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被曝と染色体異常

カテゴリ : 未分類
https://www.youtube.com/watch?v=Vc1LiR9fZIY

 2011年3月に発生した、東京電力福島第一原発の放射能大規模放出事故のとき、線量評価に使われたのは、東電のインチキで有名なモニタリングデータ(都合の悪いデータは隠蔽してしまう)と、やはりインチキ学者の、東大、早野龍吾らが開発したホールボディカウンター程度で、半世紀前から、被曝による生体異変の指標として世界的に認知されてきた被曝による染色体異常に関しては、極めて不可解ながら、ほとんど報道もされず、実際に、広い範囲で検査されたとの報告もない。

 メディアは、染色体検査に関して、自民党政府と東電の意思を忖度して、意図的に報道もせず、社会的な認知が政府と東電によって明らかに妨害されてきたので、機会あるごとに、染色体異常問題を提起してゆく必要がある。

 放射能事故が起きたとき、関係者の被曝を推定するのに染色体検査を行うのは、世界に共有されたマニュアルである。
 日本政府は、それを一切拒否し、染色体検査に関するあらゆる情報を隠蔽した。
 それは東大も、福島医大も、もちろん福島県・宮城県も同じスタンスであった。

 染色体検査に関しては、結構、小難しい知識を必要とするので、いくつかのサイトから引用してみたい。

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排出放射性物質の影響調査について
青森県六ヶ所村にある再処理工場から排出される放射性物質の周辺環境への影響等について、調査している内容をご紹介します。
 http://www.aomori-hb.jp/ahb4_3_1_3_06.html

 このサイトは、数少ない染色体検査を紹介しているが、残念なことに、以下の原子力産業の派生機関で、それも六カ所村再処理工場を正当化する目的で作られているので、十分に眉に唾をつけて読んでいただきたい。(最新報告は昨年度分まであるのでサイト情報は古くない)
 公益財団法人 環境科学技術研究所 総務部 企画・広報課
 以下、抜粋引用

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 放射線の線量率と染色体異常

 原子力施設で働く人たちの被ばく線量測定は、線量計を装着して外部被ばく線量を測定し、またホールボディカウンタによって体内の放射性物質を測定して内部被ばく線量を推定することで行われています。
 しかし、例えば不意の事故などで管理区域以外の人が被ばくし線量計を装着していなかった場合など、正しく被ばく線量を評価できないことがあります。

 高線量率放射線を生物が被ばくすると血液中の白血球やリンパ球の数が変化したり、それら細胞中の染色体に異常が発生することが知られています。このような生物の体内で起こる変化を指標として被ばく線量を推定することを生物学的線量評価(バイオドシメトリ)といい、被ばく線量の評価に使うことが可能です。

 被ばく線量推定の指標となる染色体異常
 生物の細胞の中にある染色体は放射線を被ばくすると様々な形態の異常を示すようになります。この調査では、その中から転座と二動原体染色体を対象に調査を行いました。

 転座は長期間安定して存在することから被ばく後の経過時間が長くても調べることが可能ですが、写真のように染色体それぞれを別の色で染め分けるなどの技術が必要であり、判別に時間がかかるという欠点があります。また、二動原体染色体は見分けがつきやすく結果が早く分かる反面、細胞分裂がうまくいかないため細胞死によって比較的早く減少していくという特徴があります。

 (東海アマ註=転座の補足情報)  http://www.tokyo-hart.jp/%E6%9F%93%E8%89%B2%E4%BD%93%E8%BB%A2%E5%BA%A7%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6/

 図6.1.1
sensyoku1.jpg
 
このような転座や二動原体染色体といった染色体異常発生頻度の線量率による違いを調べるため、マウスを異なる線量率で照射して実験を行いました。

 これまでの放射線生物影響の研究は、強い放射線(高線量率)についてのものが中心でした。その理由の一つに、弱い放射線(低線量率)ではある一定の線量に達するまでに長期間にわたって放射線照射をすることになりますが、その間の細胞の活動(適応や修復)を考慮する必要があるため、生物影響を評価することが難しいことが挙げられます。

 マウスを使った染色体異常頻度を調べる実験
この実験ではメスマウスを使用し、マウスにとって特定の病原体がいない状態(SPF)で放射線照射が行われました。非照射及び低線量率放射線の照射は「寿命試験」とほぼ同じ条件です。また高線量率放射線の照射は専用の照射装置を使用して行いました。
図6.2.1
sensyoku2.jpg


