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2009年6月4日 ●菅家さんが釈放された

カテゴリ : 無題

  【時事通信: 「今までの17年間の人生を返してもらいたい」。釈放された菅家利和さん(62)は千葉刑務所を出た後、千葉市内のホテルで記者会見し、「本当にうれしく思います」と語る一方で、「わたしは犯人ではありません」と声を震わせ、刑事司法に重い十字架を突き付けた。
 午後4時55分ごろ、会見場に姿を見せた菅家さん。支援者の大きな拍手に迎えられたが、刈り上げた頭に目立つ白髪やしわの深さが、拘置・服役生活の長さを物語った。冒頭では弁護人に促されるように話し、「この17年間犯人にされ、ずーっと我慢してきました」とうつむき加減。
 事件に話が及ぶと、「当時の警察官、検察官は謝ってほしいと思います」「絶対に許すことはできません」。何度も語気を強め、「間違ったではすみません」と捜査を非難した。
 既に両親は他界。「警察に捕まって、おやじはショックで亡くなりました。2年前、母親が亡くなりました。母親はつらかったと思います」。墓前には「自分は犯人ではないので安心してもらいたいと早く報告したい」と語り、「生まれた(足利の)故郷に帰りたいですね」とぽつりと語った。また、女児の墓にも「おじさんは犯人じゃないよ」と伝えたいという。】

 足利事件とは http://www.watv.ne.jp/~askgjkn/index.htm

 1990年5月12日、午後7時前、栃木県足利市内のパチンコ店から、当時4才の女の子が行方不明になり、翌朝、近くの渡良瀬川河川敷で遺体となって発見された。
その中の「半袖下着」に精液が付着していたとして、当初県警科学捜査研究所(科捜研)が血液型を分析、B型と判明、この泥だらけの「半袖下着」が、その後1年3ヶ月もたって、東京の科警研でDNA鑑定にかけらた。
 足利では、79年と84年にも、同様の幼女殺害事件がおこり、未解決だったため、警察はメンツをかけた大捜査を行っていた。しかし、半年過ぎても成果手掛かりがつかめなかった。
 焦りの出始めた頃、市内に住む元幼稚園バス運転手・菅家利和さんの名前が、近隣住民に対する聞き込み捜査中に浮上。アダルトビデオを多数所有していること(ロリコン物ビデオは全くなし)と、聞き込みの刑事に対して話した職場の経営者の「そういえば子供を見る目つきが怪しかった」などという、心無い言葉により、犯人として目星をつけられ、以後一年間毎日尾行されることになった。
 しかし菅家さんは、尾行された一年の間、幼女に対する声かけなど、怪しい行為はいっさいなかった。(後に刑事が法廷で証言)それにもかかわらず、菅家さんは尾行中の刑事に捨てたゴミを拾われ、中のティッシュを無断で押収され、まったく気づかないうちにDNA鑑定されてしまった。
 1991年12月、「被害者の下着に付いていた精液とDNA型が一致した」という理由で足利署に連行されたうえ、刑事たちの言葉の暴力や暴行などによって、その日の深夜、無理やり自白させられます。一旦そうなると、二度と再びあんな「恐怖の取り調べ」が行われるのを避けようとして、自分から刑事たちに迎合せざるを得ず(これは菅家さんに限らず、取調べを受ける人に共通の心理です)、刑事たちに誘導されるがままに、空想のストーリーを話してしまう。
「DNA鑑定一致」という「最先端科学技術」を盲信した刑事や検察官は、何一つ裏づけもないままその「自白」内容を書類にし、そのまま裁判に回した。

