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 プルトニウム その1

 【大震災とメルトダウン】

 2011年3月11日、PM2:46 M9.0の東日本大震災が発生した。

(当時の気象庁マグニチュード基準からはM8.4が最大で、後に、原発事故が想定外の大天災によって起きた不可抗力と強調する目的でモーメントマグニチュードが突然、導入された)

 その日の夕方に、東京電力は福島第一原子力発電所の全電源喪失を公表した。
 それを聞いて私は、少なくとも翌朝までに炉心メルトダウンによる放射能大放出が起きると判断し、ツイッターで妊娠可能女性と子供たちの避難を呼びかけた。

 これに対し、アゴラの石井孝明とネトウヨ、馬場正博らが、メルトダウンなどとデマを流すな、放射能汚染など起きるはずがない、東海デマの言うことを信用するなと宣伝した。

 NHKでは東大教授、関村直人が出ずっぱりで
 「メルトダウンなどありえない、放射能放出も起きない」
 と虚偽の宣伝を続け、多くの人たちが騙されて避難のタイミングを失った。

 私が緊急避難を呼びかけたのは、原子炉が冷却機能を失うと3時間で被覆管が溶融し核燃料が溶け落ちるメルトダウンが発生することを知っていたからである。
 原子炉というのは、いつでも安全限界ギリギリの綱渡り運用しかできない超危険なシステムなのである。

 しかし、ECCSが作動しなくとも、強制空冷設備もあるので、もう少し大丈夫かなと楽観したが、実際には、非常強制空冷装置が小泉政権下で不要とされ、撤去されていたことを後に知った。

 フクイチでは稼働している、すべての原子炉で非常用も含めて電源が遮断され、すべての冷却装置、安全装置が作動せず、最悪のタイミング、最短時間でのメルトダウン、人類史上、未曾有の放射能大量放出が起きていたのである。

 当日の21時過ぎには、住民避難の指令が政府から出されたが、これは、原発から、わずか3Km以内の住民だけであった。
 その後、12日午後には双葉町内でミリシーベルト級線量が確認され、メルトダウンは確実なものとなり、莫大な放射能放出が続いたが、民主党政権は住民を避難させて救済に走るどころか、佐藤雄平福島県知事と細野豪志大臣を中心にSPPEDIデータを隠蔽したことで避難した住民を大量被曝させた。
 http://date11.web.fc2.com/speedi.html

 激しい汚染の確認された飯舘村方面も、避難指示を出したのは実に一ヶ月後であった。この間、民主党政権は「ただちに影響は出ない」と吹聴し、住民を年数百ミリシーベルトの被曝地帯に住民を置き去りにしたままだった。

 13日には東京消防庁や自衛隊によって必死の強制注水が行われたが、水位が上がらないことから、溶融核燃料が炉心底を突き破ってメルトスルーに至ったと考えられた。
 消防庁の努力は徒労に終わり、隊員の重篤な被曝だけが残った。

 3月12日、15時36分、1号機が水素爆発を起こした。
 これは核燃料被覆管が溶融して水と接触することで大量の水素が発生するために、原子炉災害では常識的かつ必然的な結末である。
 しかし、破壊的圧力も小さく、原子炉の損傷も少ないと思われた。

 3月13日、午前、敷地内で中性子が観測され、明らかな炉心溶融が推定された。
 この頃には学者を動員した必死の隠蔽工作もむなしく、世界はチェルノブイリに匹敵するか、それ以上の原子炉事故が発生したことを知った。
 我々はレベル7事故を、レベル5と評し、宣伝し続けた東京大学の、大スポンサー東電の意向に迎合した卑劣な隠蔽姿勢を忘れない。

 3月14日11時1分、3号機の建屋が大爆発を起こした。
 このときピカッと黄色に光ったと同時に黒煙が高さ600mまで垂直に上がってキノコ雲状を呈し、音速を超える爆発であることが確認された。

 こうした爆発は通常の水素爆発では起こりえないもので、これが一種の核爆発であると、アメリカの核専門家ガンダーセンが後に指摘した。

 https://m.youtube.com/watch?v=LPiyVSdQnRE

 爆発したのは使用済み燃料プールに保管された核燃料だが、後に東電は、格納容器も破損し、大量の放射能放出があったと報告したので、原子炉内でも何らかの爆発が起きていた可能性も否定できない。

