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2009年5月11日 ●工具が壊れた

カテゴリ : 無題

 工具が壊れた

 さきほど、イスを作っていて、トリマーという木工用電動工具が壊れた。
 トリマー故障は、これで3回目だ。スイッチを入れてもウンともスンともいわないから、モーターが焼け切れたようだ。もうオシマイだ。
 メーカーはearthman(高儀)という会社だが、電動工具の世界では、藤原産業や中富、新興と並んで代表的な安売りブランドである。
 いずれも日本の会社だが、大半は中国で製造されたものを輸入して、そのまま販売しているだけのようだ。日本語で印刷された箱の片隅には、見えにくい字でmaid in china と書かれている。

 木工を志す多くの人たちが、一度は、こうした安売りブランドに手を出して痛い目に遭っているだろう。筆者など、国産有名ブランド工具が、あまりに高価で、半額以下で買える、これら高儀・藤原・ナカトミ・新興の中国製品ばかりで大半の電動工具を備えてしまい、今では、それが次々に壊れて、「安物買いのゼニ失い」を思い知らされるばかりで、自分の愚かさに号泣し続けている。

 トリマーも各メーカーで6台も買い込んだものの、快調に稼働しているのはリョービ2台だけで、中国製品は、ほぼ全滅となった。
 冒頭のearthman などは、バローズホームセンターで4000円で買ったものの、約5時間ほどの使用で中から金属部品が飛び出してきた。それを新品に交換してもらったものが今日、壊れた。やはり5時間くらいだ。ナカトミのトリマーも、数時間でモーターが焼け切れた。新興も凄い異音が始まっているから時間の問題だ。
 国産のリョービは100時間以上使っても快調そのものだ。どうして、これほど性能に差があるのか不思議だ。もちろん値段は倍以上の開きがあるのだが・・・・。

 他の工具も、E.value/sk11の藤原産業が多いが、バンドソーは恐ろしいほど簡単に鋸刃が切れて、もう数十回も交換させられ、とっくに本体を何度も買い換えるカネを注ぎ込んだあげく、定盤の設計と仕上げが粗悪で、どうしても精度が確保できないため、泣く泣くリョービ製に買い換える羽目になった。
 藤原のベルトサンダーも10時間程度で、駆動メカが壊れて使い物にならない。これも設計が悪いとしかいいようがない。リョービ製は三倍の値段だが、たぶん百倍は持ちそうだ。
 新興のGood gear はコメリの安売り工具ブランドだが、これも丸鋸、ドリル、サンダーと買って、すべて壊れた。いずれも数時間しか持たなかった。(-_-)
 
 壊れた電動工具類を調べてみると、すべて中国製である。これまでのところ、マキタ・日立製など高価な国産製品で壊れたものは皆無だ。いわゆる安売り中国工具で、まだ生き残っているものといえば、earthmanの糸鋸と、コーナンLifelexのドリル、トリマーくらいだが、たぶん使用頻度が少ないせいだろう。今では、中国製品に対する信頼感は皆無で、残っているものも「どうせ、いつか壊れる」と覚悟している。

 ついでにいうと、妙に安いリョービ製ドリルをウエダ金物通販で買ったとき、初期故障で大変な手間がかかったが、これも片隅に中国製と書いてあった。
 リョービも日曜大工向け廉価バージョンを中国委託製造しているようなのだ。しかし日本製プロ向けリョービ製品が故障した経験はない。

 専門的な木工を志して、まだ6年くらいだが、これだけの経験でも、もうマキタ・日立・リョービ・ボッシュあたり以外のメーカーは二度と買いたくないと思う。これほど粗悪品ばかり見せつけられると、中国製品に対する信頼感は皆無だ。
 しかし、身の回りを見渡すと、中国製品の多いことに驚かされる。
 去年買ったホンマ薪ストーブは、欧米製品の10分の1くらいの安さで、当然、中国製品だ。やはり、胴体部の接合空隙など粗雑な欠点が目に付く。
 ソニーなどの有名ブランドでもmaid in china が多い。とりあえずメーカーの管理検査がしっかりしているのか、今のところ、こうしたブランド物に欠陥は少ないが、日本では見たことのないような初期故障が多いという印象を抱いている。
 例えば、リョービ中国製ドリルでは、アタッチメントが完全に固着していて、これは製品実用テストをしていないことを意味している。中国側の完全な手抜きが横行しているのだろう。日本ではありえないトラブルだ。

 社会的問題になっているのは、健康に直結する食品だが、食器やパソコン関連の小物、家具や靴、衣類に至るまで、今や日本の生活で中国製品を除いたら成り立っていかないほどmaid in chinaが溢れている。
 信頼性の高い国産商品を使いたくとも、中国製との価格競争に負けて、中小零細工場の多くが廃業してしまい、もはやカネを出しても入手困難だ。
 日本政府は、安易に安価商品を受け入れてきたが、これによって崩壊する国内産業の保護や、雇用喪失などについて、ほとんど考慮も対策も行われなかった。
 自民党、小泉政権は、輸出産業の既得権益を徹底的に擁護し、日本国家を破壊したと断定してもよい。
 
