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核武装した封建国家が崩壊すること

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 前回、金正恩を失った北朝鮮国家の後継者が定まらず、男尊女卑社会である北朝鮮に、女性指導者が登場しても、安定した政権にはなりえないで、国家崩壊に向かうことは避けられないと書いた。

 封建国家における女性は、どのように見られるのか?

牝鶏の晨するは、これ家の索つくるなり(書経20)
 https://ats5396.xsrv.jp/1485/

 これは孔子以前の中国古典で、「女が政治に口を出せば国が滅びる」という意味である。孔子も、この諺を何度も肯定的に取り上げている。
 封建的儒教社会においては、男尊女卑思想を基底に置いていて、女性権力を忌み嫌う風潮が古代から続いている。
 もちろん、世界で最も固陋な儒教社会である北朝鮮にあっては、女性指導者は、もっともありえないものだ。

 金与正が、長老たちから自立して権力を振るおうとしても、社会全体の歴史的な因習に阻まれて、北朝鮮社会が崩壊してゆくことは避けられないのである。
 私が前回のブログで、本当に書きたかったことは、長い人類史のなかで、核武装した国家が全面的に崩壊する例は、北朝鮮が初めてになり、残された核原料や廃棄物が、どのような運命に至るのかを警鐘したかったのだ。
 しかし、非常に長くなりそうなので、今回に先送りした。

 まず、北朝鮮が核開発を始めたのは、おそらく湯川秀樹率いる理研原子爆弾開発グループが、興南道ハムフンに作られたチッソの巨大な工場内(莫大な電力を必要としたため)で、秘密裏にウラン235の遠心分離法による抽出に成功し、これに関する情報が金日成らに受け継がれたと考えられる。
 1945年8月12日、長崎における核爆弾投下の一報を聞いた関係者は、核開発の証拠を隠滅するため、抽出したウラン235を、興南道沖で核爆発させた。
 http://himatubusokuho.blog.jp/archives/20688504.html

http://agora-web.jp/archives/2042653.html

 最初に原爆開発を始めた陸軍の2号研究、仁科芳雄らのグループは、結局、ウラン拡散濃縮法でつまずき濃縮ウランの製造に成功しなかった。海軍の湯川グループだけが成功した。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E5%8E%9F%E5%AD%90%E7%88%86%E5%BC%BE%E9%96%8B%E7%99%BA

 このとき、朝鮮における原子爆弾開発をサポートしたのが、陸軍中野学校二股分校グループの畑中理らで、敗戦後、金日成らとともに、朝鮮人民共和国を建国した主力になった。
 敗戦時に、畑中らは湯川や理研の膨大な核開発資材を持ち去って隠匿したと考えられる。畑中は、金日成の片腕といわれた「金策」であるといわれている。
 https://www.excite.co.jp/news/article/Myjitsu_030272/

 以来、北朝鮮は、ロシア・ウクライナなどの援助を受けながら、着々と核兵器開発の道を歩み始めた。
 https://fingfx.thomsonreuters.com/gfx/rngs/NORTHKOREA-MISSILES-NUCLEARSITE-LJA/0100706Q0G7/

 今のところ、核開発の主要施設は、平壌北80Kmの寧辺核施設であり、核実験場は、北東部にある豊渓里だが、いずれも移動中であるとの情報もある。
 5月2日に「死せるはずの金正恩」が視察したと報道された、平安南道の順川リン酸肥料工場は、大規模なウラン濃縮と、プルトニウム精製施設であると噂されている。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AF%A7%E8%BE%BA%E6%A0%B8%E6%96%BD%E8%A8%AD

 現在、北朝鮮が保有する核爆弾、核物質の総量については、明確な数値が不明だが、少なくとも、広島級原子爆弾数百個分は軽く保有しているとの情報がある。
  https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%97%E6%9C%9D%E9%AE%AE%E6%A0%B8%E5%95%8F%E9%A1%8C

 元々、北朝鮮は、大規模なウラン鉱脈を保有しており、湯川らの原子爆弾も、おそらく北朝鮮産のウラン鉱を濃縮したのではないかと考えられる。(輸入したことになっているのは隠蔽のためのフェイクだろう)

  寧辺の濃縮施設を国連監察機関の立ち会いで破壊したため、代わりに順川肥料工場で濃縮をすでに行っているとの情報がある。
 ウランやプルトニウムの保有量は、もしかしたら日本に匹敵するのかもしれない。

 ここで、本題に入るが、これらの核原料、そして兵器用原子炉を稼働して、出てきた核廃棄物を、北朝鮮国家が崩壊するときに、どのように処分するのかという問題である。 現在、寧辺周辺では複数の原子炉が稼働しているらしい。寧辺施設内に50Mw級、泰川郡に200Mw級が稼働していて、年間数百キロのプルトニウムを生産可能とされている。

 これらの原子力施設の運営は、北朝鮮の政治体制を見れば、杜撰極まりない精神主義の運営に陥っていることは確実で、たくさんの核汚染情報が漏れ伝えられている。
 おそらく、すでに膨大な被曝被害者を出していることだろう。
 問題は、こんな人権や人道を完全に無視する全体主義の体制ならば、必ず巨大な核事故を起こさずにはいられないと考えるしかないことだ。

 そして、日本列島にも、北寄りの季節風に乗って、核汚染物質が飛び込んでくることは避けられない。
 そもそも、兵器用プルトニウムを作るための原子炉の場合、ジルカロイ燃料棒が超高温によって劣化するため、2年程度しか寿命がないので、どんどん更新してゆかねばならない。