 このとき、私はフクイチ3号機がMOX燃料を使っていたことを思い出した。
 MOXとはプルトニウムを数%混入した危険な核燃料で、核分裂エネルギーの半分をプルトニウムが占めるのである。
 「これは本当に大変なことになった」
 と思った。

 プルトニウムは世界最悪の毒物で、角砂糖5個分あれば全日本人を殺せると言われていた。
 そのプルトニウムが爆発によって大量に大気放出されたのである。

 フクイチ原子炉の大爆発よって、近郊の多くの住民が死亡したが、政府や東電の必死の隠蔽にもかかわらず、さまざまなデータが数千名という大量死を示している。

 例えば、宮城、岩手の震災間接死者の割合が、直接死者の9.7%前後だったのに対し、福島県の間接死者の割合が直接死の125%だったことから、約1800名の被曝死が発生したと推計される。
 事故後の報道でも、大熊町に千名近い、猛烈に放射能汚染された遺体があると時事通信が配信している。

 さらに、今後、20~30年程度で、放射能汚染された東日本一帯で数千万人の(本来の寿命を全うできない)被曝死者が発生すると私は考えている。
 このとき、3号機から大量放出されたプルトニウムは、どのような現象を引き起こすのか?
 プルトニウムが、そこに存在した意味とは?

 【MOX燃料プルトニウムとは?】

 3号機に装填されていたMOX燃料は、通常のウラン燃料に4~9%のプルトニウムを加えたもので、これによって核分裂の半分がプルトニウムによって担われる。
 この方式の運転を「プルサーマル」と呼んでいる。

 日本政府にはプルサーマル運転をしなければならない事情がある。それは、すでに日本には使用済み核燃料の再処理によって50トン近い兵器級プルトニウムの備蓄があって、世界中から核武装を懸念されているのである。

 核武装し、再び戦前のような侵略戦争国家に戻らないか世界から注視されてきた。それどころか、日本は、すでに秘密裏に核武装しているのではと疑われてきた。
 こうした疑惑の前に、少しでもプルトニウム在庫を減らしてアリバイ証明しようと考えると、MOX燃料使用を推進するしかなかったのである。

 しかし、MOX燃料の核反応はウランに比べて中性子活性が激しく、制御が数倍も困難になると指摘されている。
 制御棒を入れても簡単に収まってくれず、冷却も困難、分裂停止後もウラン燃料の数百倍もの時間、崩壊熱による発熱が続くといわれ非常に厄介な代物である。

 核原料として使用後の高レベル廃棄燃料も、再処理に進む前に、実に100年近い冷却貯蔵が必要であって、地層処分に至っては、事前に500年の冷却を必要とするのである。
 その間の安全を保証するシステムは空想的で非現実的である。保管主体の電力企業どころか、日本国家の存続さえ保証されないのだ。
 
 1号機や4号基で核爆発が起きず、3号機だけで起きた理由はプルトニウムの存在であろう。
 
 ガンダーセンによれば、3号機核燃プール上で水素爆発が起きて、プール内のMOX燃料を激しく圧縮した結果、臨界範囲に入ってしまって爆発に至った。
 これがウラン235なら臨界爆発には至らなかったと思われ、プルトニウムならではの特異な反応であったと考えられる。

 我々は、原子炉の基礎知識として、原発級核燃料の濃度では絶対に核爆発はありえないとの説明を信じてきた。
 ところがMOX燃料は、これにプルトニウムが4~9%含まれたものが核燃料の30%以上を占めるほど添加される。
 
 当然、核反応が起きやすくなり、臨界連鎖に至りやすい。
 とりわけ、使用済みMOX燃料に含まれるプルトニウム240は239の7万倍も自発核分裂を起こしやすく、大量の中性子を放出して、極めて臨界しやすい危険な代物であって、保管プールに中性子を抑制するための大量の硼酸を添加して数十年以上も管理する必要がある。

