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太陽風のもたらすもの

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 宇宙研究者でもない私が、シロウト程度の知識で書くのは、まことに恐縮なのだが、世界中の先端産業界や軍事産業が、EMPや太陽風の恐怖について、ほとんど何も理解していないようなので、自動機器だのAI自動車だのの開発を喜ぶのは百年早い、まことに危険であることを知ってほしくて書いておきたい。

 もちろん、NASAあたりには世界の最先端の宇宙学があって、危険性情報についても公表しているのだが、原子力産業・通信産業・兵器産業などが、その情報に基づいて適切な対策をとっているかといえば、全然そんなことはなくて、原発の制御に用いる電子回路・電気回路の宇宙干渉による崩壊について、東日本震災で巨大事故を起こした東京電力程度の軽薄な知識しか持ち合わせていない場合が多いのである。

 したがって、本編で書く、巨大太陽風の襲来によって、フクイチ事故の何百倍の規模での全電源喪失=メルトダウンが避けられないことを明らかにしておきたい。
 これは、大晦日に書いた、EMP核爆発でも、まったく同じことが起きる。当然だ、誘導電流というメカニズムが同じなのだから。

  アマチュア無線をやってると、太陽活動が、地球上で、どれほど激しい作用を起こしているのか思い知らされる機会が多い。
 遠方との電離層反射による交信中、突然、無線にノイズ以外、何一つ信号が入らなくなる現象をデリンジャー現象と呼んでいる。
  https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%BC%E7%8F%BE%E8%B1%A1

 これは、巨大な太陽風による荷電粒子が地球軌道に飛んできて、バンアレン帯に巻き付くことで、電離層が多重に発生し、電離D層において地球表面からの電波を吸収してブラックアウトする現象である。

 この電離層は、電波を反射することも遮蔽することもあり、太陽風の荷電粒子によるものと、地殻から放射される荷電粒子による電離層と、何種類も存在するようだ。
 地震前駆活動が活発になると、地殻からラドンなどの荷電粒子が上空に向けて放射され、その表面で、電波を反射するので、例えばテレビやラジオで、普段入感しないCh電波が鮮明に視聴できることがあり、私は、これを前兆としての電磁波クリア現象と呼んでいる。

 太陽活動については、黒点活動が活発になると、ときどきX級と呼ぶ、巨大な黒点が生成され、大規模な太陽風が地球に向けて飛んでくることがある。
  https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%AA%E9%99%BD%E3%83%95%E3%83%AC%E3%82%A2

 この巨大太陽フレアが地球に飛んでくると何が起きるのか?

 1859年9月1日、記録されたなかで最大級の太陽フレアが地球を襲った。これをキャリントン事象と呼んでいる。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/1859%E5%B9%B4%E3%81%AE%E5%A4%AA%E9%99%BD%E5%B5%90

 このときは、ハワイや赤道付近でもオーロラが観察され、アメリカ北部では、真夜中にオーロラの明かりで新聞が読めたと記録されている。
 ヨーロッパおよび北アメリカ全土の電報システムは停止した。電信用の鉄塔は火花を発し、電報用紙は自然発火した。電源が遮断されているのに送信や受信が可能であった電報システムもあった。

 なぜ、こうなるかというと、地球が北向きの磁場を持っているのに、太陽風が南向きの磁場を生成すると磁場の衝突が起きて、バンアレン帯でブロックしている荷電粒子が、地上に侵入して、たくさんの電磁場を生成して、それらが地表の金属に乗って誘導電流(サージ現象)を起こすのである。

 これによって、地上にある電気回路は誘導電流によってコイルなどが焼き切れてしまうことが多く、1859年の場合は、まだ電気インフラが未整備だったので、電信インフラが壊滅的打撃を受けたにとどまった。
 正確な規模は不明だが、このときX数十クラスのフレアが発生したようだ。
 https://wired.jp/2009/09/09/%E5%B7%A8%E5%A4%A7%E7%A3%81%E6%B0%97%E5%B5%90%E3%81%A8%E4%BA%BA%E9%96%93%E3%81%AE%E6%96%87%E6%98%8E%EF%BC%9A1859%E5%B9%B4%E3%81%AE%E5%A4%AA%E9%99%BD%E5%B5%90%E3%81%8C%E7%A4%BA%E3%81%99%E3%82%82/

  1989年3月9日 X13という太陽フレアが発生し、地球を直撃した。その数日前にはX15というフレアが発生していたが、これは方位が地球を外れていたので、大きな被害は出なかったが、3月9日のフレアは、南向き磁場を生成する最悪コースで地球を襲撃した。

 3月13日午前、地球は深刻な磁気嵐に襲われた。磁気嵐は、極域での非常に強いオーロラを伴って始まり、この時のオーロラは、テキサス州やフロリダ州などの南方でも観測された。
 アメリカでは、このオーロラがソ連による核攻撃であると勘違いした人が大勢出て、最悪、核戦争になる寸前であった。
 夜になり、電離層では西から東に荷電粒子の河が流れ、同時に地中の至る所にも強い電流が流れた。
 極軌道上のいくつかの衛星では、何時間にもわたってコントロールが失われた。スペースシャトル・ディスカバリー号も3月13日、水素タンクの一つで、センサーがありえないほどの高圧を示した。この問題は磁気嵐の活動の低下に伴って、終息した。

