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 本当のところ、福島第一原発事故の被曝で何が起きているのか?   その3 放射線誘発性の遺伝子障害、知的障害と奇形の問題

 日本では、水俣病やイタイイタイ病など企業による公害病によって、たくさんの遺伝障害児が出生して、いまだに生活に大きな苦しみを抱えて生きている家族が少なくない。

 minamata.jpg

 遺伝子を傷つけて障害児を生み出す力においては、放射線は他の化学物質の比ではない。それが、世界的に明らかになったのは、広島・長崎の原爆被害者の実態からであった。

 https://blogs.yahoo.co.jp/mitokosei/30256009.html

 米軍は戦後まもなく、ABCC=原爆傷害調査委員会を設け、原爆被曝者の負傷程度と、後遺障害について本格的に調査に入ったが、そのやり方は、被曝者を一切治療せず、強制的に駆り出して治療とは無縁の検査や、無理矢理写真を撮影するなど、人間的に糾弾されるべき悪質な姿勢だった。

 得られた報告については、核兵器の残酷性に対する世界的な糾弾世論から、被害を軽微なものへと隠蔽する圧力が働き、被害実態が半分以下に矮小化されているとの指摘がある。

 1975年、ABCCは、日本の国立予防衛生研究所とともに、日本主導の放射線影響研究所として再編された。
 そのデータを見ると、我々の想像を超える激しい被曝被害が書かれている。

上の表では、0.01~0.5Gy=10ミリ~500ミリシーベルトを被曝した親から生まれた子供の5~6%が死産になっている。
 被曝した人たちが出産した子供の5%が死んでしまうというのである。

 下の表の冒頭にある0.005Gy というのは、5ミリグレイ=5000マイクログレイで、1グレイは、ガンマ線・ベータ線においては1シーベルトと同等とされ、アルファ線や中性子線では、1グレイ=10シーベルトと10倍の加算係数(RBE)をつけることになっている。
 つまり、ガンマ線被曝だけを前提にすれば、5ミリグレイ=0.005グレイ=0.005シーベルト=5ミリシーベルト=5000マイクロシーベルトである。

 現在、福島市や郡山市では、毎時1マイクロシーベルトは普通の値であり、そこに、ずっと生活していることを前提にすれば、5000時間=208日=7ヶ月で0.005シーベルト=0.005Gyの被曝を受けるのである。

http://www.rerf.or.jp/radefx/uteroexp/physment.html

ABCC2.jpg

titekisyogai.jpg

*【 被爆に関連した小頭症および知的障害の発生増加は、1950年代後半に既に明らかにされていた。
 線量が0.005 Gy未満と推定された胎内被爆者においては、1,068人中9人(0.8%)に重度の知的障害が見いだされたのに対し、線量が0.005 Gy以上と推定された胎内被爆者においては、476人中21人(4.4%)が重度の知的障害と診断された。】

 この記述が、どれほど恐ろしいものか、ピンとくる人は少ないかもしれないが、胎児期間に、5ミリシーベルト以下の被曝を受けると、0.8%が、5ミリシーベルト以上の被曝を受けた者は、4.4%が重度知的障害者となると書かれている。

 もし、ABCC被曝データがフクイチ事故の放射能汚染にも適用できるとすれば、郡山市の毎時1マイクロシーベルトの環境で、妊娠、受精し胎児になると、7ヶ月を経過した段階で5ミリシーベルトを超えてしまうので、すなわち4.4%が重度知的障害になると考えられるわけである。

 サリドマイド障害や水俣病の研究から、受精後、8~15週、妊娠2~3ヶ月の胎児は、細胞が爆発的に分裂増殖する器官形成期であるため、遺伝子が化学物質や放射線の影響を激しく受ける。
 この時期の放射線感受性は、人生黄昏期である60歳男性に比べて数万倍の感受性があるといわれている。

 高い環境ガンマ線のなかで、胎児が母体内で許容できる線量は、せいぜい毎時0.01マイクロシーベルト程度以下と考えられているので、その100倍もの線量環境に置かれた福島の人々は、日本政府からジェノサイドを受けているに等しいと私は思う。
 別の言い方をすれば、8~15週の胎児たちは、毎日ロシアンルーレットを強制されているのである。

 40歳を過ぎた大人たちにとっては、原発事故による毎時1マイクロシーベルトの外部線量環境は、それだけならば、ほぼ影響がないと私は考えているが、そのような場所では、セシウムなど放射性微粒子が空間に浮遊しており、呼吸や飲食などから大きな内部被曝を受けるため、タダですむとは考えられない。
 内部被曝による健康被害は、外部被曝の600倍なのである。こんな環境に国民を放置するなど、自民党政権は人倫にもとる凶悪な犯罪政権であると断ずるしかない。