 このMOX使用済み核燃料が入ったプール上で水素爆発が起きると、臨界爆発が起きることを3号機が証明してみせた。

 この爆発を即発性臨界爆発といい、中途半端な核爆発であった。
 臨界メカニズムは、プルトニウムX(偶数核は中性子を出しやすい)の自発核分裂を抑制している硼酸水が失われれば十分であって、水素爆発がプールの硼酸水を吹き飛ばして核燃料を露出させ圧縮してしまったというのが、もっともわかりやすい説明である。(核燃料は密度を高めるだけで臨界に向かう)

 もちろん巨大なファイヤボールを伴う普通の核爆発ではないが、使用済みMOX燃料を溶融粉砕して大気に大規模に放出する「汚い核爆発」であって、戦術級原爆などより人類へのダメージが、はるかに大きな代物である。

 これはショックな現実だった。原発の核燃料でさえ核爆発が起きるということは、原子力政策の根幹に、とんでもないウソが隠されてきたことを意味するのである。
 このことで世界の核テロのハードルが大きく下がり、兵器級核燃料を用いなくとも、原発使用済みMOX燃料を強奪さえすれば「汚い核爆弾」が作れるという事実を証明したのである。

 アメリカ原子力委員会NRCでは、MOX燃料を使った場合、事故の深刻さ、汚染度はウラン燃料の4倍に達すると評価された。
 その大きな理由は、大気拡散されるプルトニウムの存在である。

 この事実により、アメリカではMOX燃料に対する危険性の認識が飛躍的に高まり、事実上、NRCは認可しない方向に進んでいるが、日本では逆で、ほとんど全部の原発、耐用年数をはるかに超えた危険な老朽原発でさえ危ないMOX燃料を使うスケジュールが進んでいた。
 東電はフクイチ事故が起きなければ、柏崎刈羽原発でMOX化を進める予定でいた。

 【軍国亡霊に憑依された自民党政権のプルトニウムへの異常な執着】

 MOX燃料は、プルトニウム240の比率が高まり、極めて臨界しやすく制御が困難であって、世界中が使わない方向に向いているのに、なぜ、日本だけが積極的に使う意志を見せているのか?

 自民党政権は事実上、極右団体である日本会議に支配されていることが安部晋三の登場以来、誰の目にも明らかになった。
 日本会議の思想的根幹は、生長の家創始者、故谷口雅春の戦前回帰思想によるものである。
 その中身は、完全に戦前の侵略的権力欲に満ちた軍部の亡霊そのものといえるだろう。

 具体的には、天皇に絶対権力を与え、国民は、すべて天皇の忠臣であって、天皇と国家のために死ぬ義務を自覚させる。
 「日本は偉大な国家」との妄想を共有させ、世界に優越する強力な軍隊と核武装を成立させる。
 「世界に冠たる日本、美しい日本」という幻想と優越感で若者を思想的に拘束し、戦前の男尊女卑思想、封建価値観に全国民を統一洗脳するという、まさに絵に描いたようなファッシズム思想である。
 
 安部晋三が幼児のように、はしゃぎたてて戦闘機に乗ってみたり、戦車に乗って記念写真を撮って大喜びしているが、彼の頭の中には、「強い軍隊・偉大な日本」というお粗末なコンプレックスから発した愚劣きわまりない妄想しか存在しない。
 右翼というのは、元々、異常にコンプレックスが強く、短絡的で知能が大きく不足した人々なのである。
 知能指数が低いと右翼になるという研究報告も存在している。

 この日本会議の目標こそ、プルトニウム核兵器を保有し、世界に覇を唱え、核ミサイルを世界に売りさばいてボロ儲けしたいというもので、戦争前に陸軍統制派が岸信介の経営する昭和通商を使ってアヘン麻薬を大規模に販売し、ボロ儲けしていた発想に重なる。

 実は、日本の原子力利用は、草創期から、旧日本軍関係者によって推進されてきた。
 その中心人物は読売社主、正力松太郎であり中曽根康弘であった。
 正力は戦時中の大政翼賛会の会長、中曽根は海軍士官で若くして大隊長を務めた日本軍超エリートであったことが知られている。

 彼らは「強大な日本」という優越妄想に陶酔する旧軍エリートたちを代表し、日本が国際的に独立するためには核兵器武装が不可欠という幻想に生きてきた。
 彼らの言う「原子力平和利用」とは、エネルギー開発を隠れ蓑にした核武装準備であったことは、すでに繰り返し暴露されている。

