FC2ブログ

Entries

2009年5月30日 ● 人々は、なぜガンで死ぬようになったのか?

カテゴリ : 無題

 2008年度、日本人の3人に1人がガンで死亡している。ところが50年前の1958年、ガンで死ぬ人は10人に1人しかいなかった。
 ガン死亡率は、この半世紀で4倍近く上がった。なぜなのか?

 人がガンで死ぬのは、ガン細胞が増殖して生命維持機能を壊してしまうからだ。それは、ガンの種が体内に植え込まれ、数十年のあいだ肥料が与えられて大きく育って、やがて宿主を殺してしまう長いプロセスなのである。
 ガンの種をイニシエーターとよび、肥料をプロモーターと呼ぶ。いずれが欠けてもガンは発生しない。

 体内で遺伝子が壊されてガンのイニシエーター(種)となる。何が遺伝子を壊すのか? はっきりしているのは、放射線や活性酸素、アフラトキシン・ベンツピレン・タールなど化学物質(発ガン物質)による刺激である。
 とりわけ、ガンの種を作る最大の威力があるのは放射線エネルギーで、二枚の染色体が絶えず互いにコピー・シンクロして遺伝子を守っている細胞に、たくさんの放射線が当たると、同じ遺伝子を同時に壊してしまい、コピー・シンクロ不能になり、暴走してガンに変わってゆく。
 こうしてできたイニシエータが、糖尿病や肝機能障害による免疫低下、ホルモン異常などのプロモーター(肥料)を得て育ってゆき、やがて宿主を食い殺すのがガンである。

 ガンが種から宿主を殺すまでに生長するためには、長い潜伏期間が必要だ。これは宿主の細胞が若いと短く、老化細胞では長いから一概にいえないが、おおむね20~40年といわれている。
 したがって、日本で急速にガン死者が増え始めたのが1990年あたりなので、それよりも20~40年前に、ガンの種が植え付けられはじめたことになる。
 そのころ、1950~1970年あたりに、いったい何があったのか?

 もちろん、いろいろあった。当時は、三菱化成やチッソなど、日本の公害が頂点を極め、凄まじい大気汚染があり、ディーゼル排気ガスなどにもベンツピレンのような発ガン物質が高い濃度で満ちていた。食品にも、発ガン性のタール色素や人工甘味料がたくさん使われた。
 しかし、何よりも重視しなければならないのは放射線である。当時、米ソに加えてフランスや英国、中国、インドまでも核実験の競争を繰り広げていた。その死の灰は地球上を拡散し、放射線に敏感な胎児・乳幼児に大きなダメージを与えた。
 アメリカ海兵隊は、核実験年度出生者と、それ以外の年度の兵士たちの知能身体能力を比較した大規模な統計調査を行ったところ、明確に差異が認められた。
 すなわち1953・1959・1960年度は、核実験禁止世論の盛り上がりによって核実験が非常に少なかったが、1958・1961年度は冷戦対峙の緊張から著しく多く、この結果、前者年度出生者の知能身体に比べて、後者年度が明らかに劣るという報告が出た。しかし、このデータは、その後隠されてしまっている。
 この58・61年度の世界的な被曝量は相当なもので、このときに被曝によって作られたイニシエーターが、20~40年後にガンとして開花していることになる。

 さらに、戦後、関東軍731部隊出身者が医学会を牛耳り、彼らの出資創立した日本ブラッドバンク(創立者内藤良一731部隊司令・後にミドリ十字社、現田辺三菱製薬)が、厚生省と癒着して結核レントゲン検診事業に乗り出した。
 当時からレントゲンで結核が発見されて延命される確率と、レントゲン被曝による発ガン致死の確率を比較すれば、後者がはるかに勝ると指摘されていた。(現在でも、マンモグラフィーやレントゲンガン検診の延命効果はほとんどなく、致死効果の方が高いので、厚労省はただちにレントゲン検診をやめよという声がある)
 だが、厚生省は強引に、全国民に法律によって検診を強要し、とりわけ小学生少女たちの胸部検診によって、現在の乳ガンの9割以上のイニシエーターを作り出したといわれている。乳ガンのイニシエータは決して多くない。乳組織に集まりやすいものはダイオキシンの他、放射線以外ありえない。そして子を産まないことでホルモンバランスの崩れやすくなった人を狙い撃ちにして発ガンするのである。

