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未だにトイレを作らず、汚いウンコを、そこらじゅうに捨てている原子力産業

カテゴリ : 未分類

 「トイレなきマンション」といえば、半世紀前のニューヨーク・サウスブロンクスのマンション街を思い浮かべる。
 トイレや水道が壊れても、住民は上下水道料金を支払わないし、修理業者は、あまりの治安の悪さに恐れをなして、決して依頼を受けることはない。
 だから、住民は、生ゴミや排泄物を人の住んでいない部屋に投げ入れていた。

 そもそも、ここは戦前に作られた高級マンション街だったのだが、老朽化、住民の老齢化とともに、管理も曖昧になってゆき、誰も責任をとらない街になってしまったのだ。
 元々の住民は危険を感じて、次々に郊外に逃げていった。
 代わって入ってきたのが、帰る家のない底辺の人々だった。そこは、絵に描いたような無法地帯になり、強盗による射殺遺体が腐敗して放置されていても、危険で回収できない町になった。

 「トイレなきマンション」の本当の意味は、「誰も責任をとらないシステム」と言い換えてもよいい。
 わが日本において、正力松太郎や岸信介、中曽根康弘という「日本凄い=核武装趣味」で共通するメンバーが、日本の核武装のために、核開発を積み重ね、経験や人材を育てるという目的で、最初に核弾頭のプルトニウム原料確保を目指して1964年に作ったのが、茨城県東海村の東海第一原発だった。

 原子力開発は、最初からトイレが想定されていなかった。
 「核開発を続けていれば、そのうち誰かが核廃棄物処理を発見するだろう」
 という根拠のない水飴のような期待で始めてから、すでに60年、もちろん、それだけの時間を経ても、誰一人、恒久的な核廃棄物処理方法を発見した者はいなかった。

 核廃棄物(放射性廃棄物)という概念をもう一度見直そう。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%94%BE%E5%B0%84%E6%80%A7%E5%BB%83%E6%A3%84%E7%89%A9

 核廃棄物のなかには、原子力発電所の使用済み核燃料のように、数十万年間も人類の生活環境から隔絶させて管理し続けなければならない超危険なものがある。
 これは「これは高レベル放射性廃棄物」と名付けられているのだが、一般的な軽水炉の使用済み核燃料でも、原子炉から取り出して、数年間、プールで強制冷却を続け、さらに空冷キャスクに入れて、数十年間、地上で強制冷却を続け、50年もして、やっと安定(冷温化)して、地下深く掘った穴で、放射能が消える数十万年後まで保管することになる。
https://biz-journal.jp/2015/10/post_11763.html

 これに対して、プルサーマル発電を行った使用済み核燃料の場合は、放射性崩壊熱が桁違いに大きいため、取り出して数十年間のプール冷却(冷水機で絶えずプールの水を冷却する)、それから冷却用キャスクに入れて約500年間もの間、強制冷却を続けなければならない。
 500年後に、ようやく崩壊熱が収まって、地下600mの地層処分が可能になるのだ。
 http://www.asyura2.com/09/genpatu6/msg/717.html

 いったい、500年後に、原子力産業が存在し、管理システムが生きているのか考えてもらいたい。500年前といえば、南北朝時代だが、その間、たくさんの政権が崩壊し、戦争が繰り返され社会が激しく流転したのだ。
 次の500年は、超安定時代が続くとでも言いたいか?

 逆に言えば、原子力産業の関係者は、自分が生きている間だけ(それも、見せかけだけ)良ければいいのであって、死んでしまえば「あとは野となれ山となれ」の究極の利己的発想しかないことは明らかだ。

 もし、電力を使った強制冷却システムが動かなくなると何が起きるのか?
 
  巨大地震などで、冷却プールなど冷却システムが崩壊してしまった場合、核燃料が「崩壊熱」を出すため、燃料被覆管の耐熱温度を超えて温度が上昇し、ジルカロイのような素材に亀裂が入ったり、水素遊離崩壊を起こしたりして、水素爆発を起こしたり、亀裂、ひび割れから高圧のクリプトン85がもの凄い勢いで環境に放出されたりする。
 もちろん、周辺の人的環境も激しく汚染され「死の土地」になってしまう。

 それから「恒久地層処分」という幻想についても触れておこう。
 仮にプルサーマル使用済み燃料が500年かけて冷温停止に成功し、外部線量による危険がなくなったとしても、残念ながら、プルトニウム239の半減期は約2万年、千分の一以下になるのに20万年もかかり、環境への漏洩が許されない、超ウラン・アクチノイドなどは、1000万年を超える桁違いに長い寿命を持ったものもある。
 おおむね、生物界に安全性が保証されるには、数百万年、実用上の一般的安全でも、数十万年の隔離保管が必要になる。