 92年2月から始まった一審(宇都宮地裁)では、裁判官、検察官だけでなく、弁護人までもがDNA鑑定を絶対視して、菅家さんの無実の訴えを無視。菅家さんはこの弁護士の「罪を認めて情状酌量を勝ち取る」弁護方針に逆らえず、検察側証拠をほとんど全部みとめてしまいます。従って一審では事実調べが一切行われず、現地調査さえされないないまま、93年7月7日、同地裁、久保眞人裁判長は、菅家さんに無期懲役の判決を下します。菅家さんはすぐに控訴、この事件の冤罪性と本件DNA鑑定への疑問を感じた佐藤博史弁護士を中心に、手弁当による新たな弁護団が編成された。
 94年4月から始まった控訴審(東京高裁)では、弁護団の追及によって、DNA鑑定の不備や数値のデタラメさ、「自白」と客観的事実(目撃者、犯行ルート、殺害方法、犯行後の行動など)の矛盾が次々と明らかにされたにもかかわらず、96年5月9日、同高裁・高木俊夫裁判長は「DNA鑑定と自白は信用できる」として、「控訴棄却」の判決を下した。

 弁護団は97年1月28日、最高裁に上告趣意書を提出。弁護側が行ったDNA鑑定で、菅家さんのDNA型が犯人のものと一致しないことが判明。重要な補充書を次々と提出した。だが、最高裁は不当にも菅家さんの上告を棄却、無期懲役判決決定。

 2008年12月24日 東京高裁 DNA再鑑定を正式決定、2009年5月8日 DNA再鑑定結果は「不一致」と認定、本日の釈放に至った。

● 足利事件の経過を見ると、日本の司法制度の本質的問題、欠陥が、洗いざらい露呈されている。これを見るだけで、司法は、これまでいったいどれほどの冤罪で、無実の人々を苦しめ、処刑殺害してきたのか、呆然として立ちすくむしかない。

 起訴された刑事事件の有罪率が99.9%なんて国は、日本以外では北朝鮮くらいしかないだろう。アメリカの有罪率は72%にすぎない。欧州でも似たような水準だ。
 人間は間違いを起こす不安定なものだと分かっていれば、警察・検察が起訴した被疑者が真犯人である確率が、だいたい予想できるものであり、こんな異常な数値が出ること自体が、日本司法の正体が、実は北朝鮮なみの独善である事実を示している。
 この数字を見ていると、北朝鮮が選挙を行って投票率100%、結果も100%の信任を受けて、金正日が総書記に民主的に再選されたと喜び勇んで報道している異様な姿を思い出さない人がいるだろうか?

 日本司法には、科学も民主主義も存在しないのである。そこにあるのは、国家権力のご都合と、「知らしむべからず、よらしむべし」と国民を家畜視する権力の傲慢でしかない。

 菅家さんを犯人と決めつけて、デタラメな「科学的手法」を振りかざして逮捕し、ど突き回し、殴り倒して強引に自白させ、裁判所は膨大な自白とアリバイの矛盾点を一切調査せずに、検察の架空の主張を鵜呑みにして、一人の真面目で穏和な市民を18年間も獄中に閉じこめた。
 菅家さんま、まだ生きて出られただけマシで、他にも数百名の冤罪被害者が獄舎につながれていて、十数名がすでに無実の罪で処刑されている。

 先の富山冤罪強姦事件に続いて、足利事件も真実が明らかになったが、死刑確定中で、いつ処刑されるのか毎日怯えて暮らしている完全無罪の袴田巖さんや奥西勝さんら7名がいることを忘れてはいけない。すでに処刑された無実の人たちも、過去30年間に少なくとも7名以上いると予想されている。
http://homepage2.nifty.com/shihai/report/040612shimatani/2.html