 1950~80年代のレントゲン検診は、写真1枚に1ラド(10ミリシーベルト被曝に相当)という深刻な被曝をもたらしていた。(現在は0.5ミリシーベルト)小学生少女たちは、幼い乳腺にまともに被曝し、それが30~40年を経て、ホルモン異常をプロモーターとして、大きな乳ガン発生ピークを作りだしていると考えられる。
(筆者は1980年頃に放射線取扱主任者ライセンスを得ているが、当時の教科書でさえ、こうした医療被曝による深刻な発ガンや遺伝子障害について強い警告が書かれていた)

 放射線被曝による発ガンは、権力と結びついた強大な力を持っている原子力産業によって隠蔽され、ねじ曲げられてきた。
 被曝の重大な本質は、二重らせん染色体上の遺伝子を同時にヒット破壊することによるイニシエーターを作り出すことにある。つまり被曝は必ずガンの種を蒔くに等しいのである。ところが、それが20~40年の成長プロセス、つまり潜伏期間のなかで、ホルモン異常や免疫劣化により、うまくプロモーションされたものだけが育ち、発ガンという結果になるわけだが、それが、あまりに長いことにより、原因であるイニシエーターが分かりにくくなるという本質がある。
 このことを逆手にとって、原子力産業は「被曝と発ガンの因果関係を証明できない」と都合良く決めつけてきた。
 つまり、被曝の発ガン因子は、発ガン化学物質や喫煙や宇宙線・太陽光線曝露などのリスクに紛れ込んでしまい、特定が困難であり、したがって被曝と発ガンの因果関係は存在しない。という理屈を全面に押し出してきた。

 しかし、被曝と発ガンの大規模な統計調査が、過去にいくつか存在している。代表は広島・長崎の原爆被害であり、ネバダ核実験などでもデータがとられている。これらのデータには、明確に、そのリスクが示されていて、一番問題なのは、被曝と発ガンの関係は量的に線形(直線的に対応)であり、これ以下ならガンとは無関係という閾値が存在しないという事実である。
 これは恐るべき真実を意味している。つまり、被曝には、これ以下なら安全という値は存在せず、被曝があれば必ず発ガンに結びつくことを意味していたのである。しかも、どんなに小さな被曝でも累積効果があり、一度の大被曝でも数十年の小被曝でも結果は同じという事実を示していた。

 これは原子力産業にとって恐ろしい真実であった。
 原子力発電や核燃料処理では必ず大気中にガス体放射能が漏洩し、それを完全に封じ込めるのは不可能なのである。放射性のヨウ素・キセノン・クリプトン・水素が大気中に放出され、それが周辺住民を必ず被曝させるのである。
 しかも、人間のやることだから事故が頻繁に起きる。これが多ければ管理者責任を問われるわけで、必ず隠蔽しようとする力が働くことになる。したがって、事故による放射能漏洩が正しく公表されたことは存在しないといってもよい。

 例えば柏崎刈羽原発の大地震災害のときも、周辺の計測モニターが、事故の直後から100%停止させられた。これは耐震強度の高いもので、地震で壊れることなどありえず、間違いなく管理者があわてて停止させたのである。原発の破壊度からみて、相当量の放射能漏洩があったはずだ。しかし、公表値は、ほとんどなかったことにされてしまった。
 直後に、当時の阿部首相が視察に訪れ、その後、彼が急性被曝に似た症状で体調を悪化させ、首相辞任に追い込まれたことが記憶に新しい。
 もし、被曝情報が公開されたなら、東京電力の賠償責任は、倒産を免れないほどの巨額なものになることが自明で、「地震に強い原発」と宣伝してきた推進側が、官民総出で情報を封鎖したのが真実であろう。
 しかし、このことで20~40年後に周辺で発ガン死者が激増する可能性があることを記憶にとどめておく必要がある。

