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祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす

カテゴリ : 未分類
 生まれた者は必ず死ぬ。人は老いて必ず衰える。

 私が還暦を過ぎてみて分かったことは、人生のうちで、本当に人並みの仕事ができる期間は、20歳~50歳の、わずか30年間である。
 脳を使うという意味では、藤井君を見れば分かるように15歳~45歳の30年間である。
 あの凄まじい強さを見せつけた七冠王の羽生でさえ、45歳を過ぎたらタダの棋士になった。

 かつて、半世紀前だが、日本企業の定年は50歳であった。その後、60歳、65歳と延長されたが、実は、多くの企業が「まともに仕事ができる年齢」と考えるのが20~50歳の30年間なのである。

 だから本当の定年は50歳であり、その後、表面上、期間延長はされてみても、いわゆる実務上のミドル世代は50歳までというのが大半の企業の共通認識であり、それ以上は、管理者くらいしか使い道がない。60歳過ぎれば、お情けのアルバイト程度の扱いが実情である。

 自民党政権が、150兆円という年金資金を投機博打に使い込んでしまったため、年金をニーズに合わせて支給することができなくなり、支給開始年齢をどんどん上げてゆき、今では70歳だ75歳だと、大半の人々が支給前に死んでいまいそうな、超姑息な改悪を続けているが、年金支給年齢を遅らせる目的で、企業定年を強制的に引き上げたとしても、人間の老化と能力まで引き上がるわけではない。

 大半の人々は、50歳を過ぎれば物忘れが激しくなって、至近の記憶が出てこないから業務に支障を来すようになる。
 60歳ともなれば、認知症の初期症状が出てきて、うっかりミスが激しくなり、周囲の誰もが「この人は衰えた」と後ろ指を指すようになる。

 かくいう私も、60歳を過ぎたら、かつて、若い頃、勝手に泉のようにあふれ出てきた文章が、蹴飛ばしても叩いても出てこなくなった。
 この程度の長さのブログなど40歳前後なら、30分もかからず、更正も必要ないほどミスも少なかった。

 今では、半日かけても、わずか一万字にも満たない原稿が書けず、どうするかというと、千字書いたらコーヒーを飲んだり、横になってみたり、山に行って汗をかいてみたり、欺し騙し書くのも、それは大変なのである。
 書き上がった原稿をアップして、見てみると、信じられないようなミスが、たくさん見つかって、自分に「馬鹿野郎!」と怒鳴りつけ、オタオタしながら更正しているのである。

 人間は衰える。どんな人でも必ず衰えて、能力が下がってゆく。あの史上最強を謳われた羽生でさえ15歳に負けるのだ。フィギアの羽生だって、燕のように美しく凄いスピードで回転していられるのも、あと数年程度だろう。やがて三回転でさえも困難になるのだ。

 個人の老化現象だけではない。類的存在としての人類だって、同じなのだ。文明という抽象だって同じなのだ。
 発生したものは必ず消滅する。栄えたものは必ず滅ぶ。
 地球上に発生した人類は必ず滅亡する。

 わざわざ弁証法を持ち出さなくとも、これは「世間の常識」というもの。無限の発展などあるはずがない。繁栄を謳歌し、栄えた組織は、どんなことがあっても必ず滅亡する。
 繁栄の喜びのなかに、他人を見下す増長が生まれ、シロアリのように巣くってゆき、やがて組織を内側から食い潰して崩壊させてゆく。
 そうした内側からの崩壊の起きない組織は、地球上に存在しないのである。
 ちょうど人間の細胞が、テロメアの老化限界によって脱落してゆき、やがて人としての機能さえ失わせるのと同じである。

 世界中の、素晴らしい遺跡、エジプト・アンコール・アステカ・インカ。往事、どれほどの巨大な栄華を誇ったのか、残された片鱗からも十分にうかがえるが、地上のすべての文明は、100%、ひとつの例外もなく滅亡していった。

 今、我々は、東芝という超優良と思われた巨大企業が滅亡する様を見せつけられている。見せかけの赤字を補填して、無意味な上場を続けるため、収益部門をすべて売り払い、残りは金を生まないガラクタばかり。
 未だに、原子力産業に起死回生を願う愚劣な経営陣、もう時間の問題で、我々は東芝帝国の倒壊を目にすることになるだろう。

 東芝が潰れれば、同じように超斜陽の原子力産業に執着し続ける停脳で馬鹿な経営陣しかいない日立も三菱も連鎖して崩壊してゆくであろう。
 そうした巨大企業の利権だけに奉仕してきた自民党も、また崩壊を免れることができないのは必然である。
 日本という国家も、政権も、永遠不滅などありえないことは、あまりにも当然である。