 染色体異常は放射線の影響だけでなく、加齢(老化)とともに増えることが知られています。そこで、放射線を照射しないグループも同様の条件で飼育し、比較対照群として染色体異常頻度を調べています。

 上図のように非照射及び各線量率・線量で照射したマウスからリンパ球細胞を多く含む脾臓(ひぞう)を摘出して、リンパ球細胞の染色体異常を観察し、発生頻度(100細胞あたりの異常個数)の評価を行いました。

 染色体異常頻度の放射線による変化
 放射線による染色体異常頻度の変化について、照射した線量率ごとに分けて各線量での100細胞あたりに発生した染色体異常の個数を下に示します。左側が転座型染色体異常、右側が二動原体染色体異常を対象に調べた結果です。

(東海アマ註=二動原体染色体の補足)
 https://atomica.jaea.go.jp/dic/detail/dic_detail_549.html

 高線量率放射線の照射では低線量率放射線と比較すると染色体異常の頻度が大きくなることが分かります。
 例えば転座型染色体異常について比較した場合、高線量率放射線で2000ミリグレイ(照射時間約2分)照射したときの発生個数は100細胞あたり50個弱ですが、低線量率放射線(20ミリグレイ/日)で2000ミリグレイ(照射時間100日)照射したときの発生個数は100細胞あたり約5個となります。
 また、高線量率放射線の染色体異常頻度はいずれの染色体異常も線量に対して曲線の関係で増加することが分かります。
図6.3.1
sensyoku3.jpg

 
 低線量率放射線の照射では1日あたり20ミリグレイで照射した場合、非照射と比べて明らかに増加し、高線量率の結果と違って直線的に増加することが分かります。
 (東海アマ註=低線量における直線的増加とは、線量と被曝障害が正比例するという意味、これは被曝に閾値が存在しないことを意味する。どんなに少ない被曝であっても、それなりの結果が出る。
 高線量における曲線的増加とは、二次関数的に増加するという意味で、線量が少ない場合では、多い場合ほどの極端な影響が出ないことを意味する)

 一方で1日あたり1ミリグレイで照射した場合では非照射と同様に若干高い傾向が見られ、特に転座型染色体異常は直線的に増加する傾向が見られました。
図6.3.2
sensyoku4.jpg



 (東海アマ註=転座型染色体異常が直線関数であることは、どんなに少ない線量でも異常が出ることで極めて重要、閾値論は嘘である)

 これらの結果をもとにして「線量・線量率効果係数」を求めることにしました。

 線量・線量率効果係数を求める
図6.4.1
sensyoku5.jpg



 線量率効果とは、同じ線量でも線量率(放射線の強さ)が違うと放射線の生物影響が違うことを言います。また線量・線量率効果係数とは、同じ線量で高線量率放射線で生じる生物影響の値と低線量率放射線の値の比を求めたものであり、右のような式となります。
 例えば線量・線量率効果係数が2である場合、同じ線量で低線量率放射線の影響は高線量率放射線の影響の2分の1であることを示します。

 ここでは、その生物影響の値として染色体異常頻度を使い、線量200ミリグレイ以下を対象に線量・線量率効果係数を求めました。
 図6.4.2
 sensyoku6.jpg


 以上のように放射線による染色体異常発生頻度を指標として、高線量率放射線と低線量率放射線の生物影響の違いを線量・線量率効果係数として表すことができました。
 これまで国際放射線防護委員会は線量・線量率効果係数に2という値を使うように勧告していましたが、調査結果では2.2から6.0という値であり、勧告の2という数値が安全側で評価されていることが確認されました。

本調査では更に1日あたり0.05ミリグレイでの染色体異常頻度の変化を調べる実験を行っており、染色体異常頻度の変化から線量・線量率効果係数を求めるとともに、被ばく線量を推定できるような技術の開発に取り組んでいます。

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引用以上

 このデータは、ほぼICRPが使っているデータに準拠しているので、世界的に容認されているものだが、この内容ですら、山下俊一や福島医大では、「100ミリシーベルト以下では、何の異常も起きない」と真っ赤な嘘を言いふらしている。
 実際には、上のグラフに見えるように、100ミリシーベルト以下の低線量被曝であっても、被曝と染色体異常の相関は、必ず直線的であり、どんなに小線量であっても、それなりの影響が出ると明記されているのである。

 それに、この説明には、ペトカウ効果が出てこない。
  https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9A%E3%83%88%E3%82%AB%E3%82%A6%E5%8A%B9%E6%9E%9C

