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領土拡張が死ぬほど好きなロシア人の歴史と千島列島・樺太

カテゴリ : 未分類
 
 ウィキのマキャベリズムの項目を見ると、次のように書かれている。

  「どんな手段や非道徳的な行為も、結果として国家の利益を増進させるのであれば許されるという考え方 」

 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A6%87%E6%A8%A9%E4%B8%BB%E7%BE%A9

 現代世界にあって、マキャベリズムを地でゆくのは、第一に習近平の中国、トランプ・アメリカ、そしてプーチン・ロシアのいずれも地球を代表する大国である。
 第二次大戦前に遡れば、欧州帝国主義列強に加えて大日本帝国も、お仲間に入っていた。

 古代を考えれば、もちろん大ローマ帝国、ペルシア帝国、古代エジプト王朝も入りそうだ。中世に向かえば、人類史上最大の覇権帝国であり、史上最悪の大虐殺を繰り返したモンゴル帝国がある。その後、中央アジアと欧州は、「タタールのくびき」と称された大虐殺の呪いに苦しめられ、オスマン帝国も、ハプスブルグ王朝も、中央アジア騎馬民族への恐怖から、東への侵出を諦めていたフシがある。

 北の外れに勃興したロシア王朝も負けてはいない。猛烈に寒い冬に閉ざされて、明るい文化が育たなかったせいなのか、ロシアには、人々を快活にさせ、幸福をもたらすような明るい歴史が少なくて、皆殺しジェノサイドの記録が山ほどあるのだ。

 これも、モンゴルによる「タタールのくびき」が大きく影響していて、モスクワ大公国を建立し、イワン三世がキプチャク・ハン(モンゴル帝国)から1480年に独立してからというもの、まるでモンゴル統治時代の凄まじい大虐殺の復讐を始めたように、周辺諸国に殺戮につぐ殺戮の大攻勢をかけて、領土を拡張しはじめるのである。

 1613年、ロマノフがツアーリとなってロシア帝国を建立し、1917年、ロシア革命でロシア帝国が滅ぶまで、帝政ロシア時代が続く。
 ロシアは、この時代に西方及び東方への暴力的な領土拡張が進み、シベリア全土を領有しても飽き足らず、1800年代には、とうとう太平洋に進出しはじめた。

 千島列島は、もともと、アイヌ民族の居住地であったが、アイヌには「領土」という私有概念がなく、「アイヌモシリ」といって、土地は「みんなの土地、天の与えた公有物」との思想があった。

 そこに、強欲な松前藩がやってきて、アイヌを勝手に使役し、利権を分捕り始めたのである。
 この時代の記録としては、松浦武四郎や、伊能忠敬、近藤重蔵らの著作が残されているが、松浦は、内地人(松前藩)によるアイヌに対する植民地主義を激しく告発し、明治政府に北海道庁の高官就任を要請されても、拒否して三重県に帰っている。

 ところが、ロシアの侵出は、長崎で国交交渉を拒否されると、凄まじく暴力的な領土強奪を開始し、皇帝使レザノフは、千島や樺太で、日本人街に対する暴行や焼き払いなど眼を覆うような残虐な侵略行為を働きはじめた。
 ロシア帝国の軍調査団であったゴローニンは、勝手に千島を測量し、国後島で日本軍に捉えられたので、レザノフは、報復として交易商人である高田屋嘉兵衛を捕獲し、人質交換とした。

 1855年「日本国魯西亜国通好条約」が調印され、日ロ間の国境が画定た。
この条約によって、両国の国境は択捉島と得撫島の間に引かれ、択捉島から南の島々は日本の領土、得撫島から北の島々はロシアの領土に定まった。
 樺太については、従来どおり両国民の雑居地として、国境を決めないままになった。

 1875年、ロシア全権ゴルチャコフ首相との間で「樺太千島交換条約」を締結した。
この条約によって、「日魯通好条約」で両国民混住の地とされた樺太全島はロシア領となり、その代りに、ロシア領であったクリル諸島(得撫島から占守島までの18島)が日本の領土となった。

 1905年に日露戦争の勝利を受けて「日露講和条約(ポーツマス講和条約)」調印、この条約によって、樺太の北緯50度より南の部分は、ロシアから日本に譲渡された。

 ロシアが、サハリンに固執していた事情は、1860年の北京条約によって、日露戦争前までに、沿海州を中国から奪い取ったことで、不凍港と太平洋に向けた海洋権益の拡大を狙って、ウラジオストックを整備し、日本海周辺に植民地を拡大しようと計画していたことである。

 それが1904年の日露戦争敗戦によって、樺太の南半分を不本意に日本に引き渡すことになり、宗谷海峡の地政学的、軍事的圧迫を強要されることになり、これがロシアにとっても、領土拡張主義を引き継いだソビエト連邦にとっても、東方、太平洋ウラジオストック不凍港の活用にとって、著しい困難を来すことになった。

