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高度プロフェッショナル労働制と称する残業代切り捨て法がもたらすもの

カテゴリ : 未分類

 

 安倍政権が今国会の最重要法案としてきた働き方改革関連法が、6月29日の参院本会議で自民、公明両党と日本維新の会などの賛成多数で可決、成立した。

 働き方改革関連法は、長時間労働を抑制するため、残業時間の罰則付き上限規制を設ける一方、野党が過労死を招きかねないと批判し続けた「高度プロフェッショナル制度(高プロ)」も2019年4月から導入されることになる。

https://www.huffingtonpost.jp/2018/06/29/hatarakikatakaikaku_a_23470832/

 高度プロフェッショナル制度の正体は、労働者保護廃止、残業代切り捨て法であり、経団連と自民党による労働基準法の完全破壊以外の意味は存在しない。

 「年収1075万円以上で、高度な専門職に限る」と条件をつけているが、もちろん真っ赤なウソで、法成立後は、政府側の気の向くまま政令で、年収基準も「高度労働」の内容も自由に変えられる仕組みである。

 法案での対象職種は
「研究開発・アナリスト・コンサルタント・金融商品ディーラー・金融業品の開発」ということになっているが、安倍政権は、事実上、経団連の要請に応じて、年収400万円への拡大を閣議決定している。もちろん職種の制限も撤廃されることは確実だ。
 これは派遣労働法の成立と、その拡大と同じ経過をたどることが約束されている。

https://ameblo.jp/zuruzuru4/entry-12365077318.html

http://lite-ra.com/2016/10/post-2633.html
 https://www.msn.com/ja-jp/money/news/%EF%BD%A2%E9%AB%98%E5%BA%A6%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%8A%E3%83%AB%E5%88%B6%E5%BA%A6%EF%BD%A3%E3%81%AB%E9%9A%A0%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%9F%E7%BD%A0-%E5%B9%B4%E5%8F%8E400%E4%B8%87%E5%86%86%E3%82%82%E7%8B%99%E3%81%86%EF%BD%A2%E6%AE%8B%E6%A5%AD%E4%BB%A3%E3%82%BC%E3%83%AD%E6%B3%95%E6%A1%88%EF%BD%A3%E3%81%AE%E5%90%AB%E3%81%BF/ar-AAy9eYn

 ちなみに、アメリカでは現行、年収280万円で残業代は切り捨てになっている。もちろん、職種制限などの付帯条件も撤廃されてしまっている。
 これも国際金融資本の要請によって共和党の多数の力で実現した。

https://www.bengo4.com/c_5/c_1637/c_1222/n_2782/

 高プロ制度が実施されれば、やがて年収400万円どころか、年収200万円台でも、すべての職種で、残業代が支払われず、実働、月間400時間などという働き方が常識になってゆく。
 いわば、労働者の完全な奴隷化システムになってゆくのは確実である。
 そもそも、そのように発案者の経団連が表明しているのである。

 https://www.hop-job.com/job-change/post-3765/

 高度プロフェッショナル制度は、戦後、労働運動が獲得した労働条件を根底から完全に崩壊させ、資本家の金儲けのために、労働者を使い捨てし、命まで弄ぶような非人間的雇用に変えてゆく。

 労働者の人間らしい扱いは拒否され、養鶏場のケージに閉じ込められて卵を産まされ、産めなくなれば殺されてダシにされる家畜たちに似た扱いが起きるようになる。
 人が人を奴隷として扱い、命をも自由に左右できる社会がやってくるのだ。

 このことは、日本の労働者にとっては、恐ろしい悲劇だと大半の人が思うだろう。だが、私は少し違う。

 戦後の、生産手段を持たない日本の人々にとって、労働者階級になるということは、生涯の生活保障を受けるという意味合いがあった。

 安月給であっても、爪に火をともすようにコツコツと金を貯め、雇用保険さえ支払っていれば、定年後も年金で生活が保障されるという、大企業による生活保障システムは、大多数の人々にとって、心の支えであり、政府や資本主義体制に対する信頼感の基礎であった。
 それまでの、地方の貧しすぎる生活水準から考えれば、低月給であっても、生涯を保証する企業の雇用システムは魅力に満ちていた。

 ところが、竹中平蔵らが日本社会に導入した新自由主義グローバリズムは、労働者階級を、金融資本の金儲けのための道具として扱い、金を産ませるためだけの養鶏場の鶏にすぎない扱いを強要する仕組みを固定するようになったのである。

 この結果、人々は、企業に就職するということが、生涯の身分が保障されるという従来の「就職」への明るい希望が失われ、大企業への就職とは、人間として生きる希望を奪われることであり、身も心も家畜として金儲けシステム=金融資本に捧げる、経済奴隷にさせられることを意味するようになるのである。

 今は、まだ社会常識として定着している戦後労働運動が獲得した労働条件が生きている企業も多いが、高プロ法が2019年に施行されれば、労働者奴隷化の流れは揺るぎなく日本全体の雇用情勢を支配することになるだろう。
 自民党のせいで、人が人として生きてゆけない時代が、本当にそこまでやってきているのである。
 かつて、東北の貧しい農民が娘を遊郭に売ったような悲惨な時代が、再び戻ってこようとしているのである。