「液体の中に置かれた細胞は、高線量放射線による頻回の反復照射よりも、低線量放射線を長時間、照射することによって容易に細胞膜を破壊することができる」という現象。「長時間の低線量放射線被曝の方が短時間の高線量放射線被曝に比べ、はるかに生体組織を破壊する」

 つまり、液体の中の細胞とは、人間の通常の細胞組織であり、これは内部被曝において、低線量の方が高エネルギーガンマ線より細胞破壊効果が高いといわれる学説である。
 半世紀前に、トリチウムは、最大18.6Kev しかないベータ線を出すので、GM管でさえ補足できないほど弱いエネルギーの電子線が、人間に大きな影響を与えるはずがないと考えられてきたが、十数年前から研究が進み、有機化されたOBTが遺伝子に与える影響が深刻であり、ダウン症などを引き起こすことが明らかにされている。

 低線量被曝は、以前考えられていたほど安全ではなく、遺伝子に与えるダメージは軽視できないものである。それは100ミリシーベルトという閾値論が無意味であり、たとえ1ミリシーベルト、あるいは、それ以下でも遺伝子には危険であることを意味している。

 以下は弘前大学が公開しているものだが、放射線と被曝の関係を図示している。
 しかし、大線量の確定的影響でしか意味のない「閾値論」を小線量の確率的影響にまで拡張して説明しているようなおかしな表現が各所に観られる。

 https://hospital.tottori.tottori.jp/files/20181108155058.pdf

 「閾値」が意味を持つのは、「確定的影響」だけであり、1シーベルトというような大線量を浴びると、皮膚が発赤したり、糜爛を生じたり、明らかな悪性の被曝影響が出るのだが、これには一定の閾値があると考えられてきた。
 それでも最近は、人の放射線耐性に大きな個人差があることが知られ、閾値を公的尺度に使うことには強い疑問が提起されている。

 何度も書くが、小線量被曝における「確率的影響」すなわち数年後に癌になったり、内部被曝で心筋梗塞を起こしたりする影響については、大きい線量でも小さい線量でも、確率的な意味で線量に応じた結果が生まれることが明らかにされていて、「100ミリ以下の被曝は安全」というような表現が、悪質な詭弁であることが証明されている。
 これも、人の被曝耐性に大きな個人差があるため、一定の大きな集団における確率によって明らかにされている。

 私(東海アマ)を批判する、右翼・自民党・保守系のグループ(党派的活動)は、ほぼ全員が、被曝について極めて無知であり、確定的・確率的影響の区別もつかない連中ばかりなので、内部被曝の閾値論を否定しても、閾値そのものの概念が存在しないので、やみくもに私をデマと罵り続けることしか知らない。
 そんな馬鹿げた連中に載せられて、私の意見をデマと思い込んでしまった人も大勢いるようだが、いちいち説得もするつもりはない。
 それは、被曝を本気で勉強すれば、誰にでも理解できるものだからだ。保育園程度の知識しかないネトウヨの誹謗中傷を真に受けてる人たちも、結局、それが内部被曝=心筋梗塞という形で自分に直接還ってくることを知っておくべきである。

 以下は、広島原爆の影響を直接調査した米軍ABCCの調査データを受け継いだ、放射線影響研究所(日本政府の機関)のものである。

 https://www.rerf.or.jp/programs/roadmap/health_effects/geneefx/chromeab/

 このデータは、染色体異常と被曝に関連性はないような結論を出しているが、この内容は、たぶん2011年フクイチ事故以降に書き換えられている。
 でないと、文科省、環境研の提出している以下の資料と整合性がとれない。

 染色体異常を調べて被曝線量を知る(コピーできないようにしている)
 https://www.rerf.or.jp/programs/roadmap/health_effects/geneefx/chromeab/


実は、このブログを書くに当たって、私は、故・市川定夫埼玉大教授の論文(放射線被曝によるムラサキツメクサ染色体の異常)と動画を紹介しょうと考えた。
 ところが、市川さんの研究報告が、探せども探せども出てこないのだ。
 市川定夫という有名な反原発派学者の名前さえ検索できないのだ。これには本当に驚いた。政府は、ここまで凄まじい情報統制をやるのかと驚かされた。

 これでは、私の東海アマブログを検索しても、滅多に出てこないわけだ。毎日1万人のアクセス数があっても、グーグル検索に載せてもらえないことがあるのだ。
 市川さんの分かりやすい「被曝と染色体異常」論文を、なんとかして世に再び送り出したいと考えている。

 なお、数日前から、私の管理画面に不正アクセスがあって、現在、いちいち管理画面を初期化しないと書き込めないようになった

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