じ、新自由主義パターンであるが、国家破綻の原因が新自由主義の導入にあると認識されて、それを排除することで、初めて経済の回復が始まっている。

http://noranekoma.blogspot.com/2012/01/blog-post_22.html

https://www.nochuri.co.jp/report/pdf/n1307ab1.pdf

 日本政府の推進するカジノも、基本的な発想が新自由主義にあって、それゆえに、国家破綻を招く災厄になり、新自由主義を日本から排除するという思想的運動が成立しない限り、破綻に向かってまっしぐらに進んでゆく運命を自覚する必要がある。

 カジノも最初は、民間資本に委託されて、地方経済に寄与する局面があるとしても、たちまち、国際金融資本が乗り出してきて、本当に儲かるシステムだけ乗っ取られ、インフラ整備などの負担は、政府や地元自治体に押しつけられる運命に至ることが目に見えている。
 これが自民党によるカジノ誘致の結末になるだろう。
 残されるのは博打依存症になって、社会を崩壊させる耽溺者の群れだけであろう。

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