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ストロンチウム90がやってくる!

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 2011年3月の東京電力による、巨大放射能汚染の主役は、これまでセシウムX(主にCs137)だった。
 この核種は、第一族元素群と呼ばれるアルカリ金属の系列にある。
 水素・リチウム・ナトリウム・カリウム・ルビジウム・セシウム・フランシウムで、水素を除いて化学的性質が非常に似通っていて、すべての元素中で、もっとも重要な生命体の基本元素である。
 とりわけ、ナトリウム・カリウムは、生命活動の基本原理に関与し、ナトリウム・カリウムチャンネルと呼ばれる生命現象の基礎活動を行っている。
  http://m-epoch.com/benkyoukai/3kaimesiryou/NaKchannel.pdf

 生命体は、カリウムと化学的性質の非常に似通ったセシウムXをカリウムと間違えて体内に優先的に摂取し、体細胞を構成するため、体内に取り込まれたセシウムXが、主に心臓・筋肉などに取り込まれ、そこで内部被曝を起こす。
 事故後、東日本全体で、大規模に心筋梗塞・心不全・筋肉障害が激増したのは、そのためである。なお、セシウムX被曝障害のピークは8年後の今だといわれる。

 よくカリウム同位体、K40も強いガンマ線を出すので、生命活動はセシウムXのガンマ線にも耐性を持っているという人がいるが、K40の場合は地球生成期から地球の基本元素として存在しているため、生物は、数十億年にわたる発生、進化の過程すべてでK40の関与を受けていて、この種の自然放射能は、生命現象との親和性が極めて高く、そもそも、人工核種に比べて非常に排出されやすいだけでなく、排泄プロセスも生物進化に肯定的な役割を果たしていると評価されている。
  http://www.yasuienv.net/Potassium40.htm

 東京電力福島第一原発による巨大放射能汚染事故によって、最初の10年間における放射能の影響は、何よりも、このセシウムXを考えなければならなかった。
 すべての生物が、カリウムに依存しているため、セシウムが食事や呼吸から代替元素として体内に入り込み、内部被曝の主役になっていたからである。

 ところがセシウムXは、水との親和性は高いが、完全に同化するわけではなく、あまり溶けずに降下した土壌を沈降し、やがて土壌中の泥質、ゼオライトに取り込まれて、その遮蔽性から、空間線量は半減期を大きく超えて下がってゆく。
 本来、もっとも長寿命であるセシウム137の半減期は、30.1年でバリウム同位体に変化し、放射能を失ってゆく。約300年程度で、1000分の1以下に減衰してしまう。
 事故から8年目の現在、セシウム137は、理論上、当初の83%残存しているが、沈降や拡散によって、実際には、環境中に、はるかに少なくなっている。

 ところが、原子炉内で、セシウムXと、ほぼ同量生成され、放出されたストロンチウムXの場合は、セシウムXと、かなり挙動が異なる。
 それは、ストロンチウムの化学的性質が、ほぼカルシウムと同等だからだ。
 これは、第2族元素と呼ばれ、アルカリ土類金属とも呼ばれる。
 ベリリウム・マグネシウム・カルシウム・ストロンチウム・バリウム・ラジウムであり、いずれも生物体内でカルシウムに似た挙動を示す。

 「カルシウムと似ている」ことの意味は、それが水溶性ということだ。例えば、鍾乳洞に石筍というつららが下がっているが、これは、石灰岩中を通過した水が、少しずつカルシウムを含んで再結晶したものである。
 同じことが、ストロンチウムでも起こる。ストロンチウムXは地表に降下し、少しずつ土壌中に下降してゆくが、セシウムのように泥質に取り込まれて移動しなくなることはない。

 じわじわと降下を続け、やがて地下水に達するのである。また表流水から河川に流れ、海洋を汚染する。
 地表のストロンチウムXが、地下水脈に浸透するまでに、数十年~数百年はかかるようだ。最初は、土壌の成分なのだが、徐々に地下水の成分に変化してゆく。
 ストロンチウム90の半減期は、28.9年と、セシウム137と近く、放出量も似ているが、セシウムに比べて、ずっと遅れて、飲料水から人々を内部被曝させる。

 ただし、内部被曝した場合の放射能毒性は、セシウム137の300倍と評価されている。
 それは、体内に入ったストロンチウムXは、本人が死ぬまで排泄されず、骨癌、膵臓癌、白血病などを引き起こし続けるからだ。
 ちなみにストロンチウム90の物理半減期が29年であるのに対し、生物半減期は、50年と評価されている。