 これで、少なくとも司法にあっては、日本社会は中国並みの国家権力独裁社会であることが分かる。民主主義など存在しない。社会のエリートを自認する検察・裁判官が、江戸時代の封建的民衆管理の感覚で、上から見下して「お裁き」を押しつけているだけだ。
 裁判員制度が始まったが、だからといって、これで裁判に民主主義が導入されたと思うのは大きな間違いで、実は、お裁きの白州に、出なければ重刑に処すると脅して無理矢理連れ出した庶民傍聴人を入れているだけだ。
 彼らには、事実上、調査権も発言権も決定権もなく、ただ飾られているにすぎない。「この裁判は変だ」と思ったとしても、そんなこと一言でも漏らせば、「素人は黙ってろ!」と怒鳴られて、秘密曝露罪で罰金50万円、懲役半年をちらつかされて追いだされるのが関の山だ。

 しかし、この足利事件における警察・検察・裁判所の傲慢、独善、腐敗しきった愚劣な姿勢は歴史に残り、後に人類があるとするなら、確実に教科書に掲載されて後々まで伝えられることになるだろう。
 菅家さんを無期懲役で18年間も閉じこめた連中は、全員懲戒免職になるべきだし、それどころですまない。

 栃木県では、共通手口の類似幼児殺人事件がたくさん起きていた。その数は、少なくとも記憶にあるだけで7回以上、(福島万弥・中島喜代美・長谷部有美・佐々木奈保子・大沢朋子・松田真実・横山ゆかり・吉田有希)、正確に調査すれば、もっと増えるかもしれない。
 少なくとも、渡良瀬川周辺で全く同じ手口での幼女誘拐殺人三件は、同一犯と断定できる条件が揃っていた。
一例でも犯人が特定できたなら、他の犯行も同一犯と考えるのが普通であり、菅家さんを逮捕したなら、他の類似事件との関連を見るのが常識だ。
 ところが、菅家さんには、他の類似事件の疑いは一切無く、科捜研のデタラメ・インチキDNA鑑定による証拠を振りかざして、この件だけしか起訴できなかった。
 だから、菅家さんが逮捕された後に、まったく同じ手口の幼児殺人が続いた。
 それが1996年7月7日、隣の太田市で起きた横山ゆかり誘拐殺人事件である。
http://yabusaka.moo.jp/yokoyamayukari.htm

 この犯行手口も、真美ちゃん事件と、ほとんど同じだが、このとき、すでに真犯人として菅家さんが起訴され有罪確定していたため、関連を調査することもできず、また真美ちゃん事件も時効を迎え、真犯人を追及することさえ不可能になってしまった。
 この期に及んでは、警察・検察・裁判所が一体となった冤罪ではすまされない。犯行摘発の責任を、無実の投獄にすりかえた権力による大犯罪にほかならない。
 彼らは、菅家さんの誤認逮捕と、その後の脅迫と暴行、でっちあげの連続により、真犯人逮捕の機会を自ら放棄し、自己正当化に明け暮れ、菅家さんを18年間も無実の罪で閉じこめた。

 こんな悪質な権力犯罪を闇に葬ることは絶対に許されない!
 断固として、司法権力の責任を追及し、やった連中を摘発すべきである。懲戒免職どころか、菅家さんの苦悩を追体験すべきだろう。息子の逮捕を知ってショック死した菅家さんの父親に対する傷害致死容疑も訴追すべきだ。

 そして、真美ちゃん事件を時効に追いやった責任と、誤認逮捕のために横山ゆかりちゃん事件を引き起こさせた責任があり、さらには吉田有希ちゃん殺人事件も起こしている可能性があることを知るべきであり、追求する必要がある。
http://aliceparty.jp/data/totigijikenn/index3

 栃木県警は、どう考えても異常な不祥事が多すぎる。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A0%83%E6%9C%A8%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%81%E6%AE%BA%E4%BA%BA%E4%BA%8B%E4%BB%B6
 彼らは、本当に真面目な捜査に取り組む意志があるのだろうか? メンツばかりを最優先させ、事件解決の実績と報償ほしさに、無実の人を脅して犯人にでっちあげるなど朝飯前で、警察の身内が絡んだ事件では、全署をあげて隠蔽し、庇おうとする。これでは、まるで中国ではないか?

 

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