 地磁気の変動は、カナダのハイドロ・ケベック電力公社の電力網のブレーカーを落とし、カナダ史上、最大最悪の停電を引き起こした。
 送電線の大変な長さと、ケベック州のほとんどがカナダ楯状地に位置していた事が、電流が地中に流れることを妨いだ。そして、行き先を失った電流は、より抵抗の低い、735kVの送電線に流れ込んだ。
 アメリカでは、一瞬にして200件の電力供給障害が発生した。

https://ja.wikipedia.org/wiki/1989%E5%B9%B43%E6%9C%88%E3%81%AE%E7%A3%81%E6%B0%97%E5%B5%90

 このとき、カナダ=ケベック大停電は、復旧まで半月を要するような被害と、電気インフラの大混乱を招いたが、世界にとって、幸いなことは、まだ世界はマイコンによる電子制御ブームの初期で、現在ほど、生活インフラの根底にまで浸透していなかったということである。

 大晦日に書いたEMPでも書いたが、もし、キャリントン事象やケベック事象クラスのX数十のフレアが、南向きの磁場で地球軌道を直撃した場合、現在では、当時とは比較にならないほどの、電気・電子機器のサージ電流による莫大な被害が発生するということである。

 何が起きるのか?
 EMPと同じで、ほとんどすべての電子回路がサージ現象によって破壊される。コンピュータのCPUも記憶装置もバックアップも、電源プロセスにある、あらゆるコイルが破壊される。電源が入った、すべての電気・電子機器が破壊されると思う必要があり、微細なIC回路の場合、電源を落としていてもサージ電流だけで破壊されてしまう可能性もある。

 想像力を働かせてほしい。このX10級フレアというのは、実は1年に一度程度発生するのだ。
 しかし、地球軌道を直撃することと、南向きの磁場を持っていた場合に、激しい被害が出るが、軌道から外れていれば、それほど大きな被害は出ず、せいぜいデリンジャー現象程度で終わってしまうことも多い。
https://www.usss.kyoto-u.ac.jp/etc/symp6/shibata.pdf

 しかし、10年に一度発生するX100クラスの黒点フレアが、地球軌道を直撃し、南向きの磁場を持って、荷電粒子が地表に侵入した場合、発生する事態は、EMP核爆弾が宇宙で爆発するのと、変わらない被害が出る可能性がある。(100年に一度は、キャリントン事象クラスが発生する確率があるとされる)

 このとき何が怖いのかといえば、地上の電力(高緯度地方では、とりわけひどい)の多くが、トランスの爆発により、全電源喪失に至ることになる。
 地上に置かれた、あらゆる電子機器、コンピュータと記憶媒体が破壊される可能性がある。(今のところ、この現象から安全な、銀行などのバックアップデータが確保されているという報道を聞いたことがない。)
 もし、電子記録のデータが破壊されたなら、EMPで書いたのと同じ、あらゆる電子記憶に依存した資産は、一瞬にして蒸発し、復旧できない可能性が小さくない。

 そして、AIによるさまざまな制御機器、例えば、無人自動運転中のタクシーとか電車とか、が制御を失って暴走を始めることになる。
 大手製造業にはAI制御機械が大量に導入されているのだから、そこでは地獄のような阿鼻叫喚の光景が繰り広げられることだろう。
 藤井君よりも強い将棋ソフトも、オシマイだ。チェス業界は大喜びするだろう。

 何がいいたいのか? といえば、AI制御やコンピュータによる人間社会のシステムは、ただ一発のEMPや、X100級フレアが地球に向かってくることで、終わってしまうということを知るべきだといいたいのだ。

 コンピュータが我々の生活に関与しだして、せいぜい半世紀、AI制御機器が急激に普及しはじめたのが、まだ数年だ。
 この段階で、AIが人類の仕事を奪い、人間をデクノボウに帰するなどと説教する評論家が少なくないのだが、おつむが足らないことを自覚すべきなのだ。
 コンピュータ社会が、どれほど薄っぺらで、見せかけだけのものか、ある日突然、消滅してしまう脆弱な本質があることを、我々は見抜いておく必要がある。

 まだ、我々の世界の本当の制御を、コンピュータに渡すには早すぎる。
 我々に本当に必要な能力は、機械に頼らず、自分の筋肉と意思に頼って食料を直接生産することであり、既存のインフラに頼らない、大昔から人類が依存してきた方法で、暖房を確保し、暖かい生活圏を確保することなのである。
 AI時代と言ったって、子供たちに一番必要な能力は、プログラムを作ることよりも、自然の
野山を自分の足で駆けまわり、自然と触れあい、観察し、火をおこし、煮炊きして、暖まり、自分の手で、家を作ることなのだ。
 
 私は、1980年代から、パソコンに触れあい、自分でプログラムをたくさん作り、今の若い人たちが考えているようなコンピュータ依存社会を夢見ていたのだが、2000年には、それが、とんでもない間違いだと気づいていた。
 コンピュータは人間を制御できない。人間の代役にもなりえない。
 人は人である。すべての実存は、人の上にしか育たないのである。人だけが真実であり実存である。

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