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知の放棄   (トランプがグローバリズムの権益に寄り添っているのは常識と決めつけていたので、説明がおかしかった最後に弁明を書いた)

カテゴリ : 未分類

 昨日、ラジオを聞いていたら、「私はサンタクロースの実在を今でも信じている」と語る女性作家がいた。

 そのとき、私は井上陽水の「夢の中へ」を思い出した。

 https://www.youtube.com/watch?v=d2sfQ6PnbJs

 「ああ、彼女は、現実世界に生きることを放棄して、夢の世界に生きたいのだ」
 と。

 まあ、世の中が、科学や論理にがんじがらめに束縛されて、自由な想像力を封じ込める社会は、実につまらない、愚かな社会だとは思うのだが、我々が共有する最低限度の常識がないと、この世は、一切意思疎通を拒否して、それぞれが自分の妄想に棲むことになってしまう。

 それでは、「最低限度の常識」とは何か? というと、これはもう認識論の基礎である、「見たもの、触れたもの、感じたものを言葉にして共有し、こうすれば、ああなるという法則を共有することである。」
 もう少し面倒くさくいうと、対象世界は、森羅万象カオスのなかにあるが、人の心は、対象世界のなかで共通するものを特定して言葉にし、これを法則として認識するということになるだろう。

 この世には、基本的な見解が大きく異なる存在が多数あって、代表的なものが宗教であり、「自分の所属する宗教だけが絶対的に正しい」と信じ込んで、世界中で殺し合いや戦争が続いている。
 寺社仏閣についても、霊を信じない人にとっては、この世の無駄の極みであり、こんな無用な長物は、ただちにこの世から廃棄すべきという意見になる。

 私は、高校生になって唯物論を学び、宗教施設のような非科学的な無用の長物は社会のゴミにすぎない、すぐに、すべてを燃してしまうべきだと、信じ、家にあった仏壇を壊そうとしたが、母親に泣いて止められたのでやめた。
 その後、私は、たくさんの霊現象に気づいて、逆に唯物論は嘘で、唯神論、つまり、意思によって存在が規程されるのではないかと思うようになり、今では、スピリチュアリストを自称するまでになっている。

 しかし、いゆわる「科学的方法論」まで放棄したわけではない。
 霊現象についても、私なりの科学的方法論によって解析した結論として論理的に実在を信じるようになったものであり、寺社仏閣霊現象を何も考えずに盲目的に受け入れているわけではないから、既存の宗教には一切興味がなく、自分で触れた世界だけを信じているのである。

 科学的方法論だけが、この世の真偽を定めるゲートかといえば、この社会には、ずいぶん、ひどい偽科学が蔓延していて、哲学の基礎のない科学なんてのは、矮小な欲望の上にだけ組み立てられた砂上の楼閣にすぎないと私は思う。
 自民党や政府官僚たちが引き合いにだす「科学的根拠」なるものは、欺瞞に満ちていて、科学なんてとんでもない。欲望と妄想でしかないものが多い。

 また、科学を引き合いに出すことが大好きな武田邦彦の言論をYouTubeで見ていて、それが天皇制の問題になると、とたんに科学ではなく宗教的妄想の決めつけにすぎなくなることには呆れる。
 大半の極右グループの思想も、「万世一系の天皇を戴き」なんて、宗教的妄想から出発していて、右翼言論というものが、実は科学とは無縁の国家主義宗教であることがよくわかる。

 それでは、現代日本の根底にある資本主義、それも竹中平蔵の提唱する「新自由主義」は科学なのか? といえば、これは強欲の上に組み立てられた妄想にすぎない。

 ケインズが、せっかく「不景気の原因は、社会を支える底辺の民衆への還元が不十分だからだよ」と教えてくれているのに、フリードマンが、ケインズを真っ向から全否定して、「不況の原因は肥大した政府による余計な規制にある」と決めつけ、資本主義社会における貧富の格差こそ、社会前進の原動力だとした奇っ怪な屁理屈を世間に広めた。

 結局、フリードマンの新自由主義の本質は、「金持ちに自由に金儲けさせろ」に尽きるのであり、アメリカ共和党の共有精神=リバタリアン思想の代弁であるが、金儲けだけが人類最高の価値であるという妄想は、利己主義と強欲の上にだけ存在するものであり、限りある資源、限りある環境のなかで、子供たちの未来をよきものにしようとする「持続可能な人類社会」への展望は皆無である。

