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 国が滅びるとき

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 国とはいっても、しょせんは人間の集まり。人が集まって組織を作り、権力を作り、それを運用するだけのことで、結局、小さな町内会から、会社商店から、国家に至るまで、その本質は同じである。

 我々は、日本の歴史を遡れば、組織が勃興し、発展し、栄華を極め、そして滅んでゆく有様を、たくさんの史書から見ているはずだ。
 小さな友人関係であっても、巨大な国家組織であっても、破綻する理由は、みな本質的に同じなのだ。

 昔から言われてきたことは、「会社は三代目が滅ぼす」という格言である。
 https://books.google.co.jp/books?id=ZtikBwAAQBAJ&pg=PA118&dq=%E4%BC%9A%E7%A4%BE%E3%81%AF%E4%B8%89%E4%BB%A3%E7%9B%AE%E3%81%8C%E6%BB%85%E3%81%BC%E3%81%99&hl=ja&sa=X&ved=0ahUKEwj30ce8xIfnAhXQwosBHTZxDW0Q6AEIKTAA#v=onepage&q=%E4%BC%9A%E7%A4%BE%E3%81%AF%E4%B8%89%E4%BB%A3%E7%9B%AE%E3%81%8C%E6%BB%85%E3%81%BC%E3%81%99&f=false

 江戸時代の商家でも同じで、贅沢や特権を生まれながらに与えられた者は、自分の地位や組織が何によって支えられているのか、どうしても理解できず、特権を自分に備わった、天から与えられた資質だと勘違いし、実力もないのに思い上がってしまい、組織を支えている人たちを上から目線で軽蔑する結果、独裁が生まれ、不信から求心力が失われてゆき、諫言をしてくれる者もいなくなり、結局、社会に追い詰められて破綻してゆくのである。

 今の安倍政権は、「三代目が滅ぼす」を地で行く愚かな姿を我々に見せつけている。初代、岸信介は、妖怪といわれた強力なリーダーシップがあり、二代目、安倍晋太郎も、祖父の苦労を見せつけられて、十分に用心深く世渡りした。
 しかし、三代目の安倍晋三は、生まれながらのお坊ちゃまで、何一つ苦労した経験もなく、周囲がすべてお膳立てしてくれる人生のなかで老い、しかも日本最高の権力を与えられたことで、何でも、場当たり的な嘘が通用すると信じ、権力を誇示すれば何でもできると、完全に思い上がってしまった人物である。

 この男は、一企業ではすまない、まさに「国を滅ぼす者」である。

 江戸時代の最大の豪商、三井高利は、家康と同じように、こうした組織の宿命、本質に目を向け、鋭い洞察力で、家訓のなかに見識と知恵を書き残している。
 https://kakunist.jimdo.com/2015/10/02/%E4%B8%89%E4%BA%95%E5%AE%B6-%E5%AE%B6%E8%A8%93/
 
1.単木は折れやすく、材木は折れ難し。汝ら相協戮輯睦して家運の強固を図れ。

2.各家の営業より生じる総収入は、一定の積立金を引去りたる後、始めてこれを各家に分配すべし。

3.各家の内より一人の年長者をあげ、老八分と称してこれを全体の総理たらしめ、各家主は皆老八分の命を聞くべきものとする。

4.同族は相争うなかれ。

5.堅く奢侈を禁じ、厳しく節倹を行うべし。

6.名将の下に弱卒なし。賢者能者を登用するのに最も意を用いよ。舌に不平怨嗟の声なからしむように注意すべし。

7.主人はすべて一家のこと、上下大小の区別なく、すべてに通じる事に心がけるべし。

8.同族の小児は、一定の年限内においては、他の店員待遇をなし、番頭・手代の下に労役せしめて、決して主人たるの待遇をなさしめたるべし。

9.商売は見切り時の大切なるを覚悟すべし。

10.長崎に出て、外国と商売取り引きすべし。

 上の家訓を「国を滅ぼす」と結びつけるのには無理があるが、高利が大切にしたのは、「組織員を差別するな」ということだ。
 上に書かれている通り、三井家は嫡男であろうとも、必ず、他の奉公人と同じ扱いを受け、丁稚から始めなければならない。また奉公人=店員も、死ねば三井家の墓に入り、その大きさも主家と同じというのは有名な逸話である。

 組織員に、組織に対する「怨嗟」を作り出してはならないというのが、三井家の家訓の骨子といってもいい。
 すなわち、組織員=従業員を家族と同じように扱い、組織を愛する人に育てるということだ。
 いってみれば、「すべての組織員が、組織を自分の家族のように思い、組織を愛すること」 これが三井高利家訓の最高の本質であるともいえよう。
 だから三井家の奉公人=社員は、決して主家を裏切らないのだ。これが、三井家が400年を経て、まだ日本のトップ企業でありえる秘密ともいえよう。

