優越主義について


 

 自民党・保守の政治家たちは、なぜ子供たちの未来を破壊することしかできない馬鹿げた原子力にこだわるのだろう?

 彼らが拝金主義の価値観に生きているとからというのが正答だが、それだけで全体像を説明できるわけではない。

 目先の金が入ってくるという事情以外にも、原子力や核兵器には権力者を魅了する本質的な意味があるのだ。

 そもそも強大な権力に憧れるのが自民党、保守主義者の特徴であり本質であると言うべきだが、なぜ権力が好きでたまらないのかといえば、彼らが、幼いころから競争主義=優越主義の価値観を強要されて育ち、他人にコンプレックスを抱き続けるような人生観を洗脳されてきたからである。

 社会全体が天皇を頂点とし、死刑囚を最底辺とするラグビーボールを縦に置いたような人間差別の体系、立身出世主義の秩序、価値観に完全に洗脳されているのだから、コンプレックスの強い人たちは、上昇志向による人生の目標として、保守本流を選び、その秩序のなかで権力の階段を上がり始めるのが、日本では、もっとも自然な人生観とさえ言える。

 権力を持てば、その力を使って他人を威圧し、自分が秀でた人間であるとのナルシズムに浸って満足感を得られる。
 自分が権力の頂点に立たなくとも、それに寄り添っているだけで、さまざまなおこぼれを得られる立場であり、利権が転がり込んでくる。
 人生の課題としてはラグビーボルール型差別体系の真ん中より上に居たいという切実な願望がある。

 普通に生きている人ならば、特別な権力など持たなくとも、身近にいる家族との人間関係を大切にして、対話さえしていれば十分に充実した人生が送れるのだが、ひとたび立身出世主義のコンプレックスに洗脳されてしまうと、産まれてから死ぬまで未来永劫、永遠に競争に打ち勝って階段を上り詰めねばならないという脅迫観念のなかで生きてゆかねばならないのである。

 もちろん、これは権力コンプレックスがもたらした妄想にすぎないのだが、当人にとっては神が与えた路線というくらいに絶対的な価値になっていて、先細りになってゆく権力の階段を登りながら、競合する友人たちを蹴り落として自分だけが上にゆける優越感こそが「最高の人生」なのである。

 こうしたコンプレックスの強い人間は、おしなべて「すごいもの」が大好きだ。日常生活でみんなの手の届かない「凄さ」に憧れるのである。
 凄いものに自分が同化するなら、自分の人生も立場も凄いと思えるのだ。「すごければ」なんでもいい。

 みんな「凄い自分」にひれ伏せ! というわけだ。
 「あの人は凄い人だ」と評価されれば、子犬のように、おしっこをちびるくらい嬉しさに震えるのである。
 
 学歴はもちろん、評価される技術や、もの凄くスピードの出る車、豪華な家、凄い美人妻、勝率の高い競走馬に至るまで、凄いものなら、何でも大好きだ。もちろん「蓄財の凄さ」を羨まれることも絶対に必要だ。
 人生の目的は、決して他人の笑顔を見ることではなく、自分のコンプレックスを解消することである。他人を羨ませ、コンプレックスを抱かせ、凄い人だと思わせることなのである。

 権力者というのは、神代の昔から、人を脅し、圧倒する権威が大好きだ。それが、凄いことだからである。

 必ず、自分たちを権威づけ、大衆から畏敬されるための装飾=幻想を演出するという習性がある。
 人々が、権威や虚飾に騙されて、権力者に対しひれ伏してくれるなら、独裁権力による施政もうまくゆくという仕組みなのである。

 本来、人間を序列化して、優越者と劣等者、支配者と被支配者に分離して差別するような理由は存在しない。
 なぜ、そんな分化がはじまったかといえば、部族社会における戦争の勝者が、敗者部族を奴隷化して、恒久的に差別する構造を作り出したことから始まっているのだろう。

 世界中の古代遺跡で、巨大建築物が作られ、神殿が作られ、軍隊や処刑の遺構が出てくる理由は、権力者が自分の権力に対する幻想と崇拝を生み出したいからであり、本来、あってはならない社会差別を虚構によって正当化したいからである。

