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いつ巨大爆発を起こすか分からない高浜原発1号機

カテゴリ : 未分類

 若狭原発群は、ほとんど加圧水型原子炉で、特有の圧力容器劣化問題を抱えている。
 とりわけ、高浜1号機の危険性に対して、東大、井野博満名誉教授がたびたび恐ろしい危険性を警告し続けてきた。

 http://www.cnic.jp/6471

 https://www.windfarm.co.jp/blog/blog_kaze/post-4192
 
井野博満「原発はどのように壊れるか:金属の基本から考える」
 https://www.youtube.com/watch?v=BrwY4LzRPrg

 https://www.youtube.com/watch?v=QRmUxZI_1B8


 若狭原発群の原子炉の大半が「加圧水型」=PWRで、一番多い沸騰水型原子炉=BWRが70~80気圧での運用に対し、加圧水型は160~170気圧の運用を行っている。
 この気圧の持つ意味について、直観的に理解するため、8気圧が普通のトラック用タイヤの爆発が、どの程度の威力なのか見ておこう。
 https://matome.naver.jp/odai/2141930656029832701

 トラックタイヤによる爆発事故は年中起きていて、多くは死傷事故になっている。8気圧であっても、それは手榴弾なみの威力があって、近くにいる人は吹っ飛ばされ内臓破裂を起こして死亡することが多い。
 これが173気圧だった場合を想像してほしい。アメリカが空爆で使う大形爆弾でも、おそらく威力が負けているほどの巨大爆発になるはずだ。

 以前、アメリカでの原子炉格納容器、爆発実験動画があったのだが、今、どこを探しても出てこない。政府は、加圧水型原子炉の圧力データを削除し、爆発実験映像も削除させてしまっている。
 ウィキで検索しても、具体的な原子炉の厚みや材質、気圧のデータは、すべて削除されてしまっていることに驚かされる。

 やっと探し出した、後藤政志氏による加圧水型原子炉爆発実験映像
 http://www.ustream.tv/recorded/16552517

 これは三菱重工のデータ、17メガパスカルは173気圧を意味する。
 https://www.mhi.com/jp/products/energy/reactor_coolant_pump.html

 173気圧の原子炉が大爆発を起こしたなら、何が起きるのか? 各自が想像力を働かせていただきたい。
 もし福島第一原発が加圧水型だったなら、被害は数十倍、数百倍だったとの評価がある。
 https://diamond.jp/articles/-/82951

https://i-peace-ishikawa.com/2016/03/12/%E5%8A%A0%E5%9C%A7%E6%B0%B4%E5%9E%8B%E5%8E%9F%E7%99%BA%E3%81%AE%E5%95%8F%E9%A1%8C%E7%82%B9/

 「原子炉のような最先端の技術で、分厚い鋼鉄の圧力容器が爆発などするはずはない」
 と大半の人々が目出度く洗脳されてしまっているのだが、実際には違う。
 原発という技術は、まだ実用化されてから60年あまりしか経っておらず、蒸気機関やガソリンエンジンなどに比べて未成熟な技術である。
 事故の経験も、メルトダウンも三回だけで、事故原因の完全な把握、コントロールに成功していない。事故が起きてみなければ、何も分からない、というのが本当の実情である。

 とりわけ加圧水型原子炉の危険が大きく、どんな原因が事故をもたらすのか、正確な知識が得られていないのである。
 もっとも危険視されているのが、原子炉圧力容器の中性子劣化と呼ばれる現象で、数十年も原子炉を稼働すると、中性子の照射により圧力容器の鋼鉄が激しく劣化し、「脆性遷移」と呼ばれる現象を引き起こして、メルトダウンが起きたとき、ECCS(緊急炉心冷却装置)から冷却水が原子炉に流れ込んだときに、圧力容器がガラスのように割れてしまう危険があるのだ。

 http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/seminar/100/PDF/No33.pdf

  https://www.youtube.com/watch?time_continue=530&v=vmQEe3PFucg

 上の小出裕章氏の説明は分かりやすいが、2012年で、今から7年も前の説明であり、このとき、高浜1号機の試験片が示した脆性劣化破壊温度は95度であった。
 それまで、おおむね30年で30度の上昇が起きていた、といわれているので、今は100度を超えていることになる。

 もしも高浜1号機炉心で水素爆発メルトダウンが起きてECCSが大量の冷水を流し込んだとき、沸騰した100度の水であっても、炉心圧力容器がガラスのように割れてしまうことを意味している。
 原発側は、圧力容器の中性子劣化は、中性子の当たる表面に限られていて、外側の健全性が保たれているから問題ないと強弁しているが、実は原発運営者にも、具体的なデータは何も分かっていない。
 中性子が、どれほど激しく鋼鉄を劣化させるのかについて、学問的知見が不足していたから、深刻な脆性劣化問題がクローズアップされているのだ。
 そもそも、圧力容器試験片の予測された脆性破壊温度は、現実の結果よりはるかに低いもので、1号機運転開始から65年間は何の問題も起きない予測だったのだ。

