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落葉堆肥

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 我が家は、カモシカやイノシシ、ときには渡り熊の生息する、そこそこ深い森のなかにあって、別荘地ではあるが、自然環境は、とても良い。
 昔は、開発業者価格で、坪単価が10万円もしたらしいが、今では、バス便も少ない本当の過疎地になってしまって、路線価が坪1000円、取引価格も坪数千円という土地だが、幸いなことに、まだ中国人の買い占めには遭っていない。
 それでも、もし本当にリニア中津川駅が開業するなら、やがて、土地価格も高騰するかもしれない。ただし、その頃には、私は確実にこの世にいない。

 積雪の少ないこの地域は、厳冬の季節が終わって、春がやってこようとするとき、毎年、すくみ上がるような恐怖に晒されることになる。
 それは野山火災である。春先、長い乾燥があって、野山がカラカラに乾くと、前年の夏場に生い茂った枯れ草が、たき火などで火がつくと、まるで火薬のように爆発的に燃えるのである。
 中津川市防災メールを受信してるのだが、3月になると、多い日には一日5件以上も、当地周辺での火災発生メールが届く。我が家の裏山が燃えたこともある。

 風のない日なら、消防団の献身的な活躍によって、放水だけでも消火できるのだが、これが春一番のような強風の吹く日に野山火災が発生すると、田舎の消防署や消防団では手に負えず、燃えるに任せ、まるでカリフォルニアの別荘地火災のように、とめどもなく延焼してゆく可能性が強い。
 幸いにして、強風下での野山火災は、この十数年起きていないが、笠置山の奥社などの記録を見ると、江戸時代には、広大な山岳地帯を焼き尽くすような大火災が起きたらしい。

 「折からの風に煽られて」というのは、講談の「は組小町」なんかに出てくる江戸大火の名台詞だが、風は本当に怖い。私も、一度、畑で落葉を燃していて、ちょっとした風で、燃えた葉が飛んで林に燃え移ったことがあり、このときは肝障害で動かない体にむち打って必死に消火して、なんとか消し止めたが、消火用水を準備していなければ、大変な事態になっていたことだろう。

 「今年は、とりわけ恐ろしい」、というのも、昨年、いくつかの台風が当地を直撃したため、周辺の山岳地帯や森林に、大量の落枝落葉が堆積しているのだ。
 これらが半年を経て乾燥して、まるで紙のように燃えやすい可燃物として、山々に積み重なっている。
 こんな状態で、もし森林火災になったとすれば、可燃物の量が、例年とは桁違いに多いのである。

 何十年も山歩きをしていて感じるのだが、近年、山の落葉など堆積物の分解が悪くなっているような気がする。元々、照葉樹林の落葉は殺菌成分のため、分解が悪かったのだが、当地では、コナラなどの広葉樹林が主体で、分解は早いほうだった。
 ところが、2011年のフクイチ事故あたりを境にして、どうも堆積が増えているような気がする。

 我が家は、コナラの樹林群と1mも離れておらず、夏場はコナラの葉による日覆いを利用する仕組みにしているので、足下に積もった落葉に引火されると、家が簡単に燃えてしまう。
 一応、樹林側には、ケイ酸カルシウム板を貼ってはいるが、焼け石に水かもしれない。
 そこで、1月に入ってから、小春日和を選んで、燃えやすい可燃物である堆積した落葉をかき集めて、農業用堆肥を作ることにした。

 畑の片隅に1m四方、深さ50センチほどの穴を掘って、落葉を詰めて、糠や油粕を交互にサンドイッチして、踏みつけて固めてゆく、適度に水を入れて、水分量を調節する。
 すると、数日で発熱発酵する予定だったのだが、なかなか発熱が始まらなくて困った。

 うちは、トイレはEM培養液を利用した、完全自己完結式=つまり、浄化槽を作ってから十数年というもの、一度も汲み取りせず、汚泥も出ない仕組みのバイオトイレを自作してある。
 トイレ浄化槽の排水は、そのまま畑に垂れ流しているが、もちろん悪臭など皆無で、もう一段階の浄水行程で飲めるほどに清浄な排水である。

 殺菌剤なるものがバイオトイレの最大の敵で、発酵浄化が止まってしまうので、絶対に使わないようにしているのだが、なぜか、予測より、発酵が遅くなっている。
 何か、殺菌作用のあるものが、天から降ってきているのではないかと疑ったが、原因はまだわからない。

 EMトイレ浄化槽に、滅菌作用のある洗剤(例えばサンポール)なんか、使ったときには、数日後に、たちまち汚泥が浮いてきて、始末に負えなくなる。
 こんなときは、EM培養液を大量に添加し、ときには汚泥を掬いあげて畑に散布するようなことまでしなければならない。
 今回は、滅菌資材など一切使っていないのに、妙に分解が悪いのだ。

 そもそも、滅菌を売りにするような企業は、世界の生物がが微生物の座布団の上で生活していることを、まるで理解していない。
 地球上の生物環境は、目に見えるものだけしか理解しない人が多いが、実は、生物全体を支える微生物環境というものは、見える世界の数百倍数千倍も大きいのである。
 我々は、微生物の浄化作用のおかげで生きているといってよい。

 土壌の作物も、その本質は微生物といってもいほどだ。水耕栽培は微生物と無関係で育つと思っている人もいるだろうが、その栄養素は、自然界では微生物が合成しているのである。
 そもそも、生物界では、落葉や排泄物など腐敗物と太陽光と水が、新しい食物を作り出す。「もっとも汚いものが、もっとも美しいもの、素晴らしいものを作り出す」のである。
 それを支えるのが微生物の浄化システムであり、地球の主役は微生物であるといってもよく、その微生物を大切にしない、重視しない者は、未来を求める資格がないといってもよい。

 滅菌とか殺菌などを売りにする企業は、微生物の本質を理解していない知恵の不足した経営であり、地球環境を滅ぼすことしかできないであろう。
 EM菌(EMBC)は、そうした微生物の仕組みに革命的な成果をもたらしていて、私も15年以上世話になっているが、これも発見者の比嘉輝夫氏が、世界救世教と別れて安く購入できるようになれば、世界に爆発的に普及すると予想している。
 今はモルトが1リットル2160円と、営業利益ばかり優先させて、あまりに高すぎるため普及しないのである。

 落葉堆肥は、第一に、可燃物を減らして野山火災の延焼を防ぐ効果がある。
 第二に、糠や油粕、鶏糞などを混ぜて発酵させれば、畑の土をフカフカに変え、作物の成長に著しい効果がある。
 化学肥料と違って、もの凄く美味しい野菜がとれる。主に栽培の容易なジャガイモと大根とネギと蕪くらいだが、知人に配ると、ものすごく喜んでもらえる。

 うちは、私の体調が悪くて、敷地内がゴミ屋敷のようだが、なんとか野山火災の延焼を防ぐために、毎日必死になって落葉を集めている状況だ。
 しかし、微生物分解が悪くなっている事態は、まだ原因がわからないので、深刻な懸念がある。 

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