 プルトニウムの臨界量はウラン燃料の三分の一である。それゆえ、核兵器としての自由度は、ウランとは比較にならないほど大きい。
 最小を追求すれば自走式榴弾砲で発射することさえ可能である。長崎に落とされたプルトニウム爆弾の大きさは広島型の半分以下であった。

 「この小さな核爆薬を持たねばならぬ」

 これこそ、正力・中曽根らの頭の中に刻まれた信念であっただろう。
 大量殺戮兵器を手にすることこそ、世界から恐怖による畏敬を受ける唯一の手段である。
 彼らのエリート意識、優越感を満足させる。プルトニウムという神秘の元素は、彼らの妄想のなかで怪しく光り輝き、憑依した旧軍の亡霊たちが、プルトニウムを求めて彷徨い始めたのである。

 後に、二人ともアメリカCIAのスパイであった事実が暴露された。
 これは、日本の核武装には、背後にアメリカの力が働いていることを覗わせるものである。

 【もんじゅ】

 原子炉でMOXを稼働すると2割もの猛烈に危険なプルトニウム240が生成され、これが数Kgも集まっただけで臨界暴走する可能性があるともいわれる。
 Pu240の核反応は激烈で、核兵器原料として使用すると、全体の核反応が起きる前に240だけが臨界爆発し、爆弾をバラバラにしてしまって、核兵器としては機能しなくなってしまうという。

 この危険なMOX燃料を核分裂させて、周囲を劣化ウランのブランケットで覆うと、その中に純度の極めて高い兵器級プルトニウム239が生成される。
 これが「もんじゅ」であって、そのままブランケットが核反応を起こして暴走、核爆発する可能性が小さくなく「人類が生み出した、もっとも危険な玩具」とも言われる。

 「もんじゅ」で生成されるプルトニウムは純度99%以上で、そのまま1Kg、大きなピンポン球くらいの量で核兵器ができてしまう。
 核爆発させるには、離してセットされた燃料どうしを爆薬で密着させるだけでよい。
 もんじゅには、すでに60Kgを超える純プルトニウムが保管されていて、これだけで核爆弾が数十個作れるといわれる。

 このことこそ、建設以来、まともに稼働したことがなく、将来に渡っても稼働する見込みのない「もんじゅ」に、自民党=日本会議が未練たらしく拘泥している本当の理由に他ならない。

 日本会議の悲願は、日本国家としてプルトニウム核弾頭で武装し、世界を恫喝することなのだ。

 だが、もんじゅには人類の手に余る決定的かつ致命的な欠陥があった。
 それは、水を使って冷却すると純プルトニウムが生成されないため、ナトリウムを使うしかないという理論上の手に負えない欠陥である。

 ナトリウム700トンを500度で運用するために、あらゆる技術を動員しても、安定した安全運用が絶望的に不可能であり、必ず大事故を起こすという結末が約束されているのである。

 それは、あたかもプラスチック製の銃のようで、数発も弾丸を撃てばバラバラになってしまう。短時間なら制御可能だが、長期の安全設計が不可能なのだ。
 高温の金属ナトリウムは、わずかに大気に触れただけでも猛烈に反応し、吹き出したナトリウムが水を含んだコンクリートなどに接触すれば大爆発を起こす。
 配管材料の性能限界を超えた過酷な運転環境が求められ、長期間の運用に耐えられない。

 ナトリウムが冷却機能を失えば、もんじゅ原子炉そのものが巨大な核爆発を起こしてしまう。その規模は、人類が経験した、いかなる核実験をも超える恐ろしいものになる。
 実際には、数百トンのプルトニウムが全地球上にばらまかれることになるだろう。
 これは、もう暴走などのレベルを超えて、全人類を滅亡に陥れる恐るべき仕掛けと言わねばならない。

 こんな想像を絶するような恐怖をもたらすプラントを運営して核武装しようという発想そのものが、まともな人間のものではない。
 原発の父、正力松太郎は、警視庁警備局長時代に関東大震災が起きたとき、「朝鮮人が井戸に毒を入れて強姦しまくっている」とウソを垂れ流した張本人であった。
 これによって在日朝鮮人6000名以上が誤解によって殺害されたといわれる。
 こんな悪魔のような人間性の人物が日本核開発の原点にいるのだ。もんじゅに至るまで、核開発を支配しているのは悪魔そのものである。


 【プルトニウムの毒性】

 さて、3号機の大爆発で大気に放出されたプルトニウム量は、どれだけなのか?

