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 私は中国が好きだった……

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 私の父親は、国鉄の蒸気機関車の運転手をしていたのだが、徴兵され、中支・ビルマ戦線に送られ、結局インパール作戦に放り込まれた。
 大半の戦友が、生きて帰還できなかったとき、60Kの体重が30Kになるまで飢えて、それでも舞鶴にたどり着くことができた。

 帰還後、競争相手も少ないなかで嫁をもらい、いっぱしの有力者に見られるのが夢だったようで、家には読みもしない立派な本棚があって、ちょっとした書庫くらいの蔵書があった。
 私は、幼い頃から、家にあった、たくさんの本を片っ端から読みふけった。
 今でも鮮明に記憶しているのは、プルタークス英雄伝とか、柳田国男全集とか、中国ものの英雄譚、三国志とか水滸伝で、本当に夢中になっていたので、今もストーリーが彩色をもって脳裏に浮かんでくる。

 私は、とりわけ中国に惹かれていて、なかでも井上靖とか中島敦、などをよく読んだ。
 中島敦の本は、もの凄く難解なのだが、なぜか小学生のころから李陵なんかを読んでポロポロ涙を流していた記憶がある。
 李陵を知ることで、中国史が、騎馬民族と漢族の争いを骨格にしていることを知ることができた。
 どういうわけか、教えてもらわなくとも、難しい漢字がスイスイ読めていたから、私の過去生が中国と何かの関係があるような気がしている。

 実は、私は夢のなかで、ちょうど雲南トン族のような木造の山の住居にいて、大きな地震に遭って、「地震だ! 地震だ!」と叫びながら走り回っている不思議な光景を鮮明に記憶している。
 また、NHKかどこかでトン族の特集番組をやっていたとき、集落の光景や民俗風景を目にして涙が止まらなくなったことがある。もの凄い懐かしさを感じたのだ。

 日本人のなかでも、東亜半月弧と呼ばれる照葉樹林帯の文化のなかで生活をしている人は、西日本にたくさんいる。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%85%A7%E8%91%89%E6%A8%B9%E6%9E%97%E6%96%87%E5%8C%96%E8%AB%96

 例えば、四国や九州椎葉方面、それに遠州などでは、山のずいぶん上の方の急斜面に大きな集落がある。今でも遠山郷の下栗の里なんかは、限界集落になりつつあるが、まだ機能していて、彼らが雲南の高地文化を見たら、私と同じように涙するのではないだろうか?

 実は、雲南省の人々の源流をたどると、ヒマラヤ・シッキム地方の先住民である「レプチャ族」にたどり着くといわれる。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%83%97%E3%83%81%E3%83%A3%E4%BA%BA

 私は、かつてレプチャ族の民俗文化を調べていて、これは四国の山岳集落とまるで同じだと感嘆したことがある。

 今から4000年も前に、レプチャ族は、ヒマラヤから雲南に移動し、3000年前には、上海方面に出て、山岳とは対照的な水郷国家=蘇州の国を作っていた。
 これが「臥薪嘗胆」で有名な呉越戦争の呉国である。
 
 2500年前に、越に敗北した呉国民は、当時の敗戦国の常識だった「国民皆殺し=坑刑」を逃れて、得意の船を操ってシナ海を北上し、朝鮮半島南端や九州有明海に上陸して新たな国を作った。
 これが神武天皇の由来である。
  http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-334.html

 神武天皇が、蘇州呉国の末裔であることは、たくさんの証拠がある。詳しくは、以下の私のブログにも書いた。
 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-925.html

 「皇紀2500年、万世一系の天皇家」という虚構を、極右国粋主義者が主張していて、それを正当化している連中は、これらの証拠については、見るのも汚らわしいと、一切触れていないが、中国の東洋史研究者で、神武が呉の末裔であることを否定する者はいない。

 つまり、日本人、とりわけ西日本の「弥生人」と呼ばれた民族の末裔は、中国からやってきたと考えるのが妥当である。
 もちろん、満州女真族の末裔である天皇家も同じだが、彼らはレプチャ族ではなく、現在のキルギスタン付近にあった弓月という国の末裔であると考えることができる。
 日本は、多民族国家なのだ。

日本人の大半が、南の蘇州や、北の満州、すなわち現在の中国からやってきた民族の末裔であるとするなら、我々は、もっと中国を深く知っておく必要がある。
 私は、中国史に興味を持ち、第二次世界大戦後の中国にも大きな希望を抱いたことがある。

 私は、ちょうど高校生になったころ、毛沢東や周恩来の率いた中国人民解放軍の姿に夢中になった。同級生の女子がタイガーズの沢田研二に夢中になっていたころである。
 新島淳良の「星火燎原」という本があって、抗日戦線の英雄物語なのだが、読んでいるうちに、すっかり中国派になってしまい、私は、毛沢東バッジをつけて、紅衛兵の真似をしてベトナム反戦デモに出るまでになった。

 このときには、文化大革命が、一種のジェノサイドであったことも、毛沢東がまともな人格者でない奇矯な人物であることも理解できず、ひたすら中国革命を信奉し続けた。
 しかし、大英雄だった林彪が毛沢東に殺されたころ、「何か変だな……」と、毛沢東に疑問を持つようになった。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9E%97%E5%BD%AA

 やがて心から尊敬していた、周恩来も、毛沢東の指示により病気治療を拒否されて死んだことも知り、私の中国熱は一気に醒めて、中国共産党に大きな不信感を抱くようになった。
 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-223.html

