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2011年3月の福島第一原発事故による放出放射能と被曝被害

カテゴリ : 未分類


 昨日、福島第一原発に近い、双葉病院の病院長、鈴木市郎氏が肺癌で死去した。
 http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201901/CK2019013002000257.html

双葉病院では、3月12日の全電源喪失から、メルトダウンによる放射能環境放出の過程のなかで、老齢の入院患者、50名がバス移動中に死亡している。

 この原因について、福島県は、当初、「双葉病院の関係者が患者を置いたまま避難したせい」と発表したことで、あたかも病院側の怠慢によって患者を死なせたかのように世間の批難を浴びたが、実際には、鈴木院長はじめ、多くの病院関係者が、最後まで患者介護に献身したことが明らかにされている。

 原発推進側や自民党は、「フクイチ原発事故では、一人の死者も出していない」と恐ろしく愚かな発言を繰り返し、東電が放射能で大量の人々を殺害した事実を隠蔽しているが、病院関係者は、双葉病院の50名の死者は、すべて原発事故が原因で死亡したと裁判で証言している。

 https://mainichi.jp/articles/20180919/k00/00m/040/120000c
 http://www.asyura2.com/18/genpatu50/msg/330.html

 看護師の証言は、「原発事故の混乱のなかで……」というニュアンスにも聞こえるが、東電側は、事故直後に幹部が、「自分たちは、周辺住民に対し致死量の放射能を環境に放出した」と認めている。
 https://www.dailymail.co.uk/news/article-1367684/Japan-earthquake-tsunami-Fukushima-nulear-plant-radiation-leak-kill-people.html#ixzz1drScCZpN

以下はウェブ翻訳
https://translate.weblio.jp/web/english?lp=EJ&url=https%3A%2F%2Fwww.dailymail.co.uk%2Fnews%2Farticle-1367684%2FJapan-earthquake-tsunami-Fukushima-nulear-plant-radiation-leak-kill-people.html%23ixzz1drScCZpN&rdt=tl&sentenceStyle=spoken

 それを証明するように、事故後約一ヶ月で、共同通信は、大熊町で、すべての放射線測定器が振り切れるほどに放射能汚染された千名近い遺体が回収できずに放置されている事実を報道した。

 ookuma.jpg



 以下は私のブログである。
 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-365.html

急性被曝によって、どの程度の死者が出たか?
 簡単に知ることができるのは、東日本大震災による直接死者と間接死者の県別の差である。
 
2017年集計で、岩手県では直接死、死者不明併せて6003名うち関連死463名
宮城県は死者不明併せて14908名 関連死が926名
福島県が死者不明併せて1992名 ところが関連死が2147名
 
 岩手県の関連死割合は 7.7%、宮城県の関連死割合は6.2%
 ところが、福島県だけは関連死割合が108%なのである。
 
 この差の理由は何か?
 
 なぜ福島の関連死が直接死より多いのか? それは福島県の人々が震災のなかで建物倒壊や津波被災以外の理由で2100名もの人々が死んでいるからなのであり、それでは該当する理由はと考えれば、フクイチ事故による放射能によって死亡した以外の説明は不可能である。
 
仮に、岩手や宮城と同等の割合なら、福島の関連死は7%で計算しても、わずか140名である。ならば2147名から140名を引いた2007名が放射能被曝死であると断定してもよい。
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 つまり、ざっと報道されている、データだけでも、フクイチ事故による被曝死者は軽く2000名を超えているのである。
 これほどの大量死を引き起こしておいて、自民党は「フクイチ事故の死者は一人も出ていない」と言い張り続けている。
 メディアの誰もが、明らかな被曝大量死を報道しようとせず、意図的に避けていることがはっきりとわかるので、この報道には、電通などによる広告を通じた言論統制が働いていることが明らかである。

 また、事故当初、民主党政権で、フクイチ事故収束対応に当たった責任者であった細野豪志は、当時、佐藤雄平福島県知事と共謀して、SPEEDI のデータを隠蔽したため、多くの住民が、もっとも汚染の激しい飯舘村方面に逃げて被曝させられたのと、冒頭の双葉病院の患者避難が遅れて50名が死亡した事件の、直接の責任者も、住民避難に否定的だった細野豪志といってよいのだが、その細野は、本日、自民党二階派に転属することを表明している。
 やはり、この男は原子力産業の走狗であった。

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 ここで、原子力発電事故における放射能の意味を概括的におさらいしてみよう。

 ウラン235を核燃料とするウラン型原子炉の場合、約1年間稼働すれば、放射能は1億倍になるといわれている。

 https://hiroakikoide.wordpress.com/2013/03/30/radioforum-2013mar30/

 最初はウラン235だけだった放射能物質も、割れてエネルギーを放出するので、割れた後の核種は、実に200種を超える。アイソトープの微妙な違いまで含めれば、核種は、その数十倍に上るともいわれる。
 その大半が、十日以内に消滅してしまう「短寿命核種」といわれるもので、その後は、長寿命核種ばかりが残って核汚染を続けるのである。

 ところが、被曝という観点からいえば、この短寿命核種による影響が一番大きいと考えられ、その量は、長寿命核種の数十倍、数百倍に上るのであるから、原子炉事故で、もっとも危険な時期は、事故から十日程度であるということもできる。
 実際に、双葉病院の患者50名を殺したのも、この短寿命核種であると考えられる。