 3号機には548体、94トンの核燃料が装填されていた。このうち3割がMOXとすれば、30トン、そのうち5%がプルトニウム239とすれば、1500Kgということになる。
 このなかに凄まじく臨界しやすいプルトニウム240も20%含まれている可能性がある。

 このうち、どれだけが大気放出されたのか、東電は分かっているはずだが、知らぬフリをして隠し続けている。
 公表すれば、世界を震撼させる恐ろしい推計がなされるからであろう。

 「プルトニウムは角砂糖5個分で全日本人を殺せる」
 と言われ続けてきた。
 仮に1割が大気放出されたと仮定しても、150Kg、人類を数千回も殺せる量なのである。

 毒性について高木仁三郎「プルトニウムの恐怖」から引用しよう。

■ プルトニウムは、この世で最も毒性の強い超猛毒の物質である。その原因は、放出するα線である。

■ α線の電離作用は貫通力が低く、皮膚をわずか40ミクロンも走れば止まってしまい、体外被ばくとしての影響力は少ない。ところが、逆にいえば、プルトニウムが体内にとりこまれると、そのとりこまれたプルトニウムのまわりのごくわずか0.1ミリグラムにも満たない部分に、大きなエネルギーをすべて与えることを意味するから、その破壊効果はきわめて大きくなる。

■ 呼吸を通じて鼻(口)から吸収されると、気管や肺の繊毛に沈着し、長く留まって組織を被爆する。
 最も大きな問題は、肺を構成する細胞の核に存在する遺伝子を、そのα線の電離作用によって傷をつけることである。遺伝子は細胞の再生(代謝)を司っているから、傷ついた遺伝子によって誤った情報が伝えられ、増幅されるとガンを発生せる。

■ いっぽう消化器系を通してとりこまれたプルトニウムは胃腸壁を通して吸収されやすく、吸収されたプルトニウムは主として骨に集まりやすい。これは骨のガン、とくに白血病の原因となる。もちろん、とりこまれた部位に応じて各種のガンを誘発しうるが、肺がんと白血病が、プルトニウムの最も恐ろしい影響である。

■ アメリカのロッキー・フラッツ平原にあるダウケミカル社の工場は、1955年から一貫して核兵器用のプルトニウムを作ってきた。工場の歴史はプルトニウム放出の歴史だった。
 廃液の漏れ出しなどの事故があり、日常的に放出されていたことによって、合計100gに近いプルトニウムが環境中に漏れ出したと推定される。
 プルトニウムの1人あたりの許容量は4000万分の1g。つまり、40億人分の許容量のプルトニウムに当たる。

 その汚染は、工場の風下方向に何kmにも広がり、他の土地の何十倍もの汚染が観測された。土地の汚染は砂ぼこりとなった酸化プルトニウム粒子を舞い立たせ、空気汚染をもたらした。

■ 1970年代、コロラド州のジェファーソン郡保健局の医師ジョンソンは、住民たちの異常に気がついた。記録を集め始めた彼のファイルに、ガン死増加のデータが次第に蓄積され始めていた。

 彼は汚染地域を、地表地域を、地表土のプルトニウム汚染度に従って、3つに分けた。
 地域Ⅰはプルトニウム濃度が1850-29.6ベクレル/m2の地域(人口約15万人)
 地域Ⅱは29.6-1.4ベクレル/m2の地域(人口約19万人)
 地域Ⅲは1.4-0.37ベクレル/m2の地域(人口約25万人)。
 そして、同じデンバー地区内にある、汚染が0.37ベクレル/m2以下の地域Ⅳ(人口約42万人)と比較した。

 1969、1970、1971の3年間、すべてのガンを合計した発ガン率をみると、地域Ⅳを対照とした場合、地域Ⅰ、Ⅱ、Ⅲに住む白人男性の発ガン率を見ると、それぞれ24%、15%、8%高かった。
 女性では、同じ地域について、それぞれ10%、5%、4%高いという値が得られた。
 地域Ⅳは、州全体の発ガン率と統計的に有意の差がなかった。

