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ロシアの原発事故問題

カテゴリ : 未分類

 昨日、CNNなどが、北欧上空で核物質が検出されたことを報告した。

  北欧3カ国で平常上回る放射線量を検出、ロシアは原発事故の可能性否定 2020.06.30 https://www.cnn.co.jp/world/35156048.html

 モスクワ(CNN) 北欧のノルウェー、スウェーデン、フィンランド上空で6月前半にかけ、通常を上回る濃度の放射性物質が検出された。これについてロシアは、同国の原子力発電所で放射能漏れは起きていないと強調している。

 オランダ国立公衆衛生環境研究所は28日、ノルウェーなど3カ国の上空で、「非常に低い」レベルの人工放射線が観測されたと発表した。環境や人の健康に影響を及ぼす恐れはないとしている。

 同研究所は「原子力発電所の燃料関係の異常と考えれば、この放射性物質の組み合わせは説明がつくかもしれない」と述べ、「計算の結果、この放射性物質はロシア西部の方角から来ていることが分かった」と指摘した。ただし、データが不足していることから発生国や発生源は現時点で特定できないとしている。

これに対してロシアは、同国西部にあるレニングラード原発とコラ原発はいずれも事故などの記録はなく、平常通りに稼働していると説明した。

 コラ原発のエンジン室の内部。ロシアの原発企業は、同発電所で事故は起きていないとしている/Lev Fedoseyev/TASS/Getty Images
コラ原発のエンジン室の内部。ロシアの原発企業は、同発電所で事故は起きていないとしている/Lev Fedoseyev/TASS/Getty Images
ペ スコフ大統領報道官も29日、原発事故の可能性を否定し、「オランダの専門家の報告については、どこが発生源なのか我々には分からない」とコメントしている。

 フィンランドの放射線・原子力安全当局は29日、「検出された放射性物質の発生源がフィンランド国内だったとは考えられない」と発表した。

 スウェーデン放射線安全当局によれば、「非常に低レベル」のセシウム134、137、ルテニウム103、コバルト60が、6月8~15日にかけてビスビーで、22~23日にかけてはストックホルムで見つかった。

 ノルウェー放射線・原子力安全当局は、約2週間前の測定で、非常に低いレベルの放射性物質を観測したと伝え、今週中に再度の測定を行うとしている。
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 上の報道を補完する情報は非常に少ないが、ロシアは自国の原発で放射能漏洩は起きていないと発表、ロシア語でニュース検索しても、一切表示はない。
 国内のニュースは、ほとんどCNNのコピーで、独自取材ニュースは存在しない。

 上のニュースを整理すると、
① ノルウェー、スウェーデン、フィンランド上空で6月前半にかけ、通常を上回る濃度の放射性物質が検出された

② ロシア政府は、自国の原発の放射能漏れを否定し続けている

③ オランダ国営環境観測所は、6月28日、ノルウェーなど3カ国の上空で、「非常に低い」レベルの人工放射線が観測されたと発表した

④ 計算の結果、この放射能はロシア西部から来ている

⑤ スウェーデン放射線安全当局によれば、「非常に低レベル」のセシウム134、137、ルテニウム103、コバルト60が、6月8~15日にかけてビスビーで、22~23日にかけてはストックホルムで見つかった。

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 以上だが、問題になるのは、検出された核種が、セシウム三兄弟(Cs134/Cs137)、ルテニウム103、コバルト60であったことだ。
 これは、通常、稼働中の原発か、核実験などの核爆発のみから検出されるもので、コバルト60は、原子炉の圧力容器の内壁成分なので、稼働中の原子炉に何らかの事故(レベル5以上)が起きて、外部に放射能が放出されたと考えるしかない。
 古い核燃料などの事故ではありえない。また核実験でコバルト60が出ることもない。

 つまり、最大の可能性は、ロシア西部の原発がメルトダウンを起こしたことである。
 以下は、ロシアの原発分布図である。

rosiagenpatu01.jpg





 核分裂放射能が検出されたのは、スカンジナビア三国の上空で、チェルノブイリ事故が発覚した経緯に似ている。 
可能性のあるのは、コラ・カリーニン・レニングラード・オプニンスク・スモレンスク・クルスクなどの原発だろうか? この地図は10年以上前に作られているので、その後の増築状況などが分からないので、正確とはいえない。

 いずれもモスクワが近いので、放射能研究者も多数いるはずだから、大事故が起きたならツイッターなどで拡散しているはずだが、今のところ確認できない。
 しかし、プーチン政権も隠蔽体質なので、正しい情報は得られないかもしれない。
 唯一、コラ原発はモスクワから1,000Km程度離れているので、一般市民は気づかない可能性がある。

 何度も書くが、コバルト60は炉心溶融を示す核種であり、通常はメルトダウンによってしか放出されない。これとセシウム三兄弟の検出は、事態が尋常でないことを意味しており、これに続いてヨウ素131が、地球規模で拡散することを示している。
 したがって、オランダ環境研が「健康に影響を及ぼさない」と言ってみたところで、原子力発電反対運動の高揚を怖れて政治的理由で、事態を矮小化している可能性があり、信用できない。

 その後の、世界の報道の異常な少なさも、何らかの政治的力学に左右されている疑いを抱くしかない。
 私は、環境放射線測定器(スペクトラマ)で、6年前から24時間連続測定を続けているので、遠く1万キロ以上離れたロシア西部の原発事故であっても、放出放射能を捉えることができると思っている。

 だが、2020年7月1日15時現在まで、大きな異常は確認できない。
 ただし、これは梅雨の大雨によって、空中を漂う放射能が叩き落とされているからと考えている。
 もし、この1ヶ月間、晴天が続いていれば、おそらく記録できたと思う。
 以下は、6月28日の偏西風蛇行グラフで、ロシア西部の放射能事故が、一日あれば日本列島に現れる可能性を示す。
 特に九州に、亜熱帯ジェットがかかっているので、最初に九州に現れるかも知れない。

henseihuu01.jpg



 以下は、2020年6月29日の24時間スペクトルデータから、5月2日の同じ24時間データを差し引いたグラフだ。

 20200629spe.jpg


308Chに奇妙なピークが生成されているが、これは空間にラドン222=娘核ビスマス214の609KeVによるピークであり、降雨に溶け込んだラドン222を意味するピークで、わずかにズレているのはキャリブレーションをしていなかったからだ。
 ちなみに右側の大きなピークはK40=1461Kである。左側は300K以下のソフト上の累積ピークで無意味なものだ。

 もし、ロシアの原発事故で、放射能が届いているとするなら、セシウムXの605K・662K・796Kなどにピークが見えてセシウム三兄弟が明瞭に現れるし、ヨウ素131=365Kピークも明瞭に立ち上がると予想している。
 今のところ、過去数十日を調べたが、そうした明瞭な放射能は確認できていない。
 しかし、IFKR254の10倍以上の性能を持つ、IFKR508なら捕捉できたかもしれない。、
 
 事故の発生日が不明瞭なので、半減期が2週間しかないヨウ素131のピークがいつになったのか、まだ分かっていない。
 とりあえず、北海道の鈴木さんがIFKR508を所有しているので、電源を入れて記録を始めてもらうよう手を回した。
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 新しい情報を確認次第、追記で知らせるつもりでいる。

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