 この問題が、最初に極めて深刻な危険として明らかにされたのが、同じPWR、玄海原発の事例であった。

  原子炉の脆性破壊:玄海原発1号炉劣化問題
 https://www.youtube.com/watch?v=ADZnRr98rQI

  https://www.youtube.com/watch?time_continue=1&v=mk42WprmnJ8

 加圧水型原子炉の試験片による脆性破壊温度の遷移表は以下のリンクにある。
 http://www.cnic.jp/files/roukyuuka20110312.pdf

 https://blogs.yahoo.co.jp/ta1tataro/5291678.html

 玄海原発、想定以上の劣化か 専門家指摘「廃炉に」
 http://www.asahi.com/special/10005/SEB201105270004.html

 島根・玄海も廃炉
老朽原発2基 安全より採算理由
 https://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2015-03-19/2015031915_02_1.html


 玄海原発1号機では、2009年に98度というデータが出ていて、実は、高浜原発1号機の現在のデータとほぼ同等であった。
 玄海原発1号機は、上の赤旗リンクにあるように、2015年に廃炉が決定した。しかし、高浜1号機は、廃炉になった玄海よりも、悪いデータなのに、原子力規制委と関西電力は運転を続けさせると表明している。

 関電高浜1、2号機の20年延長、規制委が認可
 http://blog.knak.jp/2016/06/220.html

 高浜原発1号機の寿命延長は危険だ ―圧力容器鋼材の破壊靭性予測は当てにならない
 http://www.cnic.jp/6645

 原子力規制委は、原子炉の安全性研究をほどんど行わず、安全には興味がないのである。原子力産業関係者の天下り人材だけを登用していて、原子力産業の言いなりになっているというしかない。
 現在、テロ対策で、あたかも電力会社に対し苛酷な姿勢を見せているフリをしているが、これは、原子力産業の飼犬であることを知られないための規制委の常套手段で、世論対策用に強く抵抗するように見せかけているだけで、どうせ抜け穴を用意して、原子力産業の実利をとるように思える。

 テロ対策施設 期限翌日に原発「冷温停止」に 規制委命令へ
 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO45993330S9A610C1CR8000/


 韓国の原発が、ほとんど加圧水型で、自家開発の原発に、巨大な欠陥を抱えたまま、問題を隠蔽して稼働を続けていることは、すでに何度も書いた。
 
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-712.html
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-750.html

  何が問題だったかというと、霊光原発の加圧水型原子炉、格納容器のPCコンクリートに巨大な欠陥があって、人間が通れるほどの大穴が開いているというニュースを紹介した。
  同じ問題が、韓国原発の格納容器すべてに共通し、さらに韓国が原発建設を請け負ったUAEの原発にも同じ欠陥が発見されて大問題になっている。
 韓国にはPCコンクリート施工の技術が存在しなかったのである。

 これが何をもたらすかというと、もしも、韓国内の新古里のような同型原発が大地震(巨大断層の真上に建設されている)で水素爆発=メルトダウンを起こしたとき、圧力容器が破裂して、外側の格納容器も、それを受け止める強度が存在しないことを意味していて、170気圧による超大型爆弾なみの大爆発が起きるのである。

 韓国の原発群の大半が日本海側に設置されていて、偏西風の影響で、日本列島に向いた風が吹いているため、放射能の大半が日本列島に押し寄せるようになっている。
 これは、おそらく、そのように意図して建設したのだろうと思うが、原発事故の被害は、韓国本土ではなく、日本が負う仕組みになっている。

 文政権は、欠陥だらけの古里1号機の廃炉を決定したものの、他の6機は稼働させている。これらは、すべて若狭原発群と同じで加圧水型であり、稼働も1978年からと40年を超えている。
 やはり、玄海や高浜と同じように、脆性破壊問題を深刻に抱えているのは確実である。

 日本の場合は、試験片データも公開され、ある程度の透明性が確保されているが、韓国原発群は、まともな情報は、ほとんど出てこない。
 ミサイルやテロ攻撃に対する備えも、非常に乏しく、大地震や有事の際のリスクは巨大である。
 加圧水型一基が大爆発を起こすだけで、東日本大震災におけるフクイチ巨大汚染事故と同様の巨大な放射能汚染が、西日本を襲うことが確実である。
 繰り返すが、加圧水型のメルトダウン事故は、それに脆性劣化が加わっているとき、被害は沸騰水型の数十倍、数百倍になるといわれている。

 玄海、川内、伊方、島根、若狭原発群は、すべて加圧水型であり、さらに韓国の原発の大半も加圧水型、もしくは類型(カンディ炉)である。
 我々は、原発老朽時代に、とんでもない恐怖に囲まれている現実に気づくべきである。
 
 
 

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