 その国家や企業群の腐敗、崩壊が、我々の目の黒いうちに起きてしまう事態が避けられないと私は思うようになっている。

 この社会の本質は組織ではない。一人一人の人間の意思である。すぐれていえば「人間性」である。
 組織のトップに立つ者たちの、人間性が完全に腐敗し、崩壊しているから、国家も企業も崩壊を免れ得ないのである。

 今は、安倍晋三という、「こんなクズが首相をやっていいのか」と驚愕するほどの、ウソ偽りペテンに満ちた、小学生漢字さえ満足に書けないほどの無教養な人物が首相に祭り上げられ、それを信奉するネトウヨたちの馬鹿阿呆がたくさんいること事態が信じられないことだが、社会が崩壊する直前には、こんな奇矯な現象も起こるのだと感銘している。

 安倍晋三・麻生太郎という憲政史上最悪のペテン師の下で、日本政府の機構そのものが、完全に腐敗し、統治の合理的なシステムが死滅しようとしている。
 自民党は、中央だけでない、地方の末端に至るまで、利権しか考えられないクズだけがのさばり、利益誘導と、ろくな仕事もできないのに超高額の議員歳費を庶民から巻き上げることだけに血道を上げている。
  
 人間性の崩壊が、社会を崩壊させるのだ。社会の本質は人間である。何もかも人間がやっている。システムではない。まともな人間が社会を運営すれば、社会は良い方向に向かう。安倍や麻生のようなクズが社会を運営すれば、日本国家が崩壊するのである。

 もう日本社会の崩壊は、どんな手を使っても止めようがない。ちょうどレミングの大群が断崖絶壁に向かって突っ走っているようなものだ。
 利己主義=金儲けの自由だけを信奉してきた資本主義の行き着く先が断崖絶壁であり、集団自殺に向かって、日本社会が突っ走っているのである。

 日本社会の文明、巨大な工場群も、巨大なビル群も、やがて数千年の時を経て、マチュピチュやアンコールやアステカの遺跡群のような冷たい廃墟となって、ウソに満ちた愚かな利己主義の崩壊を、未来の人々に見せる観光名所になることだろう。

 はっきり申し上げるが、巨大な放射能汚染に包まれた日本では、被曝のせいで知能が劣った子供たちが激増し、やがて、日本人全体の知的水準を劇的に低下させてゆく。
 軽度知的障害の大人たちが大半を占める社会に変わってゆく。
 もう日本に、高度な知的文明は二度と成立しない。せいぜい基本的な農業が維持されれば、十分な成功という時代に変わってゆくだろう。

 すでに日本人の若者たちには激しい劣化が始まっている。
 裏庭の腐った大木を切って安全に始末する能力さえない。農業をやらせても、大根ひとつ満足に作れない。薬や機械に頼って、優れた炭素循環土壌を殺してしまう。
 超高度医療なんて偉そうに威張ってる医師は、風邪さえ治せない。教科書に書かれている以外のことは何一つ知らないから、自分で考える力が失われているのだ。

 それは世界最悪級の地震大国日本に、54基もの原発を作ったときに定まった取り返しのつかない運命であった。
 本当に大切なことは何か? 自分の地位と金儲けをどうするのかのビジョンはあっても、子供たちの未来をどのように作り出すのかのビジョンが何一つ存在しない、日本の教育体制の必然的な運命であった。

 放射能汚染が人類にもたらす運命と真正面から向き合わず、目先の金と利権だけを追求する学問の発想が、もたらした必然的な運命であった。
 人間性を高める教育をせず、子供たちの未来に奉仕する利他主義の思想を軽視どころか蔑視し、「利己主義の自由」だけを信奉する「新自由主義」が社会に蔓延しはじめたとき、定まった運命だったのだ。
 
 我々は、滅亡するプロセスの日本社会に生きている。
 日本が、未来に向けて輝く時代は二度とない。人々は新自由主義に疲弊し、重税に喘ぎ、社会は完全に階級分化して、支配階級と被支配階級、支配者と奴隷に二分され、絶望と苦悩だけの社会に変わってゆくだろう。
 知的劣化を来した若者たちが、誰にでも普通にできた仕事をする能力さえ失い、単純労働しかできない時代がやってきて、かつての黒人奴隷のように農奴として使役されるのだ。

 これが竹中平蔵らの目指す理想社会なのである。

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