 結局、文革が革命とは縁遠い権力闘争の大虐殺だったことを知った頃から、私は、いずれ中国がとんでもない世界のヤクザ国家になる予感がしていて、やがて、実際にそうなった。

 中国社会が、見せかけの正義の裏側に、とんでもなく恐ろしい強欲の修羅場が成立していることを思い知らされたのは、尊敬していた郭沫若や荘則東が迫害されて死んでいったころで、もう、彼らは人類の癌細胞として滅亡させるしかないと思うようになった。

 中国社会の暗黒については、ユーチューバーの妙佛が大量のコンテンツを作っているので大いに参考になる。
 https://www.youtube.com/watch?v=NIp4x6_x_U4

 ただ、彼は、「新自由主義」を信奉する安倍晋三支持者なので、基本的な価値観が違うため、名古屋に住んでいても接点がない。たぶん、彼は伏見の御園座裏にあった小さな中華街の出身だろうと見当をつけているが、私は彼が生まれた頃の、日中国交回復の原点=ピンポン外交の警備関係者でもあった。

 中国共産党の腐敗ぶりは、妙佛のコンテンツを視聴していれば十分に理解できるが、それ以前の、2000年代はじめから私は江沢民による法輪功大弾圧と、臓器売買を知っていたので、ブログで頻繁に告発を続けてきた。
 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-768.html

 いったい、どうすると、こんな残虐な行為を平然と実行できるのか? と考えると、蒋介石が命令した「通州事件」の光景が、まず浮かぶ。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%80%9A%E5%B7%9E%E4%BA%8B%E4%BB%B6

 通州工場は、里見甫や二反長音蔵らが作ったアヘン・ヘロイン製造工場だった。
 中国には、青幇・紅幇という歴史的なヤクザ組織(秘密結社)があって、アヘンの販売利権を持っていた。
 そこに日本軍属・里見甫らが割り込んで麻薬販売を公然と始めたので、利権を侵された青幇が激怒し、頭目であった蒋介石の指令で、口にすることもためらうほどの凄まじい残虐な通州大殺戮を行ったのだ。
 これは、後に、日本軍によって南京大虐殺という形で報復を受けている。

 実は、法輪功大虐殺を命令した江沢民も青幇の頭目だといわれている。こうした無残な人間性破壊は、青幇など秘密結社の常套手段である。
 中国の支配階級に流れるのは、袁世凱・蒋介石・江沢民らに受け継がれてきた残虐な独裁弾圧の血である。

 これを思想的に解析すれば、もちろん孔子に始まる儒教思想から派生した権力主義なのだが、中国では、権力の行使とは、すなわち暴力の行使であることを理解しなければならない。もの凄い数の人の前で説得力があるのは大虐殺だけということかもしれない。
 
 パールバックの大地のなかに、凄まじい蝗害描写が出てくるが、中国史におけるダイナミズムとは、人間の大量死のダイナミズムである。
 大きな飢饉がやってくれば、中国人は、百万という単位で大規模に死んでゆくのだ。遺体は放置されたまま累々と積まれ、そこは骨塚となる。
 中国の古都の城壁を壊すと、ほとんど、もの凄い数の人骨が現れるといわれる。

 この意味で、大躍進・文革における1億人に迫るほどの大虐殺と、法輪功の大虐殺、そして今起きているウイグル大虐殺も、中国史のダイナミズムの反映であるといえなくもない。

 中国では、豊かになれば人口が一気に増え、貧しくなれば、とんでもない大量死が起きる。
 習近平の行動原理を見ていると、彼が、古代英雄譚の秦の始皇帝や、漢祖劉邦をトレースしようとしている意思が鮮明に見える。
 始皇帝政は、生涯を全力疾走し、走りながら死んだ=弁慶の立ち往生が「走り往生」になったような人物だった。

 だから、習近平のビジョンである一帯一路や南水北調政策を見ていると、どう考えても、始皇帝政を真似して、自分を歴史的英雄に祭り上げたい意思が鮮明に感じられる。
 万里の長城や馳道を真似しているとしか思えないのだ。
 結局、習近平の人生観のなかに、政や劉邦の「偉業」がインプットされているのだろう。

 だから、なんとかして、自分の目が黒いうちに、周辺諸国を侵略して、中国の版図を拡大し、後世に名を残したいという気分だけが前面に出ていて、実に慌ただしい。
 こんな中国を真正面から相手にしようとするなら、同じように慌ただしい対策を強いられることになる。

 しかし、中国というのは、凄まじく奥が深い国でもある。まるで強欲だけに支配されたように見える中国社会だが、実は、見えない部分で、とてつもない深い文化が隠れている。
 例えば、気功や超能力、包容力といった分野だ。ただ漫然と欲望に従って生きている人々の、はるかに奥に、人類の最高の知恵を持っている人々も生きている。

 中国は、割合と近いうちに統一国家が破綻して、8つくらいの独立国に分裂すると予想している。そうなれば、強欲だけが国家原理ではなく、もっと心の優しい人々が国の表に出てくることになるだろう。
 もちろん中国共産党は、かつてのソ連共産党と同様に、この世から消えてしまう。しばらくの間は、かつての軍閥の縄張り争いのような大混乱に陥って、凄まじい数の人々が死んでゆくだろうが、10年もすれば、きっと民主主義を掲げる政治勢力も登場すると予想している。
 でなければ、今ある「人権派勢力」が中国に成立できるはずがないのだ。 

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