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 福島市渡利地区でキロ35000ベクレルの汚泥

カテゴリ : 未分類
  http://taminokoeshimbun.blog.fc2.com/blog-entry-291.html

渡利舘ノ前地区の汚泥は実に3万5930Bq/kgに達した。この問題を6月の市議会で取り上げた小熊省三市議(日本共産党福島市議会議員団)は作業日当日、市役所から借り受けた線量計で渡利地区の21カ所で空間線量(汚泥の入った麻袋からの距離は10センチ)を測った。今回、3万5930Bq/kgに達した汚泥の空間線量は1・4μSv/hを超えていた。汚泥は、花見山ふもとの茶屋が見える閑静な住宅街で、住民の男性が側溝から取り除いたものだった。
 また、岡部大旦地区の汚泥も1万3410Bq/kgと高い値となった。新聞店などがあり、路線バスが通る車道沿いの側溝から地域の男性たちが取り除いた汚泥。町会長を務める鴫原久さんが、やはり市役所から借りた線量計を近付けて空間線量を測ったが、0・7μSv/hを上回っていた。岡部大旦地区に関しては、別の側溝から取り除かれた汚泥の測定も依頼したが、こちらは4466Bq/kgだった。

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 引用以上

 キロあたり35930ベクレルの汚泥というと、65倍した数値が㎡あたりの放射能になるので、㎡233万5500ベクレルということになる。

 すでに何度も紹介しているように、チェルノブイリ被曝3国の、汚染基準は、㎡555000ベクレル以上は強制退避、国が強制的に安全地帯に移住させる放射能量であり、㎡148万ベクレル以上の汚染地は、人間が永久に立ち入ってはいけない危険地帯の烙印を押される。
 つまり、福島市渡利地区の汚染233万ベクレルは、その約二倍の、永久に人間が立ち入ってはいけない汚染水準である。

watari.jpg


 2011年秋、初めて私が福島県の土壌サンプル検査に向かったとき、伊達市から4号線を南下して、福島市街に入り、渡利弁天山信号に来ると、車内の測定器が一斉に警報を鳴らし始めた。測定器の警報レベルは、毎時1マイクロに設定してあった。デフォルトでは0.2マイクロだが、それだと福島県内で鳴り止む場所がなかったのだ。

 あわてて、弁天橋を左折して、渡利地区に入り、数カ所でサンプルを採取した。
 このときの数値は、ツイッターを凍結されたため、当時のデータが出てこないが、おそらく、平米あたり、1000万ベクレルに近いものだったと思う。
 後に、渡利地区の最大汚染土壌は、㎡あたり(キロあたりの65倍)3000万ベクレルが確認されたことを知った。

 http://www.asyura2.com/12/genpatu28/msg/545.html
(キロ515000ベクレル×65=平米3347万5500ベクレル)

  http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1246


 平米3000万ベクレルといえば、チェルノブイリ原発構内の汚染と同等である。これまで、チェルノブイリ原発構内が、世界最悪の放射能汚染地帯と認識されてきたが、渡利地区が、これに匹敵し、さらに大熊町では、平米5500万ベクレルと凄まじい放射能汚染が確認されている。
 このデータをネットで再確認しようとしたら、ページがすべて消えていた。

 私が、フクイチ事故後、8回、福島県に入って土壌サンプリング検査を行った結果は、ツイッターで逐一報告してきたが、凍結されてから、これらのデータはすべて消去されてしまったようだ。私のパソコンに残っていればいいのだが、HDの寿命で、アクセスできないものが多い。DVDに焼いたものは、多少残っているが。

 冒頭に紹介した渡利の汚泥は、平米換算で233万ベクレルだから、事故直後の凄まじい汚染から比べれば、数十分の1以下に減衰してはいるのだが、これは汚染土の物理的除去や、被覆土などによるもので、本当の放射能は、セシウム137についていえば、当初の84%残っていて、平米3000万ベクレルだった土壌は、2500万ベクレルになったにすぎない。

 結局、分かっていることは、セシウム汚染が、表層から、平均で5センチほど沈んでいるということで、むしろ、多くの作物の根にとっては、危険な深さである。
(5センチから最大20センチ沈むといわれている)
 セシウム137が、問題にならないレベル、1000分の1以下に減衰するには、まだ300年を要するのである。