 また、冒頭に述べた、日本での発ガン致死率が50年で4倍になり、日本人の最大死亡原因に躍り出た理由について、タバコ、自動車排ガスのベンツピレンや焼肉、焼き魚の煙など国民の自己責任に帰するべき原因が多いかのような厚労省の説明が一方的に行われているが、事実は違う。騙されてはいけない。
 上に述べたように、1950~60年代に行われた、年間200回に及ぶ多数の大気圏核実験に加えて、世界各地での隠蔽された核施設事故(キシュテムなど)、それに秘密裏に行われた中国によるウイグル核実験の影響が明確に存在していると考えるべきであり、さらに、国内にあっては、三菱モンサント化成のようなコンビナート排煙が大気中に発ガン物質を散布している可能性について厳格に調査すべきである。

 また原子力産業の隠蔽体質により隠されてきた、過去40年間の核事故、日常的に放出されている放射能などの微量被曝累積効果を論ずることさえ無視されているが、これを白日の下に曝露しなければいけない。
 すでに太陽光発電をはじめ代替発電技術が整備されているにもかかわらず、国家核武装を目的とした恣意的な原発稼働が行われている事実を理解する必要があり、微量であっても累積的に発ガン効果のある原発など必要ない、という世論を構築しなければならない。

 ガンの「治療」に関して放射線利用は非常に進んでいて、現在の医療では抗ガン剤と放射線療法が二大治療法として確立している。
 エリート意識の強い研究者は、優越性に溺れたいナルシズムによって、どうしても一般国民に理解できない「最高度の先端技術」を扱うことに憧れるようになる。
 医療も同じであって、技術の結果が人の命を救えるか? という大前提の視点など問題にならず、エリート意識を満足できる最高度の技術に自分がかかわれるか? という視点を優先し、それに後から人命救助という理屈を付与するのである。
 こうしたメカニズムによって、いくらでも効果の強い民間治療法がありながら、ありふれた技術など目もくれず、国民の手の届かない宇宙的先端科学なるものの幻想に囚われ、さもありがたそうな「高度な治療法」をでっちあげて、自分のエリート意識を満たそうとするのだ。それがガンの放射線医療であり、核技術治療である。

 そもそも、放射線は発ガンイニシエーターであり、できたガン細胞を破壊することができたとしても、照射部位周辺に無数のイニシエーターを作り出してしまう。
 ガンを退治すると称してガンを作り出すものだ。また、抗ガン剤も同じメカニズムで、ガンを破壊しながら新たなガンを作り出し、免疫系を破壊してしまう。
 確かに一時的にガン細胞は消えても、必ず無限に拡大し再発を繰り返すことしかできない。それなのに、なぜ、こんな愚かな治療法が主流になっているかといえば、それは医療が産業の金儲けや、特権階級としての権威に憧れる人たちの手中にあり、ガンを治そうと真摯に求める人たちが医療から排除されているからなのである。

 ガン治療の問題の本質は、ガンをプロモーションする生理的メカニズムを断つことであり、ガン細胞を消せばいいというものではない。
 ガンを本当に治療するためには、どうしたらよいのか? 次回に述べる。

0件のコメント

コメントの投稿

新規
投稿した内容は管理者にだけ閲覧出来ます

0件のトラックバック

トラックバックURL
http://tokaiama.blog69.fc2.com/tb.php/212-12376c1c
この記事に対してトラックバックを送信する(FC2ブログユーザー)

Appendix

プロフィール

tokaiama

Author:tokaiama
ツイッターのアカウントは、原発運転による健康被害をとりあげた途端に永久凍結されました

最新記事

アクセスランキング

[ジャンルランキング]
その他
3位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
その他
3位
アクセスランキングを見る>>

カレンダー

07 | 2020/08 | 09
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -

全記事表示リンク

全ての記事を表示する

アクセスカウンター

アクセス数