 このときから、ロシア=ソ連は、虎視眈々と樺太・北方領土を確保し、あわよくば北海道まで領有する戦争を準備しはじめたと考えるべきだろう。
 
 日本の敗色が濃厚になりはじめた1945年4月5日、ソ連のモロトフ外相は、佐藤駐ソ大使に対し、1941年(日ソ両国で批准した「日ソ中立条約」の不延長を通告した。
 敗戦確実となり、日本軍の撤退活動が俎上に上った8月8日にモロトフは、クレムリンに佐藤駐ソ大使を呼び、8月9日から日本と戦争状態になることを通告し、宣戦布告した。
 佐藤駐ソ大使は、宣戦布告を直ちに東京に打電したが、この公電は日本に到着していない。そのため、日本政府はソ連の宣戦布告をすぐに知ることができなかった。

 宣戦布告がまだ日本政府に達していない8月9日未明、ワシレフスキー将軍の率いる160万のソ連極東軍は、ソ連と満州の国境、モンゴル、ウラジオストク、ハバロフスクの3方面から総攻撃を開始しました。これは、「日ソ中立条約」の有効期限内(1946年4月25日失効)だった。
 
 樺太では、バーツロフ大将の指揮する約35,000人が、8月11日に北緯50度の国境を越えて侵入したため、約20,000人の日本軍と戦闘になった。8月14日、日本は「ポツダム宣言」を受諾して無条件降伏した。

 ソ連は、日本の敗色確実を見て、突然、宣戦布告し、それが日本政府に伝わる前、日ソ中立条約の有効期限内に日本軍に襲いかかった。
 もちろん、これは国際法違反であり、これが第二次世界大戦における日ソ戦争の開始であるとすれば、最初からソ連側の不法行為を前提としているため、戦後処理に至るまで、すべて無効とされるはずだが、敗戦国日本に、もはや合法性を指摘する余裕はなく、一方的に受け入れることしかできなかった。

 しかし、今は違う。韓国じゃないが、戦時、条約違反における不法行為は、それを起点として起きた戦後処理のすべてに関わる問題であり、国際司法による判断を提起して、ソ連による戦後処理のすべてをちゃぶ台返しできるほどの意味を持っているはずなので、日本政府は、北方領土返還交渉の前に、条約違反提訴があってしかるべきだが、これを放棄しているのが自民党であり、あまつさえ、安倍晋三は、突然、主張をひっくり返して、四島返還は無理なので二島返還で収めようと言い出した。

 【日露の北方領土問題】安倍晋三首相が『歯舞、色丹の2島引き渡し』決着案で交渉か
 https://news.nifty.com/article/world/worldall/12180-170199/

 安倍には、自分が「戦後誰もなしえなかった北方領土返還をなしとげた偉大な首相」と、在任中の実績を作って勲章をもらいたいという意思だけが透けて見える。
 本当は、四島どころではない、日ソ中立条約の不法行為からは、千島17島全部が日本領土になる可能性があるのに、ごく小さな二つの島だけを帰してもらって、他の、国後択捉は放棄すると言い出しているのである。
 安倍は日本領土をロシアに売り飛ばして、自分の名誉を買いたいのである。これは、まさに売国奴というしかないだろう。

 正しい、日本政府の立場としては、ロシアに対し「返したくなくば好きにしろ、その代わり、国際問題でロシアに対する協力は一切拒絶する」という姿勢を貫けば良いのであって、長期的損得を見れば、ロシア側が絶望的に不利になることがわかりきっているのだが、安倍が自分の姑息な名誉欲を振りかざしているせいで、本来失う必要のない千島を失い、それを条約によって最終決着させようとしてるわけである。

 もっとも、上に述べた立場は、あくまでも国家主義の視点からであって、私個人の哲学としては、ジョンレノンのイマジンの世界観を前提にして問題を解決すべきだと何度も書いてきた。

 すなわち、国境も国家も、すべて虚構にすぎなくて、地球上にある本当の実態は、地球と人間と自然の相互関係があるだけであり、地球環境と子供たちの未来を守る視点からは、領土問題など鼻くそ程度の、無意味な領有遊びにすぎない。
 こんな、くだらない陣取り合戦に興じている国際社会に対しては、この地球上と未来にとって、本当に大切な価値観は、領土の多寡でも金の有無でもなく、人々の本当の幸せだけなんだと、命ある限り示していかなければならないと考えている。

 私としては、戦前の北方四島もまた、アイヌに対する人権侵害の上に築かれた社会であり、いわば因果応報が作用して、住民が追放されたような気がしている。
 本来の先住民であるアイヌにとっては、「アイヌモシリ」であり、土地は誰の所有物でもない、天(カムイ)から与えられた共有物であり、やがて自然な因果応報が作用すれば、侵略してきたロシア人たちも追放され、再び、先住民の元に戻ってゆくと信じている。

 千島には、やがてM9クラスの巨大地震が何回か訪れる可能性があり、高さ50mの巨大津波によって、人工物は洗い流されてしまうだろうと予想している。

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