 拙著 セシウムとストロンチウム(2016年1月)
 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-107.html

 原子力産業と安倍晋三=自民党は、日本民族を放射能で絶滅させたいのか?(2018年9月)……ストロンチウムの被曝症状は、以下の内部リンクに説明されている。
 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-date-201809-1.html

 ストロンチウム90汚染の最大の問題点は、それが阿武隈川などから河川、海洋に流れ出て棲息魚類に深刻なストロンチウム汚染を引き起こすことだ。
 これは、事故から時間を経るほどに、どんどんストロンチウム90が水に溶け出してゆき、汚染を累積させるからであり、事故直後より、8年後の現在の方が深刻であり、さらに数十年後は、はるかに深刻になる。

 それなのに、東電社長や政府は、ストロンチウムのたっぷり含まれた汚染水を福島沖に海洋投棄すると公言している。
 こんなことをすれば、太平洋の魚介類は、数百年わたって人類が利用できなくなるのだ。これによって漁獲各国から賠償請求を受け、日本国は数百兆円ですまない超超巨額の汚染責任を取らされることになるだろう。
 「トイレなきマンション」を建設した原子力産業が、汚い放射能汚染ウンコを、生命の源である海洋に投棄し、人類が利用できなくなるまで汚染を拡大しようとしている。

 阿修羅掲示板に、魑魅魍魎氏が、福島沖ストロンチウム90汚染に言及しているが、まったく予想どおりに、魚介類の汚染が、どんどんひどくなっている。

 魚の深刻なストロンチウム汚染を東電が公表 太平洋の魚は当たり前のように汚染されている 
http://www.asyura2.com/17/genpatu48/msg/452.html
魑魅魍魎男 日時 2017 年 7 月 23 日 

太平洋ベニザケからストロンチウム90が65ベクレル/kgも検出される
http://www.asyura2.com/15/genpatu43/msg/161.html
魑魅魍魎男 日時 2015 年 6 月 06 日

[ストロンチウムたっぷり?] 12年ぶりに牛の肉骨粉の肥料解禁へ (るいネット)
http://www.asyura2.com/15/genpatu43/msg/267.html
魑魅魍魎男 日時 2015 年 6 月 22 日

 一番下のリンクは、2015年のものだが、これは日本の官僚たちの無知蒙昧と劣化ぶりを如実に表している。
 いわゆる狂牛病は、実は、「同種共食い」から発生すると評価されていて、牛に牛を食べさせれば、ちょうど人肉食のパプアニューギニアで起きたことと同じことが起きる。

 https://www.tv-asahi.co.jp/ss/03/issue/top.html

 クールー病
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BC%E7%97%85

http://takedanet.com/archives/1013798060.html

 狂牛病は、かなり長い潜伏期間があるとされるので、今後、類似する症状に目を向けてゆく必要がある。
 ストロンチウムX内部被曝については、白血病や骨癌とともに、糖尿病と膵臓癌の激増が指摘されている。
 https://www.mag2.com/p/money/6525/5

 http://fujiwaratoshikazu.com/2011disaster/index.html

 普通は強い酒を飲むことが習慣づいた中高年以上が、膵炎から膵臓癌になるのだが、2011年フクイチ事故以降は、酒を飲まない若者が、膵臓癌にかかる例が増えている。
 
激増する膵臓がん 生存率が低いため特有の問題も 被ばく避ける注意が必要 
http://www.asyura2.com/19/genpatu52/msg/255.html
魑魅魍魎男 日時 2019 年 11 月 12 日 

星野仙一氏がすい臓がんで逝去 70歳 被ばくが原因の可能性大 関西電力原発CMに出演 自業自得との声も 
http://www.asyura2.com/17/genpatu49/msg/310.html
魑魅魍魎男 日時 2018 年 1 月 07 日

(福島)仮設住宅の小学生以下の子供10人中6人が糖尿病!!チェルノブイリでも”子供が糖尿病に”(原発問題)
http://www.asyura2.com/14/genpatu38/msg/544.html
赤かぶ 日時 2014 年 6 月 03 日

 福島県沖の漁獲が解禁されていることから、今後、日本中で、糖尿病・膵臓癌・骨癌・白血病が激増してゆくと考えるべきで、そのピークは、これから何十年もかけてやってくる。

 追記 香港続報!
 https://www.youtube.com/watch?v=uXVmubdaol4

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