 それよりも、本当に心配なのは、国や福島県が意図的に測ろうとしていないストロンチウム90汚染である。
 これはカルシウムと化学的性質が同じなので、カルシウム代替元素として、大半の生物に容易に取り込まれてしまい、ひとたび、骨沈着したなら、半永久的に、死ぬまで排泄されない。

 おまけに、カルシウムの性質として、水に非常に溶けやすく、トリチウムがそうであるように、水そのもの(硬水)となって、地下に浸透し、地下水源を汚染し、表層では、河川から海を汚染するのである。

 物理半減期は30年だが、生物半減期は50年という生物親和性の高い性質から、毒性はセシウムの300倍と評価されている。
 これは、国が測定しない理由として、セシウムと一定比率で存在するからとウソを言っているが、実際にはセシウムとストロンチウムの比率の定性は存在しない。
 セシウムとストロンチウム比は、完全に無関係であるので、セシウムを計ればストロンチウムが分かるわけではない。

 セシウム137は、ゼオライト成分など泥に吸着される性質があって、側溝の汚泥などには大量に含まれる。ひとたび泥に一体化すると、大量の雨水に晒されても容易に流れてゆかないのである。
 だから、福島県では、農地にセシウム吸着用のゼオライトを大量に投入する「ゼオライト農法」を行っている農家が多いのだが、これは、逆に農地にセシウムを固定する桎梏になる場合もある。
 泥中の成分を吸収する作物、例えば芋類などは、セシウムが移行しやすくなる。

 私は、フクイチ事故以来、疲れ果てるほど言い続けてきたのだが、キロ100ベクレルを超える土壌、平米6500ベクレルを超えるような土地に人間が住んではならないのである。
 すぐに影響は現れないだろうが、長期間の食品や水の内部被曝から、胎児に必ず悪影響が出てくる。
 だから、フクイチ事故が起きるまでは、日本の放射能関連学会、行政は、すべてキロ100ベクレル以上を放射能汚染物質として、ドラム缶などに入れて減衰するまでの50年以上保管する政策をとってきた。

 フクイチ事故によって、日本の国土の半分以上が、キロ100ベクレル以上の汚染を受けたため、それまでの政策なら、日本の半分を凍結して、人が住めない土地に認定し、立入を禁止しなければならなくなるため、無理矢理、キロ8000ベクレルという、それまでの80倍ものむちゃくちゃな許容値に変えたのである。

 キロ8000ベクレルの放射能汚染度が、どのような意味を持つか、すでに何度も書いている。
 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-549.html

 冒頭に紹介した、福島県下の土地は、100ベクレルどころではない。渡利も飯舘も、私が出向いて直接測定した範囲では、平米1000万ベクレルと超える汚染地であり、これは、川俣町や伊達市、大玉村、二本松市など広い範囲に広がっている。

 これらの土地に、2011年秋、初めて入ったとき、手持ちのGM線量計は、けたたましく警報を鳴らし続け、私は0.3マイクロシーベルトだって、びっくりして逃げ出す準備をするのに、ここでは、どこでも数マイクロ毎時という恐ろしい線量だった。
(米軍は0.32マイクロを超えたら、作戦を中止、撤退する)
 東北自動車道を走行しても、二本松市に入ったとたん、車載線量計は1マイクロ毎時を大きく超え続け、私は汚染の凄まじさに度肝を抜かれた。

 今、数百万ベクレルの数値が出る渡利だが、ここは、事故から8年近く経た今でも、決して、人間が生活してはいけない悪魔の領域なのである。
 とりわけ、妊婦、乳幼児がいてはならない。私は、2011年3月11日の夜から、妊婦と乳幼児だけは逃がすよう書き続けたが、意味を理解できた人はごく少数だった。

 放射能汚染は恐ろしい。何度も何度も書き続けなければならないほど恐ろしい。
 政府の役人も、議員たちも、国家主義の馬鹿どもも、誰1人本当の恐ろしさに気づいていない。
 それが広く日本人に理解されるころには、日本人の大半が放射線誘発癌で地獄の底を彷徨っていることだろう。

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