 こうなれば、仕事を求める側としては、労働基準法に守られた労働条件で、終身雇用と老後の保障付きライフスタイルが約束された魅力あふれた大企業の雇用スタイルは、すでに過去の栄華にすぎない。昔話なのだ。

 儲かるときだけ都合良く雇用され、過労死も顧みない、自殺願望が沸き起こるような絶望に満ちた超長時間労働に、人生のゆとりを奪われ、少し景気が悪くなれば、ただちにクビになるというルンペンプロレタリアート人生が約束された企業雇用など、何の魅力もなくなるのである。

 そうなれば、同じ長時間労働の金儲けをするなら、何も企業に就職する理由など、まったく存在しない。
 みんなの笑顔をみながらもっと楽しく生きてゆく人生だってあるじゃないか、と思うようになるのは当然である。

 可能なら、仲間内で共同して生産手段を確保しながら共同体的な生活スタイルへシフトした方が、生活上、はるかに有利になると考えるのは、ごく自然な成り行きではないのか?

 生活に本当に必要なものは、大企業の金儲けのために奴隷になることじゃない。昼間は土に向かって汗をかいて、自分で育てた自然な美味しい野菜たっぷりの食事をして、夜は暖かく、ぐっすり眠れて、仲間内で談笑しながら酒を飲んで楽しく過ごしたい。
 こんな人生の方が、大企業の奴隷人生の何千倍も素晴らしいと必ず、みんなが思うようになるのだ。

 そうなれば、人間を金儲けの道具としか見ない、経団連や自民党など、誰一人信用する者などいなくなるだろう。
 企業など倒産してしまうえばよい、問題はみんなで食料を生産して、食事をして、夜は暖かく眠り、子供を育て、みんなの笑顔を希望に生きて、死んでゆくことなのだ。

 高プロ法によって、経団連と自民党(公明党・維新も)、そして彼らを操っている国際金融資本集団は完全な自滅の道を歩んでいる。
 人を奴隷人生に貶めてまで金儲けに邁進する、これらの政党の極悪な人間性が、やがて社会全体から糾弾され、彼らは、この世から消え去ってゆくだろう。
 地球社会の主役は、人間の命を大切にしようとする人々であって、金儲けしか考えない国際金融資本ではないのだ。

 自民党と経団連は、二度と取り返しのつかない地獄街道まっしぐらであり、提灯持ちは、公明党創価学会と維新、そして何より、総評を破壊するため経団連が陰謀として作り出した連合という詐欺組織には、必ず無限地獄が約束されていると知るべきである。

 個人ごとで恐縮だが、私の実父も、総評の結成時から役員として関わっていて、岩井氏や太田氏などの盟友でもあるのだが、幼い頃から、いわゆる「労働貴族」化した、労組トップの有様を見ていて、労働者の組織である、総評も、今ある連合のように右傾化し、資本主義の道具に変わってゆくにちがいないと予感する場面を多々感じていた。

 組織の腐敗について、彼らはあまりに無知だった。
 権威によりかかって、人の心を見失って、組織だけにすがるようになってしまえば、いつか、今の連合のような集団に凋落してゆくだろうと思うしかなかったのだ。

 だから、私は若い頃から、あらゆる組織や権威主義が信用できず、大学や労組や企業など、体制に組み込まれた組織主義を嫌悪してきた。
 今、高プロ法の対応における連合の究極の腐敗ぶりを見せつけられ、
予想していた現実がまた実現してしまったという印象しかない。

 だが、高プロ法など、労働者の生活を貶める、あらゆる施政は、権威や組織、権力に対する決定的な嫌悪感を人々に醸成してゆくことが避けられない。

 その先に見えるものは、権威や権力に頼った組織の崩壊であり、本当の実力、真実だけに依拠して生きてゆく共同体社会のビジョンである。

1件のコメント

[C597] 結果的に新しい社会になるのであれば、、、

高プロ制度が問題、すでにそれ以下の年収の人々の間に広がっているように思います。どこの会社でもサービス残業は当たり前、有給も自由に取れない。私が経験した会社は、お飾りの社長が銀行関係者になってその部下が派遣会社出の人になると、まずタイムカードをなくすように言ってきました。私の下にはパートさんがたくさんいて、時間もまちまちでタイムカード無しに管理することは無理でしたが、私が辞めるまで執拗に言ってました。命令する側の人は優雅な勤務実態でした。私は出先の店舗の責任者でしたが、一生懸命仕事すればするほど、もっと要求されて(もっとできるだろうと、あのような人達は思うみたいですね)、仕事ができないのだけれどうまく立ち回る人には、要求もしていませんでしたし、仕事できない人を採用したことが社長にばれないように、かばっていました。馬鹿馬鹿しくなって、体壊さない内にと思って辞めました。若い人は本当に気持ちよく働ける組織を自分達で作った方がいいです。「真実に依拠して生きてゆく共同体社会」う~ん、昔ずっと考えていたような言葉、よみがえりました。本当にそうなればいいなと思います。これから生きる人たちのために。

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