 人類は、核廃棄物を数十万年、数百万年の間、安全に保管できる技術を持っているというのか?
 原子力産業が、「最後の切り札」のように掲げる「ガラス固化技術」についても、実は、失敗の連続で、未だに恒久的な安全性が確保されていない。
 http://ksueda.eco.coocan.jp/waste0000.html

 ガラスを溶融して、高レベル核廃棄物と攪拌して固化させ、500年の強制冷却後、100度以下の「冷温安定化」になれば、地下深い永久処分場に入れて、数万年以上保管する計画なのだが、このアイデアが出されて、すでに50年以上、未だに安定した高レベル廃棄物保管には成功していない。
 核廃棄物の崩壊熱が大きすぎて、ガラスの分子が熱崩壊し、粉々になってしまう現象が繰り返されてきた。
 したがって、未だに、ステンレスキャリアと組み合わせなければ保管が不可能という状況である。

 そもそも、500年間だって、地球史的時間から言えば、瞬く間だが、世界の地殻変動の10%を占める超地殻変動大国日本にあっては、その500年の間、安定した地層などどこにもないのだ。

 M8級の地殻・断層が数十メートルも移動するような巨大地震は、どんなに長いスパンでも1000年程度で起きるし、南海トラフ地震や関東大震災に至っては、わずか100年にも満たないスパンである。
 この間、日本中のあらゆる地殻が変動し、核廃棄物恒久地層処分場だって例外はない。
 数百万年も人類から隔絶されなければならない保管廃棄物が、巨大な地殻変動によって環境に漏れ出す可能性は極めて高い。
 微動だにしない土地など、日本には一つもない。

 この意味で、核廃棄物のトイレ(処分場)適地など、どこにも存在しないのだ。
 それでも、原子力発電70年の歴史のなかで、もの凄い量の核廃棄物=「地球上で最も汚いウンコ」が蓄積し、それは環境に垂れ流され続けている。
 とりわけ、中国や韓国のような倫理性のない国では、「子供たちの未来に安全な環境を保証する」という環境保全の思想がほとんど見られないので、もっとも手軽な海洋投棄が進められている。

 また日本でも、東京電力のフクイチ事故現場から、莫大な量の放射能が垂れ流され、さらに意図的にトリチウムやストロンチウムを海洋に垂れ流すと表明されている。
 これが巡り巡って、子供たちの体内に入って、恐ろしい結果をもたらすのは、火を見るより明らかである。

 こうした愚劣な政策は、そもそも、原子力開発導入の理由が「殺人兵器」=人命軽視だったことから、そのカルマを引きずっていると言うほかはない。
 正力松太郎や岸信介が、「人類の未来、安全な環境」に、少しでも心を寄せていたなら、まずは核廃棄物のトイレを整備することを考えただろうが、そんな人物ではなかった。

 正力は、戦前の大政翼賛会の会長であり、関東大震災では、「朝鮮人が井戸に毒を入れて、娘たちを強姦して回っている」というデマを流した張本人(警視庁警備局長)であり、岸信介は朝鮮で麻薬と武器を扱う昭和通商を設立した張本人だった。
 彼らがA級戦犯から理由なく解放された事情は、昭和通商で得た巨額の資金を米軍に手渡した取引だったといわれる。

 アメリカという国は、大量殺人犯であっても、司法取引で無罪にする国なのだ。
 正力と岸は、A級戦犯放免と引き換えに、アメリカCIAの正式スパイになっていたことを後に暴露された。
 http://www.asyura2.com/08/lunchbreak12/msg/172.html

 こんな卑劣な人物が、日本の核開発を進めてきた張本人なのだから、日本人全部が末代まで、原発核開発放射能に苦しめられるわけだ。
 現在の原子力産業関係者は、全員が正力たちの育てた人命軽視、核兵器大好きの人物ばかりであって、平和社会や子供たちの安全な未来など、何一つ興味がないのだ。
 まず、北朝鮮の金一族と五十歩百歩といっていいだろう。

 結局、本当の核トイレが開発されるためには、人間のポジティブな世界観、人命優先、人々の笑顔優先の思想による社会ができなければ無理なのだが、もちろん、そのときには核開発など誰も必要としないのである。
 

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