 古代史を見れば、ほぼすべてにおいて、必ず壮大な神殿が登場し、権力者たちが、巨大建築物によって民衆を畏敬させて、権力への依存心を高める工夫が存在する共通点に気づく必要がある。

 巨大建築物と同時に登場するのが軍隊である。
 このワンセットこそが国家権力の正体であると考えても間違いではない。
 国家権力の存在しない原始共産制といわれる時代に、こんな神殿も軍隊も存在しないからだ。

 権力者は、軍隊によって、民衆に対し「自分は、おまえたちの手の届かない凄いもの=おまえたちを殺す力を持っているのだ」

 と人々を圧倒し、絶対に手の届かない、逆らえない、従うしかない凄い権力であると思わせたい。
 「逆らえば恐ろしい目に遭うぞ!」と軍隊や警察の暴力・弾圧で民衆を恐怖させ従わせたい。

 そのために使われる仕掛けとして、宗教があり、神殿があり、巨大建築があり、軍隊があり、科学技術があるのだ。
 原子力発電も、その延長にあるコケオドシの仕掛けにすぎない。

 「原子力」という言葉には、凄いもの好きの権力者にとって、格段の響きがある。

 自分たちが引き起こした戦争によって、最後に広島・長崎に原爆を落とされ、凄まじい惨禍が生まれた。
 このことで、たった一人でも、自分たちの愚かさを思い知らされた権力者がいただろうか?

 実は一人もいないのだ。
 権力にしがみついていた全員が原爆の「もの凄さ」に圧倒され、呆然と立ちすくんだ。
 その後、彼らが戦争の愚行を反省したかというと、全然違う。
 敗戦後、今度は自分たちが、あのもの凄い原爆を持ちたい、使いたいと考えた。

 敗戦時、国民を戦場に送り込むための思想統制機関として「大政翼賛会」という組織があった。
 その総務会長だったのが、読売新聞社主、正力松太郎であった。
 https://ameblo.jp/khirose1944/entry-11785683638.html

 正力という男は関東大震災の折、警視庁ナンバー2の警備局長で、「朝鮮人が井戸に毒を入れている」と吹聴した張本人であって、このため6000名を超える在日朝鮮人が無実の嫌疑をかけられて街頭で殺戮された。
 後に、米国CIAの正式スパイになっていたことも暴露された人物であるが、戦後も読売新聞社主として、日本にプロ野球やテレビを導入したことで知られる。

 何よりも、日本に原子力発電を導入した最初の人物である。
 正力が導入したのが東海村の東海第一原発で、タイプは黒鉛炉であった。
 当時、すでに発電用の軽水炉が世界的に稼働していた時代なのだが、正力が非効率な黒鉛炉を導入した理由は、それが兵器用プルトニウムの生産炉であったことによる。
 もちろん発電も可能だが、その効率は軽水炉の半分以下で、主目的はウラン核燃料をプルトニウムに変えることであった。

 ここで、自民党保守による原発導入の目的が、最初から発電ではなく軍事用途だったことが明らかになる。

 正力は「強い日本」が好きな人物であった。自分も三船久蔵と同じ柔道十段、地上に冠たる強者であり、日本もそうならねばならないと強固に妄想していた。
 強大な日本を担保するのは軍事力であり、核兵器であるとの思想だったのである。

 この思想を受け継いだのが正力の盟友である岸信介であり、中曽根康弘であり、自民党であった。
 表向きは平和利用を謳って国民を騙し、密かに原発のなかで核開発を進め、核兵器原料であるプルトニウム239を蓄積する…… これが自民党の本当の核政策だったのだ。

 ちなみに、東日本震災のとき、フクイチ4号機まで爆発したが、このとき米軍が撮影したサーモ写真に、4号機原子炉の稼働を示す熱が写っていた。
 4号機は定期点検中であって、運転などしているはずがなかったのに高熱が写った。
 これを見て、槌田敦教授が「これはプルトニウム富化運転の可能性が強い」と指摘した。
  http://www.asyura2.com/14/genpatu40/msg/681.html