 個別のガンの種類別にみると、肺・気管支ガン、白血病、リンパ腫、骨髄腫、睾丸・卵巣ガン、消化器ガンなど、ほとんどすべてのガンの発生率の増加が認められた。
 1969年―1971年の3年間で、地域Ⅰ、Ⅱ、Ⅲの人口に「統計的に予測されるガン」のケースは5747件であるのに対して、実際には6248件が観測され、501の「過剰のガン」があったと推測された。
 そのうち、とくに罹患者が多く顕著なのは、肺ガン(過剰数121、24%増)、直腸および結腸ガン(過剰数141、22%増)、などであった。

 この傾向は、その後も引き続き観測され、1975年の調査でも、白血病や肺ガンの死亡率の異常が確認されている。
 以上

 高木仁三郎の著書によれば、微粒子となったプルトニウムを吸い込んだ場合、20~40年の潜伏期間を経て、ほぼ全員が肺ガンを引き起こす可能性がある。
 ガンダーセンの推計によれば、東日本に居住する全員が、メルトダウン中に合金化したホットパーティクルというプルトニウム粒子を吸い込んでいて、その量は、いずれ潜伏期間後に肺ガンを引き起こすに十分であるという。
 この粒子は、アメリカ西海岸、シアトルでさえ検出されている。
 2011年4月段階で、シアトル市民はフクイチ由来のホットパーティクルを毎日5個以上吸い込み、東京では毎日10個以上吸い込んでいると報告された。

 いったい東日本の20~40年後に、何が起きるというのか?
 想像するだけで絶望的な恐怖に襲われる。

 (以下も参考資料より引用抜粋)

 ウランはプルトニウムと同様にアルファ放射体であるが、プルトニウムの放射能はウランに比べて桁違いに高い。すなわち、プルトニウムの比放射能が約10万倍も強い。
 この比放射能は半減期に逆比例するもので、プルトニウム239の半減期が2万4千年に対して、ウラン235が7億年、ウラン238が45億年である。プルトニウムの放射性有毒性は正にこの差、ウランよりも半減期が極端に短いことにある。

 吸入摂取の場合は、数十日から数百日の生物学的半減期で肺から出て、その一部は血液を介して主として骨と肝臓に移行する。骨からは生物学的半減期50年、肝臓からは20年で排泄されると言われている。したがって、プルトニウムの体内被ばくによる影響は、肺、骨及び肝臓における晩発障害である発ガンである。

 プルトニウムが体内にとどまる時間を表す生物学的半減期は、骨では50年、肝臓で20年と評価されている。

 小出裕章は、α線源であるため放射線荷重係数が大きいこと、同じα線源である天然核種のウランなどと比べ半減期が短いため比放射能が高いこと、体内での代謝挙動(肺での不均等被曝は、発ガン性が極端に高くなる)の3点から「かつて人類が遭遇した物質のうちでも最高の毒性をもつ」と報告している

 最も有害な取り込み経路は、空気中に浮遊するプルトニウム化合物粒子の吸入である。気道から吸入された微粒子は、大部分が気道の粘液によって食道へ送り出されるが、残り(4分の1程度)が肺に沈着する。

 沈着した粒子は肺に留まるか、胸のリンパ節に取り込まれるか、あるいは血管を経由して骨と肝臓に沈着する。

 これまでの知見では、プルトニウムの発ガンは潜伏期間が20~40年と非常に長く、動物実験では潜伏期間中に寿命が来てしまって発ガンを確認するのは困難であった。
 だが人間は、体内での生物半減期50年といわれるプルトニウムを摂取すれば、寿命のうちに発ガンする確率は高い。

 放射能半減期はプルトニウム239の場合約2万4000年(α崩壊)。比重は19.8で、金属プルトニウムは、ニッケルに似た銀白色の光沢を持つ大変重い金属
 融点は639.5 °C、沸点は3230 °硝酸や濃硫酸には酸化被膜ができ溶けない。塩酸や希硫酸などには溶ける。原子価は+3〜+6価(+4価が最も安定)。

