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フクイチ3号機核燃料取り出しとは?

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 福島第一3号機、燃料取り出し開始 作業難航の予想(朝日)
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190415-00000011-asahi-soci

 東京電力福島第一原発3号機の使用済み燃料プールにある核燃料の取り出し作業が15日朝、始まった。事故時に原子炉内にあった燃料とは別に建屋のプール内に保管されている核燃料566体を遠隔操作で2年ほどかけて取り出す。4号機はすでに搬出を終えたが、メルトダウンを起こした1~3号機では初の作業となる。

 この日、構内の別の建物内に設けたモニターを通して、作業の様子が報道陣に公開された。午前8時半すぎ、3号機から約500メートル離れた操作室の様子や水中カメラの映像が中継された。燃料は長さ約4・5メートル、重さは1体あたり約250キロ。取り出し装置がプール内に下ろされ、燃料先端のハンドルをつかんだ。水中で専用容器に移し、クレーンで約30メートル下の地上へ下ろす。近くの共用プールに運ぶ工程を繰り返す。世界でも例のない作業で難航が予想される。

 使用済み燃料の搬出は1、2号機は2023年度、溶け落ちた核燃料(燃料デブリ)はいずれかの号機で21年度から始まる予定だ。(石塚広志)

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この記事を見て、私が最初に思ったのは、「また激しい大気放射能汚染が起きるかもしれない」ということだ。

 水中に沈んだプルサーマル・メルトダウン核燃料を、景品クレーンゲームのようにつかみ、他のプールに移動する作業なのだが、高熱(崩壊熱)を大量に出しているため、水中から空間に引き上げた瞬間に乾燥し、莫大な放射能微粒子を環境に飛散させる疑いがあるのだ。
 そもそも、核燃料の放射能は、チェルノブイリ事故では、高熱で溶融し、「象足」という溶融金属インゴット形状になっているため、微粒子が飛散しにくいといえるが、3号機の核燃料の性質が、どこからも明らかにされていない。

 たぶん関係者でも、どのような物理・化学的性質があるのか、よく分かっている人はほとんどいないのではないか?
 全部が一様な金属溶融物になっている可能性は少なく、ホウ素と混ざり合った一部が飛散しやすい粉末体になっている可能性もあり、この場合は、大気暴露しただけで莫大な放射能を大気放出する可能性がある。
 これまでのフクイチ構内瓦礫移動作業では、環境線量の激増が何度も記録されているので、今回も、飛散させる可能性を軽視できない。

 そもそも、メルトダウン核燃料は、表面で毎時数百シーベルトあると考えられ、人間は近づいただけで死んでしまう。だから、遠隔操作でロボットアームを使って操作するしかないのだが、直接目視できないため、失敗事故が多い。クレーンの掴みアタッチメントが外れて落下させたりの事故も考えられ、この場合も、多量の放射能(健全な被覆管が破れれば、内部から高圧の希ガス類が爆発的に噴出してくる)を放出する可能性が大きい。

 もし、そうなれば周辺数十キロは、当日中にセシウム137などの濃度が上がり、線量も劇的に上がる可能性がある。かつて南相馬市などでは、格納容器外装取り外し工事の際に、稲に高線量の放射能が付着して出荷停止を余儀なくされ、政府が買い取って処分した経緯もある。
 こういうとき、政府と東電は、原発周辺のモニタリングポストを、故障などの理由をつけて閉鎖してしまうことが多いので、正確な線量は分からないままだ。
 東電は、都合の悪い情報は、すべて隠蔽する体質なので、正しい情報が公開されることは、まずないと考えるべきだろう。

 もし放射能大気汚染が発生したなら、季節風の具合にもよるが、数日中に日本列島の相当部分を汚染する可能性がある。
 ちょうど昨日が豪雨だったので、今朝は低気圧が北上する過程で、吹き込む北寄りの季節風が吹いているため、フクイチ周辺も風が強いはずなので、放射能が拡散するスピードは速い。
(天気予報を見たら明日は南風になってた。だから汚染は北に向かう m(_ _)m)

 おおむね、東京には1~2日程度で届くはずで、当地でも3日あれば届くだろう。
 私は、こういう環境汚染に備えて、過去5年間ほど、シンメトリックス社のIFKR-254という環境ガンマ線測定器を連続稼働させていて、24時間ごとに更新記録している。
 これは、巨大地震が近づくとラドン222→ビスマス214の線量ピークが生成されるので、地震予知にも利用できる。かつては、2017年9月の(水爆)核実験によるセシウム三兄弟ピークを捉えたこともある。
 もし、フクイチで大気汚染が起きれば、明後日あたりにはセシウム137ピークが検出できると予想している。セシウムの超微粒子は、花粉や黄砂の何百倍も飛散しやすいことを知っておくべきだ。

 このとき、新鮮な核爆発や核事故(水爆でも半分は起爆原爆)ではセシウム三兄弟ピークが生成され、フクイチのような古い事故(核燃料)では、セシウム137の単独ピークが、わずか10カウント程度でさえ生成されるので、何が起きているのか? 大雑把に把握することができる。
 これがMCA(核種分析アナライザ)測定器の利点である。私にとっては、IFKR254は神様のように手放すことができない。私が使い始めて7年間、ほとんど故障もない。シンメトリックス社、野中修二社長の神技に感謝するばかりだ。