 ところが、短寿命核種は、寿命が短いこともあって、その人体における挙動について、ほとんど研究が進んでいない。
 唯一、一定程度明らかになっているのは、半減期8日のヨウ素131だけである。これは甲状腺に特異的に作用することが以前から知られてきたので、チェルノブイリの事例など報告が多い。
 ヨウ素131も、半減期8日、365Kのガンマ線を出すので、比較的把握しやすい核種であるが、影響があるのは半月程度で、二ヶ月もすれば消えてしまうのである。

 問題になるのは、莫大な放射能量がありながら、すぐに消えてしまう半減期の短い短寿命核種の人体に対する影響が、まだ明らかにされていないということだ。
 私の住む中津川市蛭川では、フクイチから400キロもの距離にありながら、人口が3000人程度しかいないのに、2011年3月、わずか一ヶ月で、実に12名の死者が出て、そのなかには、40歳以下の若者も含まれていた。多くは急性心不全だったと聞く。
 私は、一種放管を持つ曽我接骨院長と顔を見合わせて、「これは短寿命核種による急性毒性だ」と語り合った。

 だが、原子力産業や政府は、この種の原発事故被害を隠蔽しようとしていて、短寿命核種による被害については、まったく研究が進んでいない。
 半減期が数十日以上と長い長寿命核種については、人体構成元素の化学価による性質が近い、セシウムXとストロンチウムXについては、たくさんの報告が明らかにされているが、もっとも毒性が著しいといわれるプルトニウムXなどアクチノイド系核種については、報告が少ない。しかし、かつてアメリカが非合法の人体実験を繰り返して一定のデータを持っているともいわれる。

 基本的に、セシウムXは、セシウム137が半減期30年、ほぼ消えるには300年を要する。ストロンチウムXも、ほぼ同じである。
 セシウムは化学価が1とカリウムと同じ系列にあるため、大半の食品や生物基本構成要素であるカリウムに親和性が強く、容易に入り込んでゆく。つまり、野菜や筋肉類に吸収されやすく、食品による内部被曝に関与する。
 稀勢の里が引退を強いられ、白鳳や鶴竜など横綱陣が不調の極みにある理由は、このセシウムが含まれた福島米1トンを優勝報償として授与されたせいだと私は何度も指摘した。

 ストロンチウムXは、はるかに恐ろしく、カルシウムと同じ2価であるため、水に溶けて、河川表流水や地下水を汚染してじわじわと水産物や人体を汚染してゆき、一度人体に吸収されたなら、死ぬまで排出されずに被曝を続ける性質があって、その毒性はセシウムXの300倍であると評価されている。

 問題は、まだ人体毒性が明らかにされていない、他の主要核種である。

 ジルコニウム93 半減期150億年 60Kベータ線
 テクネチウム99 半減期2万年、294Kベータ線
 プロメチウム147 半減期2.6年 2200Kベータ線
 サマリウム149  データがないが、放射能毒性が強いといわれる
 キセノン133 半減期5.2日 弱いガンマ線とベータ線
 クリプトン85 半減期10.7年、687Kベータ線

 我々が所有するシンチレータ測定器で測定可能な核種は、強いガンマ線を放出するセシウム137などで、大半の核種が、測定不能なベータ線核種であるため、その存在を把握するのも困難である。

 数年前、千葉県の利根川に近い柏市で、友人の持つRADEXが突然70マイクロ近い表示で警報を発したことがあった。それは数十分にわたって、強い表示を繰り返した。
 そのとき、別のシンチ式測定器で見たところ、表示が平常値のままだった。
 原因としては、私は、地を這う性質のある、クリプトン85気団が地表を漂っていたのではないかと考えた。シンチはベータ線に反応しないが、GM式測定器は、クリプトン85気団の中に入れば、もの凄い数値を出す可能性があると考えたのである。
 このように、ベータ線核種については、その存在を確認することさえ非常に困難である。また、人体に対する内部被曝のデータも少ない。

 何よりも、原発事故のはじめ数日間に放出される莫大な短寿命核種のデータが存在しないのが問題であるが、政府は、この学識を隠蔽しようとしているため、我々が入手するのは困難だし、研究者に資金提供する組織もほとんどないであろう。

 だが、原発事故が起きたとき、本当の被曝は、最初の十日間の短寿命核種被曝で定まってしまうと考えるべきである。
 1年もすれば、放射能量は、メルトダウン直後の数万分の一以下に減ってしまう。
最初の十日、ヨウ素131などの短寿命核種に暴露されることで、10年先の発癌にまで影響が続くと考えるべきである。
 他の短寿命核種、とりわけ多い、テルルXなどは、どんな影響があるのかまるでわかっていない。影響がないのではなく、被曝による障害をもたらす可能性が強いが、データが得られていないだけのことだ。

 メルトダウンから1年もすれば、セシウムXやストロンチウムXなど長寿命核種の出番だが、多くは、飲食と呼吸を経由した内部被曝が問題なのだ。
 確かに、事故から1年後の福島に行けば、空中には、セシウムがうようよと漂っていて、呼吸被曝のリスクが大きく、食品による内部被曝も深刻であるが、本当に危険な影響を与えるのは、事故から十日間程度であると知っておくべきである。
 それでも、外部ガンマ線と、呼吸被曝のリスクから、福島の重汚染地に子供たちを住まわせるのは犯罪行為であると私は思う。

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