 このとき、核燃料被覆管には、まだ半分以上のウラン235や、プルトニウム239が残っている。しかし被覆管のクリープ寿命から交換せざるをえず、核物質がもったいないから再処理して使える燃料を取り出そうとするわけだ。
 しかし、ここで核ミサイル核弾頭の原料であるプルトニウム239の場合、特別に厄介な問題が出てくる。

 プルトニウム精錬原子炉の使用済核燃料の場合は、ウラン原子炉に比べて、数倍~数十倍の、崩壊熱が残り、これを安定して地底保管できる温度=100度以下に冷えるまでの時間が、ウラン235燃料の場合で、50年ほど、プルトニウムMOX燃料の場合だと実に500年を要する。

 現在、日本でフクイチ事故後に再稼働している原発は、すべてMOX核燃料を使用したプルサーマル運転だ。
 経産省や、原子力安全委員会の宣伝説明文には、冷却期間が500年もかかるなどという話は一切出てこない。「長くかかる」程度に矮小化したものばかりだ。
 だが九州電力の説明文が、500年かかることをポロリと漏らした。
  http://www.kyuden.co.jp/nuclear_pluthermal_answer_12.html

kyuusyuudennryoku.jpg


私は何度も書いてきたが、日本の原子力産業、あるいは日本政府であろうとも、500年先に存在できると考えるのは幻想である。
 私の計算では、あと数十年以内に、日本の原子力産業は、経済的淘汰の原理によって、この世から消えてしまうはずだ。
 そうなれば、500年間、強制冷却を続けなければ、MOX核燃料被覆管の劣化、クリープやひび割れ、熱損傷によって、内部の核物質がパンドラの箱のように環境に飛び出してくるのだ。

 莫大な放射性物質が環境を汚染し、もの凄い数の癌患者を発生させるだろう。
 だから、人智を超えた500年の保管という妄想に頼った現在の原子力政策は、根本的に犯罪的なほど間違ったものだと指摘している。

 国家や原子力産業など絶対的な価値ではなく、いわば吹けば飛ぶような虚構にすぎないのだ。平家物語の教訓を理解できない、核武装で威を張りたい愚か者、馬鹿者たちが、核開発に幻想を抱き、トイレなき原子力開発、日本政府が滅亡してからも強制冷却を続けなければ巨大な核汚染を引き起こす核開発を強行してしまった。

 見よ! 
 「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。奢れる人も久からず、ただ春の夜の夢のごとし。猛き者も遂にはほろびぬ、偏ひとへに風の前の塵におなじ。」

 諸行無常、生々流転、盛者必衰こそ人間社会の絶対的な真理なのだ。目先の核武装や金儲けの愚かな欲望によって、500年間、冷やし続けなければ人類を破滅に導く核廃棄物を大量に作り出してしまった強欲亡者ども!

 そして、その凄まじい愚かさ、超危険性を、最初に世界に示そうとしているのが、今、崩壊が始まる北朝鮮なのだ。
 北朝鮮社会の政治体制が崩壊すれば、超長期にわたって冷却が必要な使用済み核燃料保管設備はどうなる?

 たった今、北朝鮮の核施設は、中国と同じ大洪水の被害を受けている最中だ。

 北朝鮮、寧辺の核関連施設が洪水で被害か=38ノース 2020年8月13日
 https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/08/38-6.php

 おそらく、地下深くに設置された使用済み核燃料保管庫に洪水の水が流れ込んで、手がつけられない状態になっているはずだ。
 だが水に覆われているうちはいい。やがて、水が抜けた後、あらゆる設備が破壊され、核燃料が露出し、高温によるクリープ・ひび割れ崩壊が始まったなら何が起きる?
 あらゆる「死の灰」が地上に飛び出してきて、季節風に乗って日本列島を襲い始めるのだ。

 この頃、北朝鮮国家は、しっかりした核物質管理が可能だろうか? もう国家崩壊が目の前に来ているガタガタの国が?
 また稼働中の泰川原発も、おそらく安全に管理できる人材さえいなくなるだろう。
 三峡ダムと同じように、崩壊を押しとどめることはできない。

 我々は、フクイチに次ぐ、巨大な放射能被害を受ける必然性がある。
 それは国家機能の崩壊しつつある北朝鮮の核施設か? それとも三峡ダム下流の原発群か? はたまた、日本の愚かなMOX原子炉か?

 フクイチ事故で、「ほとんど被害は出ていない」とホラを吹く馬鹿もいるが、実際には、フクイチでも日本国内に凄まじい被害が出ている。ただ嘘つき安倍政権が情報操作し、隠蔽してきただけだ。
 来年はフクイチ事故から10年、10年が最初の発癌イニシエーション潜伏期間であり、10年目から恐ろしい大人の発癌が始まる。
 最初は乳癌、そして大人の甲状腺癌、前立腺癌、膵臓癌だ。

 以下にチェルノブイリ事故から飛んできた放射能により10年後に、猛烈な乳癌激発を起こした青森県・秋田県などの例を挙げる
 
 akitanyuugan.jpg



 実際には、1986年4月26日の事故で噴き出した放射能が数日で、日本列島(北部)を襲った。いきなり乳癌が激発しはじめたのは1996年である。ピークは、1998年だった。これと同じことが、フクイチ事故でも起きるはずで、10年後の来年、何が起きるか想像してもらいたい。

 また北朝鮮から核物質の大規模な飛来があれば、これも10年かかって、日本人に凄まじい災厄をもたらすことになる。

Appendix

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