 もちろん、もし662KeVのセシウム137ピークが生成されたなら、全身全霊で日本全国に警報を発するつもりだ。MCA測定器を持っている全国の測定者に連携を呼びかけたい。
 ガンマ線測定器では、セシウムXしか検出できないが、実際には、プルトニウムXやストロンチウムXも大量に飛散しているわけで、本当の被害は、測定できないベータ線核種の方がはるかに大きいのである。
 ストロンチウム90の健康被害は、セシウム137の300倍とも評価されている。プルトニウムは、おそらくそれ以上だろう。
 http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/kouen/Pu-risk.pdf

 3号機は、フクイチ原子炉で、唯一プルサーマル運転を行っていた。データが手元にないが、おそらく4割程度のプルトニウム239が含まれていたはずで、このため、数年間の運転によって危険なプルトニウム240を生成し、それが水素爆発による圧縮を受けて自発核分裂から不完全核爆発を起こしたのである。
 プルトニウム239を核分裂させると、必ず不完全核爆発をもたらす危険物質プルトニウム240を生成するため、大事故のリスクが劇的に大きくなるのである。

 建設中の大間原発は、プルトニウム239が80%も含まれるフルMOXという世界唯一の超危険原子炉で、それを原子炉運転経験皆無の、電源開発という会社が運営するという。
 もう無茶苦茶というしかなく、核爆発事故を起こすために作っているようなものだ。

 http://www.asyura2.com/19/genpatu51/msg/329.html

 上のリンクは、阿修羅で私のブログを再掲してくれたのだが、コメント欄3に、いい加減なことを書いてるヤツ(東電の職員?)がいて、MOXとフルMOXが、まったくの別物であることも理解できず、フランスなどでMOX運転の実績があると書いてるが、フルMOX運転の実績など、世界のどこにもない。危険すぎてできないのだ。
 プルトニウム240が偶数核で核分裂しないからウソだと書いてるが、無知も甚だしい。プルトニウム240は239の副生物であって、いつでも必ず239が存在し、巨大な自発核分裂によって239の臨界を作り出してしまうことを理解していない。
 さらに240に中性子が入れば241になって、これも核分裂を起こすのである。
 
 なお、冒頭の記事で、「4号機はすでに搬出を終えたが 」と書かれているが、4号機は定期点検中で核燃料が取り出されていたはずなので、これは保管プールから取り出したという意味なのか?
 実は、4号機は核燃料からの水素源もないはずなのに水素爆発を起こした。東電の説明によれば、3号機からのダクトから水素が入ったと弁明しているが、格納建屋どうしをダクトで接続する理由など、どこにもないので、これはウソだろう。

 また4号機を米軍がサーモ写真を撮ったところ稼働熱が写った。なんで定検中原子炉が稼働してるんだ?
 これについて合理的な解答は、槌田敦教授が示したように、数ヶ月という短期間、ウラン238に原子炉の中性子を当ててプルトニウム富化を行っていたというものである。
 自民党政権は、秘密裏に、原発で核兵器のための核原料を生成していた疑いが極めて濃厚である。
 結局、4号機の核燃料が異様に早く処分された理由は、プルトニウム富化を知られたくなかったということしか考えられない。

 このように、フクイチでは、隠されてきた恐ろしい秘密がたくさんある。
 東電が、生まれつきの詐欺師のように嘘つき体質になっている本当の理由は、こうした秘密裏の核工作を自民党政府と結託して行ってきた体質が染みついてしまっていると思うしかない。

 今回の東電の3号機核燃料抜き取りには、非常に大きな疑問がある。
 MOX核燃料の稼働中にメルトダウンを起こし、不完全核爆発を起こした後の核燃料が、東電のようなインチキ企業に取り出せる実力があるとは、とうてい思えないのである。
 そもそも、MOX核燃料の崩壊熱は、ウラン235燃料の数十倍以上といわれていて、100度の冷温安定化まで実に500年を要するのだ。
 事故から8年後の今、崩壊熱が簡単に下がるわけもなく、また形状さえ直視できない象足インゴットやボロボロになった粉末核物質を、取り出せる技術は、半端なものではなく、東電はじめ、日本の企業では絶望というしかない。

 やれもしない「取り出しを始めた」というのは、まったく信用できないのである。
 3号機の始末がつくのは、少なく見積もっても西暦2400年頃であろう。もちろん、その頃には、東電も自民党政府も存在しない。日本国家もたぶん存在しないだろう。
 ただ核汚染だけが残されているのだ。

 もし、東電にやれることがあるとすれば、唯一「石棺」処理しかない。
 すなわち、フクイチ構内全体を、巨大な石棺=コンクリート構造物で恒久的に封鎖するしかない。これだけが唯一の当面可能な処理である。
 もちろん石棺も、今の技術では50年程度の寿命しかないから、これをどれほど超高耐久性にするかの技術が問われているのである。

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