 2011年、311後の放射能汚染環境で受精し、胎児として過ごして2012年以降に出生した子供たちには、上のデータで示される障害がついて回ることになる。
 私は、1961~63年の人類最悪核実験競争の大気汚染環境にいたが、私が小学生から中学生だった、この時期、大半の学校に「特殊学級」が設置され、ダウン症など重度の知的障害児童たちを収容していた。
 その数は、1000名程度の小学校でも数十名はいたように思う。 また普通学級でも、一学年に数名程度は、口蓋裂=兎口障害の子がいた記憶がある。
 
 これらは米・ソ・仏・中・英による核実験競争によって地球全土に降り注いだセシウムなど核分裂生成物が原因で、遺伝子障害が起きて障害児となったのである。
 日本に降り注いだ放射能が、どの程度だったのか、については、当時の厚生省などの記録が閲覧可能になっていて、土壌は、おおむね10~200ベクレル/キログラム程度の汚染があった。

 この政府サイトで、1962年当時の土壌放射能汚染データを調べることができる。

http://search.kankyo-hoshano.go.jp/servlet/search.top?pageSID=95049586

 この核実験競争の行われた1960年代はじめから、人類全体の発癌率が急激に上昇してゆく。
 
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 もちろん、農薬や化学薬品など発癌物質の乱用に比例しているともいえるが、最大最悪の発癌物質こそ放射能なのである。

 こうして考えれば、フクイチ事故がもたらした大規模な放射能汚染が、東日本の汚染地住民に与える影響を考えれば、気が遠くなるような甚大な被害が予想できるのである。
 何度も書いているが、被曝による循環器障害についていえば、潜伏期間が五年、発症ピークが2019年、癌の潜伏期間は、それよりはるかに長い。
 原発放射能による甲状腺癌の潜伏期間は10年程度との報告もあり、子供たちに現れている甲状腺癌は、まだ扉が開かれたばかりということになり、発癌激増が起きるのは2022年以降ということになる。

 その他の癌も、潜伏期間は20~40年の場合が多く、これから想像を絶するような発癌の嵐が約束されていて、この先、日本人はどうなってゆくのか、極めて不安に苛まれるのだ。

 最初に述べた、知的障害についても、胎内被曝者たちの障害が、ダウン症などの激増として現れているはずだが、政府が統計を捏造しているのが確実なため、データとしては見えていない。

 また、いわゆる重度障害だけが障害ではなく、被曝による重度知的障害発生は、全体のごく一部であり、大半は軽度障害として現れていると考えるのが常識的である。
 仮に、支援学級水準の障害より、わずかに少ない程度の軽度知的障害の場合は、障害を持っていることが分かるまでに、5年以上を要することが多い。
 幼稚園や小学校のIQテストで、100を大きく下回ることが分かり、初めて軽度障害に気づく場合が多い。

 アメリカ海兵隊が、大気圏核実験のピークであった1962年に生まれたグループと、核実験が廃止された1980年代のグループのIQを比較したところ、前者はIQが10以上低かったとの報告があった。(被曝国アメリカ)
 
 ちょっと遅れている、という程度では、問題にもされない。
 東大卒ばかりの安倍晋三一族のなかで、彼だけがエスカレータ式学校(成蹊)に進まざるを得なかった理由は、安倍晋三が3ヶ月齢胎児だった、1954年3月1日に、人類史上最大最悪の水爆実験(ブラボー)が行われたことと関係があると考える人も多い。

[奇形児の出生]

 メディアは、2011年フクイチ事故以降、放射能汚染に伴って必ず、発生する奇形児出生の問題に完全に背を向けていて、実態についても、公的文書のほぼすべてが完全に隠蔽を行っている。

 しかしチェルノブイリで起きたのと同じ、大規模な奇形児・障害児出生がフクイチ事故でも起きていることは、間違いのない事実であり、とりわけ、放射能被曝による特有といえる、多指症・口蓋裂の激増は、福島では実感を持って受け止められている。

https://www.youtube.com/watch?v=vhfioiQF3vI

  https://www.youtube.com/watch?v=kTIWu9YUGDI

https://www.youtube.com/watch?v=5NduZr_BzBg

https://www.youtube.com/watch?v=Uw5G7rz5rb4

 https://www.youtube.com/watch?v=Z7oAJGb4bBM

 この問題は、人々に衝撃を与えることから、メディアが意図的に一切取り上げない姿勢を続けていて、本当の実態が、ほとんど見えてこない。
 文献データを探しても、本当に見つけにくく、いったいどれだけの子供たちが、事故後、過剰に遺伝障害を発症したのかも、まるで分からないようにされてる。
 次回は、探せるだけ探して、奇形児の問題に迫ってみようと思う。

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No title

 この母親の顔がとても印象的です。悲しみと絶望をかなぐりすてて、
涙をぬぐって、前に進む決心をした勇者の顔です。凄いですよね。
 この国は、変えなければなりません。力を貸し下さい。
 私と東海アマ氏との主張には、大きな隔たりを感じることはたまにあります。しかし、私の人を推し量る基準の最たるものは、不義に対する憤りです。あなたは、それを余りあるほどもっている。だから、わなたのことが好きなのです。
 力をお貸ししてくれる時が来ることを祈っています。

        
                      ダビデ王   拝

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