 金属プルトニウムは、特に粉末状態において自然発火する事がある。
 塊の状態でも、湿気を含む大気中では自然発火する事があり、過去のプルトニウム事故の多くが、この自然発火の結果とされている。

 原子炉において、ウラン238が中性子を捕獲してウラン239となり、それがβ崩壊してネプツニウム239になり、更にそれがβ崩壊してプルトニウム239ができる(原子炉内では他のプルトニウム同位体も多数できる)。

 アルファ崩壊よる発熱のため、ある程度の量のプルトニウムは体温より暖かい。大きい量では水を沸騰させることもできる。

 中性子反射体のない球状プルトニウムの臨界量は16 kgだが、中性子を反射するタンパーを用いると核兵器中のプルトニウムピットは10 kg(直径10 cmの球に相当)まで減らすことができる。
 1 kgのプルトニウムが完全に反応したとすると、20キロトンの TNT 相当の爆発エネルギーを生むことができる。

 戦術核兵器でプルトニウムの爆縮点火を前提にすると、プルトニウムの質量を1Kg程度に抑えられるとの報告もある。

 1945年以来、約10トンのプルトニウムが、核実験を通じて地球上に放出された。核実験のフォールアウトのために、既に世界中の人体中に1-2 pCi (0.037-0.074 Bq) のプルトニウムが含まれている。
 フォールアウト起源のプルトニウムが地表面の土壌に0.01-0.1 pCi/g (0.37-3.7 Bq/kg) 存在する。

一般的な商用原子炉である軽水炉から得られたプルトニウムは少なくとも20 %の 240Pu を含んでおり、原子炉級プルトニウムと呼ばれる。

 原子炉級プルトニウムでも核兵器の製造は可能である。すなわちMOX燃料で得られた使用済み核燃料は核兵器としても利用可能だが、Pu240という極度に制御の困難な核物質を含んでいるため、通常の核兵器には利用されない。
 だが、テロリストにとっては、世界中で大量に使われているMOX燃料は奪いやすい核原料であり、容易に核爆発を起こすことができ、しかも通常核爆弾よりも桁違いに深刻な核汚染を引き起こすことができてテロ効果が高い。

 原子炉級プルトニウムを高速増殖炉に装填して原子炉の運転をすると、その炉心の周囲にあるブランケットという部分で高純度の兵器級プルトニウムが産出される。
 常陽のブランケットには純度99.36 %のプルトニウムが22 kg、もんじゅのブランケットには97.5 %のプルトニウムが62 kg含まれている。
 これを再処理工場で取り出すだけで原子爆弾30発以上を製造できる量になる。

 このことこそ、極右政党化した自民党が万害あって一利もない、史上最大、最悪のお荷物「もんじゅ」に拘泥する理由であることは、すでに述べた。

 【731部隊もひれ伏す、アメリカ政府によるプルトニウム極悪人体実験】

 プルトニウムが発見されてから数年の間、その生物学的・物理的特性はほとんど知られていなかった。そこで、合衆国政府およびその代理として活動する私的組織によって一連の放射線人体実験が行われた。

第二次世界大戦の間から戦後に渡り、マンハッタン計画やその他の核兵器研究プロジェクトに従事した科学者が、実験動物や人体へのプルトニウムの影響を調べる研究を行った。

 ドイツで障害者40万人を国家の邪魔者として殺戮したT4作戦が知られているが、アメリカでも似たような残酷な非人間的殺戮実験が行われた。

 マサチューセッツ州では、障害者施設で重度障害者の朝食にプルトニウムを添加する実験が行われた。もちろん同意など存在しない。
 ミューヨーク州でも病院で患者への大規模なプルトニウム注入実験が暴露された。
 患者や受刑者に強要されたプルトニウム注入は、もちろん極秘裏であって、個人が特定されたのは数十名にすぎない。
 この実験は30年に及び、被害者は数万人以上であり、わけても障害者に対する極悪なプルトニウム実験の悪質さは、身の毛もよだつものである。
(アイリーン・ウェルサム=プルトニウムファイルより)

 アメリカという自称民主主義国家の仮面の下の正体は、間違いなく本物の悪魔であった。

sangouki.jpg

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