 中国の上から下までの腐敗ぶりは今更言うまでもないが、統計管理の考え方からいうと、筆者の経験した製品トラブルをサンプルとして、全体の信頼度を推計するならば、少なくとも機械工具に関して、「まともな耐久性のある工具は皆無」と断定するしかなく、これでは中国製品すべての信頼度も、資本主義における商品流通の基準信頼度を大きく下回ると考えるしかなく、野菜や食品で問題になっているような中国の杜撰デタラメぶりは、すべての商品に共通しており、商品だけでなく、あらゆる人間関係で同じようなデタラメが横行していると判断するしかない。

 戦後、日本の工業製品も、1960年代まで「安かろう悪かろう」という評価が国際的に定着し、今の中国製品を思わせるが、当時、ソニーやホンダの登場で、日本は劇的に信頼性をアップさせた。
 当時、世界的な信頼ブランドといえば、アメリカとドイツだった。それは、国民の歴史的な価値観、哲学、世界観が反映した製品であり、「古き良き堅実なアメリカ」、「マイスター制度、完全主義のドイツ」の歴史的伝統の上に構築された商品群だった。
 日本でも基本的には同じで、江戸時代における職人徒弟制度のなかで、完全主義価値観に近い、すばらしい商品群が作られ、それを受け継いだ明治資本主義においても、世界的レベルの商品が多かった。
 戦後、「安かろう悪かろう」などと質的劣化があったのは、おそらく戦後の物不足と、生産の核心的担い手であった職人、労働者たちが、戦争で半数以上も死亡してしまったことによることが大きい。
 戦後は、生き残った女性を中心に、物不足のなかで、あれほどの物資を生産できたことの方が奇跡だった。一番、大きな劣化の理由は、朝鮮戦争特需による猛烈な生産拡大と労働者の過労だったと考えるべきだ。
 ろくな食料もない時代、生産物資や機械類も欠乏し、労働者は実働20時間などと追い立てられた。質が劣化することは避けられなかった。

 だが、中国は少し様相が異なる。
 本当は、中国だって、文革前までは、すばらしい職人技能の歴史と伝統があった。しかし文革で数千万人の高級職工が、「ブルジョアに奉仕している」との理由で殺害された。技術水準を高める技能や知識を持った人たちが大規模に追放され殺害されたのだ。
 それから、小平が登場し、江沢民という中国歴史上最悪の腐敗官僚によって、中国に官僚特権階級が定着し、「官僚資本主義」とでもいうべき金儲け人間疎外の社会を作り出した。

 以来、中国は、文革が真っ向から否定したはずのカネの亡者たちが跳梁跋扈する世にも異様な人間疎外国家になった。
 表向きは、人間解放を看板にする中国共産党指導部によるわけだが、実質、彼らの大半が江沢民派の腐敗官僚で、権力と金儲け以外に何一つ興味のない清時代の宦官より始末の悪い極悪人ばかりだ。
 タテマエでは、民衆国家を唱えながら、その実態は、官僚と資本家の利益のために民衆の生き血を搾り取るような、過去の中国史を見ても、これほど腐敗した非道悪逆政権など見たこともない。

 こんな国家では、民衆は、いかなる商品を生産する場合でも、生きるためにやむをえずに超低賃金で、まるで奴隷か家畜のように使役されるだけだ。
 これでは、自分の作る製品に誇りを持つことなど絶対に不可能で、餃子を作れば、なかにメタミドホスでも入れたくなるのが人情というものだ。
 中国製の工具は、、見た目は素晴らしく、付属品も至れ尽くせりだが、それを買いたくなるような体裁を整えることは上手いが、実際に使ってみれば上に書いたとおり、二度と見たくもなくなるような粗悪なものばかりだ。

 結局のところ、自分の作った製品を使う人の立場を思いやるような心のゆとり、連帯感が、金儲けの強要による家畜奴隷化支配のために疎外されてしまっているわけだ。
 こんな中国では、どれほど努力しても、良い製品など生まれるはずがない。
 我々が中国製品に対する信頼を取り戻すことができるのは、中国人民が真に自分たちを解放し、金儲けや官僚独裁の社会を破壊して、思いやりや人情の社会を取り戻したときしかありえないのである。

 たまたま中国製品について述べたが、もちろん、これは世界中、すべて同じメカニズムであって、日本もまた資本の金儲け主義蔓延により、労働者を家畜化する人間疎外が進んだことにより、彼らの作る製品の質が劣化している事実を知る必要がある。

 だから、我々は、これから金儲け思想とは無縁の、人間に対する連帯感を基本にした仕事を作り出してゆく必要がある。
 どんなに贅沢が保証されたとしても、人間生活など「立って半畳、寝て一畳」にすぎないのであって、カネなど食って寝て、子供を育てる分だけあればいいのだ。
 本当に大切なことは、自分の仕事が、他人に喜んでもらえるかどうかであって、人の笑顔を心の糧にして生きる社会を構築するということなのだ。
 中国も日本も、カネでなく、人の笑顔こそ、人生と社会の究極の価値であることを理解する人が増えるなら、そうした価値観の共同体を作り、そのなかで素晴らしい人間連帯の製品を作ってゆくことができるだろう。
 そううなれば、中国製品にウンザリする日も昔話になるにちがいない。

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