 日本は、世界最大の長寿企業大国であるといわれる。
 例えば、最古の企業は、実に飛鳥時代の創建であり、一世紀以上続く老舗が15000社もある。二位のドイツは、百年企業は千社もないのだ。
 この理由は、組織員を大切にする、無数の三井高利がいたからだと私は思う。

 翻って、現代のリストラ企業、そして日本国家はどうか?
 企業組織に独裁権力をふるい、膨大な利益を「内部留保」としてため込みながら、これを社員には分配せず、社員を追い詰めて馬車馬のように働かせ、過労死させ、情け容赦なくリストラし、社会的保障を奪い去り、社員を、まるで日雇い浮浪者のように低賃金で扱うようになった企業ばかりだ。

 そうして、組織員のなかに、まるで18世紀の奴隷社会のような、支配的階級と奴隷階級のような差別分別を作り出した。
 こんな企業組織には、利権を得る者以外は、誰も愛着も持たず、三井家の奉公人が持っていたような帰属意識も失われてしまい、企業組織は、単に、わずかな日雇いの金を得るだけの場と化すわけだから、従業員、組織員は、会社が潰れることにさえ何の関心も持たなくなる。

 潰れたら、別の働き口を見つけるだけのことだ。こんな組織に誰がした?
 もしも具体的な人名を挙げることが許されるなら、私は、竹中平蔵と小泉純一郎、そして安倍晋三・麻生太郎の名前を挙げておこう。

 今、描いているのは企業組織についてだが、これは、すべての人の集まり、組織に共通する本質である。
 その最大のものが国家なのだ。日本国民が国家を愛さなくなれば、それは崩壊する道しか残されていない。

 今、安倍晋三政権による日本国家に満足している者が、どれだけいるというのか?
 「安倍が良い人」と勘違いさせられている者は、たくさんいるが、それは、安倍政権を支える反共グループの、嘘にまみれた宣伝による洗脳であって、安倍の汚い正体を思い知らされた人々は劇的に増えている。

 安倍は保守政治家という議員特権=既得権益の三代目であり、アメリカの反共政策に助けられ、自分が苦労して作った国でもないのに、家柄だけで周囲から持ち上げられて、ろくに苦労も経験せずに権力をふるう地位についた。
 今の自民党・公明党は、大半が安倍と同じ既得権益組であって、日本国民の幸福を願って行動する議員など皆無といっていい。

 日本国家にとって災厄でしかない安倍晋三を、このまま許しておけば、「三代目が組織を滅ぼす」法則が、国家にも適用され、日本は安倍と、その取り巻きによって、今まさに滅亡しようとしているのである。

 私が、何よりも憂慮するのは、安倍政権=保守、右翼に幻想を持つ若者が極めて多いことだ。理由は、パソコンゲームなどで、戦争戦闘に陶酔する習慣を持った若者が増えたせいだと思っているが、その思考力、日本語力、思想性のお粗末さに驚かされる。

 私のブログは、グーグルやヤフーの検索から事実上排除されているが、大摩邇が取り上げてくれているおかげで、グーグル検索からも見ることができる。
 私は露骨な嫌がらせコメントを嫌って、コメントを停止しているが、大摩邇にはコメント欄があり、そこに私への評価が書かれている。
 これを見て、コメントを停止して正解だったと思うしかない。

 口にするのもはばかるほど下劣で低俗な内容ばかりで、ろくな知識もないくせに、やたらに優越感が強く、上から目線でピントの外れたコメントが書かれている。
 「これは!」と敬意を表したくなるコメントは見たことがない。
 私を見下して誹謗したがるネトウヨたちの下劣な遊び場になってしまっている。

 私の若い頃は、年長者に対するリスペクトは、コメントの基本的な資質だったが、今の若者は、他人を見下して軽蔑することで、自分の優越性に満足することしかできないようだ。
 これを見て、私は、「日本という国が滅亡するときは、こういう若者が大量に出てくるのだ」と思い知るしかなく、今、安倍政権とともに、日本国家は根底から崩壊しようとしているのだと確信したのである。

 未来を支える若者がこうでは、もう日本の崩壊は、取り返しがつかないのだろう。
 だから、崩壊後に、もう一度、子供たちを自然のなかで一体に育てるところからしか、新しい日本を生み出すことができないのだと私は確信している。

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