 要するに、自分の人生のなかで、他人を蹴落として睥睨し、あらゆる富と権力を独り占めにするということが最大の価値であるという強欲妄想を社会全体で共有せよというわけだ。
 この愚かな思想こそ、実は非科学の極みという他はなく、人類の未来を保全しようとする利他主義の思想を激しく嫌悪し、敵視し、利己主義だけが唯一の価値観であると愚劣に主張しているわけだ。

 新自由主義を一言でいえば、利己主義から生まれ利己主義だけに帰する思想であり、この本質は、実は唯物論の本質でもある。
 そりゃ、この世に物質の必然しかないと考えるなら、人生の目標は、生きているうちに、あらゆる快楽を得ることだけであり、わけても最大の快楽こそ、他人を蹴落とし、見下して自分だけがいい目にあって死んでゆくことだという結論になるのは当然だろう。

 他人への思いやりや同情など一切必要ない。自分の地位と権力、蓄財だけを考えるのが正しい人生観であると考えるのが新自由主義であり、この思想は、自民党議員と支持者に広く共有されている。
 この思想を普及させたのは、中曽根康弘・竹中平蔵・小泉純一郎らだが、実は、小沢一郎や、細川護熙、社会党関係者でさえも、同調する者が現れ、1990年代に社会党などが政権をとったときのメンバーは、みな新自由主義に洗脳されていた。

 もちろん、こんな思想は、科学とは無縁な宗教的価値観である。これにこそ「独善」という形容詞を与えるべきであろう。
 私に言わせれば、冒頭に紹介した「サンタクロースの実在を信じています」とラジオで語った女性作家と、ほぼ同じレベルの妄想の共有にすぎない。

 本当の科学を語りたいなら、何よりも、人類の未来を保全することを前提にし、利己主義を排し、利他主義に生きる人生観の上に科学思想を構築しなければならない。
 人類の未来に役立たないような、思想は、すべて何の価値もない独善であり、非科学である。
 個人の利己主義的金儲けを人生の目標として憧れる資本主義=新自由主義という思想は、科学とは無縁であり、ちょうど、この思想の代表者のように登場した、トランプという人物がもたらした独善的世界観が、すべてを物語っている。

 アメリカは、新自由主義の権化ともいえるトランプを大統領に選び、社会全体が強欲と利己主義に染まろうとしている。
 この結果、何が起きるのか? 我々は、これから思い知らされることになる。
 世界の新自由主義者たち、自民党員たちは、強欲礼賛という価値観によって骨の髄まで恐怖に晒されることになり、何もかも失うことになるだろう。

 今回の表題は「知の放棄」である。
 なぜ、これを書こうと思ったかは、日本社会から、あらゆる知性が影を潜め、一種の独善妄想に浸ったような人々ばかりが表舞台に出てきているからである。
 もちろん、その代表は安倍晋三だ。
 安倍には、一切の科学や論理、知性という価値観は存在せず、ただ、自分の独善的思い込みと、その強要だけがあり、自分の思いが通用しなければ、怒りを爆発させ、数の論理で圧殺することだけを繰り返している。
 これこそ、まさに「知の放棄」であり、反知性主義であり、近代憲政史上で、こんな馬鹿げた非論理的首相が登場した例はない。
 唯一、東条という人物がいて、後に絞首されたが、それすらも、反知性という立場からは安倍の足下にも及ばない。

 また、「知の殿堂」と信じていた学問界や医学界、マスメディア界もまた、2011年フクイチ事故を境に、あらゆる知性を放棄して、「原発放射能は何の被害ももたらさない」という勝手な決めつけだけを絶対的に信奉し、あらゆる真実を排除するようになった。
 放射能の被害を語れば「おまんまの食い上げになる」という恐怖からか、原子力産業と政権への忖度を第一に優先し、真実を一切語らなくなった。
 これが「知の放棄」でなくて、なんであろうか?

 仕方なく、我々は、拙い知識ながらも、必死になって真実を探り、それを社会全体に知ってもらおうと事故後努力を重ねているが、最初の伝達手段であったSNS=ツイッターは、私が、原発の通常運転で膨大な被害が出ている事実をブログに書いたとたんに永久凍結となった。
 私のブログには、極めて程度の低い、愚かすぎるネトウヨが張り付き、連日、低俗下劣な個人攻撃の嫌がらせを送ってくる。
 また、グーグルの検索には、東海アマを入れない限り、どんなにアクセス数があっても絶対に上位にかからないよう設定されている。

 「知を拒否する強欲社会」
 これが、現在の日本に対する私の感想である。このままでいけば、日本社会にまともな未来は存在しない。必ず滅亡に向かうと断言してもよい。
 

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