 実は、通常の原子炉運転による使用済み核燃料の再処理は、六ヶ所村再処理工場が事故続きで稼働できないのを見れば分かるように、もの凄くやっかいな工程があって、運転中に生成されているプルトニウム240という恐ろしい物質が邪魔をして、なかなかうまくいかないが、沸騰水型の通常原子炉で、核燃料を短時間ずつ臨界させることでプルトニウム240を減らして、安全なプルトニウム富化が可能なのだ。

 もちろん、完全な違法操業なので、法的にはありえないことだが、得られた証拠は、その事実を示していた。
 事故後の東電に対する、とんでもない超優遇政策と取締法適用回避の連続を見れば、自民党政権が、相当に以前から、非合法・秘密裏に東電を使ってプルトニウム富化と兵器用核原料精製を行ってきた可能性が極めて強いのである。

 それどころか、得られたプルトニウムを使って、すでに三菱重工が核ミサイルを製造している疑いさえある。
 https://blog.goo.ne.jp/youteifan6/e/350ecdc3d11d0873c9667d4a89b34305
 自民党議員の内輪集会で、三菱重工幹部が「日本は三日で核ミサイルを撃てる」と発言した話は有名で、上のリンクが事実なら 、完全に整合性のある話である。

 現在、暴露されている公文書偽造なども、相当昔からあたりまえに行われていた事実を示すもので、自民党政権は、法を無視して、とんでもない悪行を重ねてきたと考えるしかない。

 「核ミサイルを保有する」
 北朝鮮、金正恩が、巨大な浪費オモチャに夢中になっっている愚かな姿が報道されてきたが、実は日本でも報道されなかっただけで、同じ核開発が続けられてきた。
 自民党保守の支持者、あるいは議員たちにとって、日本の核武装は、小便をちびるくらい興奮を呼び起こすもので、戦後、自民党の究極的目標の達成である。

 そして、それは、すでに実現している疑いが濃厚なのである。

 1980年代から、パソコンが登場して、戦争ゲームに夢中になり、あらゆるコンプレックスを叩き込まれて、他人を攻撃することが人生の喜びになっている若い人たちが莫大な数、出現している。
 彼らもまた、日本の軍事大国化、核武装を心から望む勢力になってしまっている。
 冒頭に述べた「凄いもの人生観」を体現する保守B層の一翼となってしまった。

 テレビでは「日本は凄い」番組のオンパレードで、対局に生きている障害者や老人たちが、植松聖やら某介護人やらに虐殺されても、報道は、その深刻さを完全に取り違えて、悪いものでも見るように、隠蔽を続けている。
 
 だが凄いもの価値観の行き着く先にはナチスの行ったT4作戦が待ち構えていることを忘れてはならない。

コメントの投稿

非公開コメント

No title

フクイチ4号機の爆発時の映像を探しまくったが、どうしても見つけられませんでした。
1号機・2号機・3号機の事故よりも隠したいことが有る。
そういう事ですね。

その理由が、『優越主義による』核兵器保有への誘惑かどうかは分かりません。
でも、日本の最初の原発が黒鉛炉と知った時に、核兵器への希求は本気だと、確信しました。

失敗しても、失敗しても、莫大な費用をかけて、国産ロケットを打ち上げていた理由も、ミサイルが欲しいからだと、はっきり分かりました。

ジグソーパズルの絵が、一つずつ嵌まっていって、恐ろしい絵が現れ、
ああ、自分の頭はお花畑であったと、嘆息しています。


管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます
プロフィール

tokaiama

Author:tokaiama
ツイッターのアカウントは、原発運転による健康被害をとりあげた途端に永久凍結されました
日本版CIA機関といえる電通が関与しています

コメントの禁止ワードが出る問題
おまかせ設定を解除しました

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
ブロとも一覧

また、あした♡

~卓球・日本式ペンの繁栄~Byベル
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
その他
5位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
その他
5位
アクセスランキングを見る>>
フリーエリア
カレンダー
05 | 2018/06 | 07
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

アクセス
現在の閲覧者数:
フリーエリア
アクセスカウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード