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ちょうど8年前の2011年3月11日に起きたこと、もう一度振り返ろう


 14時46分に、宮城県沖で発生した巨大地震は、当初、M8.4(通常のマグニチュード最大値)の地震で、後に、気象庁は、新たなモーメントマグニチュード(同じ原因で複合的に発生した地震群の総エネルギー)という概念を初めて採用してM9.0と公表した。

 当時、私は、1970年前後から始めた宏観地震予知の研究を片手間に続けていたが、発生当日の前、2月20日頃に、凍結道路でスリップ事故を起こし、肩を複雑骨折して入院中であった。
 病院(瑞浪厚生病院)の窓から太平洋全域に延びた巨大な白帯雲(清姫の帯)を、今でも忘れることができない。これは、二月中旬から発生前日まで出現していた(毎日確認できなかった)。

 ただ、私が主に予知の手段として考えていた、アマチュア無線による電磁波異常伝播が観測できておらず、行徳高校の発散と収束を見て、ツイッター(@tokaiama)で前日に「とんでもない地震が起きる」と発信した記憶がある。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%A4%A7%E9%9C%87%E7%81%BD

 強制退院させられて骨折の苦痛に耐えながらベッドで唸っていたとき、もの凄く長い激しい地震が起きた。
 それから、情報メディアにへばりついて、逐一観察したが、あまりの凄惨さに言葉を失って凍り付いた一日だった。

夕方、テレビなどのメディアに、福島第一原発が「全電源喪失」に陥ったと公表された。
 私は、原発反対行動を1970年代から続けていて、放射線関係のライセンスや、プラント構造物検査の資格をたくさん取得していて、原発について相当に詳しい方だったので、「全電源喪失」の意味を瞬時に理解し、ツイッターで、東京から東北地方に至るまで、妊娠女性と子供たちの避難を呼びかけた。
 (男は今を作ることしかできないが、女子供は未来を作るのだ)

 全電源喪失の意味は、稼働中の原子炉が、巨大な核反応熱をタービンと熱交換装置に循環するシステムが止まって、冷却不能になることを意味していて、すなわち、数時間程度で、もの凄い放射能放出を伴うメルトダウンが起きることを意味していた。
 原子炉事故の最後の命綱はECCS=緊急炉心冷却装置であるが、これも、電源がなければ稼働することができない。

 2006年12月に、共産党吉井議員が、福島第一原発の非常用発電機の位置が低すぎるため、巨大な津波によって壊れて全電源喪失に陥る可能性があり、安倍晋三首相に対し、対策を求めた質問のなかで、 安倍はこう答弁し一切の対策を拒否した。

「(日本の原発で全電源喪失)事態が発生するとは考えられない」
「(原発が爆発したりメルトダウンする深刻事故は想定していない)原子炉の冷却ができない事態が生じないように安全の確保に万全を期しているところである」
  https://www.sting-wl.com/abeshinzo.html

 この対策拒否によって、五年後に、福島第一原発のメルトダウン事故が発生したのである。もし、原子炉工学専門家である吉井氏の意見を素直に受け入れていたら、この事故は発生しなかった。

 私は、冷却系統が作動しなくなった原子炉が、三時間でメルトダウンすることを知っていた。
 例外として、非常用空冷回路もあるのだが、これも小泉政権時代にコスト削減のために撤去されていた。だから、冷却不能になったのが15時だとすれば18時にはメルトダウンが始まっていたのである。仮に、非常用空冷装置が作動しても、メルトダウンが数時間遅れる程度である。

 ところが、テレビに出てくる東京大学のエラーイ先生方、原子力工学の関村直人は、「絶対にメルトダウンなどありえない」などと安倍晋三のような根拠のない妄言をまき散らし続け、地元住民の早期避難を妨害したのである。
 もし関村が、理論的に数時間でメルトダウンする可能性があるとNHKで真実を述べたなら、フクイチの被曝者は半分程度に減っていたかもしれない。
 関村が「メルトダウンは起こらない」と真っ赤な嘘をテレビで言い続けた理由は、東電が東大に毎年数十億円の研究助成金を贈っていて、東電の失敗をできるだけ小さく見せたいという忖度の意図が働いていたことは明らかである。

 もし、メルトダウンが始まれば、核燃料集合体の燃料鞘の材料であるジルカロイ合金が、わずか800℃に達すると、水蒸気と反応して、水素を発生することが分かっているので、必ず水素爆発を起こすのである。
 原子炉の運転温度は400℃程度(沸騰水型の超臨界温度)なので、メルトダウンの管理温度は、わずか数百度の余裕しかない。だから、原子炉は綱渡りの超危険な代物なのである。

 3月12日15時36分、1号機が水素爆発を起こした。全電源喪失から、わずか24時間後である。
 3月14日、3号機が、水素爆発とは異なる真っ黒な煙を出す巨大な爆発を起こした。
 これについてはガンダーセンが、即発性臨界と説明したが、その意味は、不安定な核物質であるプルトニウム240の不完全核爆発であった。
 このとき、世界で初めて、プルトニウムMOX核燃料が核爆発を起こすことを世界に知らしめた。
 http://d.hatena.ne.jp/shuusuto_koukaZERO/20110510/1305042426

 3月15日6時過ぎに、今度は原子炉が停止して核燃料も存在しないはずの4号機が爆発した。これについて、東電側は「隣の三号機からダクトを経由して水素が流れ込んだ」と説明しているが、原子炉工学の常識として、隣接した原子炉どうしがダクト接続されていることなどありえないので、これは詭弁である。
 理由について、槌田敦教授は、これは軍事用核原料に利用するためのプルトニウム富化であると説明した。
 http://www.asyura2.com/15/genpatu44/msg/752.html

 ここで、自民党政権は、秘密裏に東電と結託して、核ミサイルのための核原料を製造していた疑いが明らかにされたのである。
 
 フクイチの4つの原子炉がメルトダウンして、環境中に莫大な放射能を放出したことで、東電の役員は涙を流して、自分たちは致死量の莫大な放射能を環境に流してしまった……つまり、大量の人々を殺してしまったと発言した。
 http://onodekita.sblo.jp/article/50525066.html

 このチェルノブイリ事故の数十倍といわれる放射能放出が何をもたらしたのか?
 それ以降、厳重な箝口令が敷かれ、あらゆるメディアが一切報道しなくなった。毎日も東京新聞も、市民派と称されていた雑誌メディアもだ。
 私は、毎日、もの凄い死者が出ているとツイッターで発信し続けたが、「中卒の妄言」とか称されて嘲笑を受けることが多かった。(私は放射線取扱主任者の資格を取得していた)

 事故から一ヶ月後、共同通信は、大熊町で、猛烈に放射能汚染された千名に近い遺体が回収できないでいることを報じた。(繰り返してゴメン)
 
 ookuma.jpg


 それから今日で8年経った。
 放出されたセシウム137やストロンチウム90は、事故時の83%が残ったままだが、見かけ上の空間線量は、相当に下がった。
 理由は、繰り返される降雨によってセシウムが沈降して、土壌成分に吸着され、土壌そのものの遮蔽によって下がったのだが、放射能が減っていない以上、それは作物を通じて、あらゆる回路から住民の肉体に内部被曝として入ってくるのである。

 事故直後から、NHKなどの安全デマに騙されて、「食べて応援」していた人が、家族ぐるみ内部被曝によって深刻な病気にさいなまれている実態が報告されている。

 福島米食べて応援した結果 (食の安全を考える放射線測定) 
http://www.asyura2.com/19/genpatu51/msg/170.html

 私は、事故直後から、低線量での放射線被曝の結果が出るまでには、長い潜伏期間がある。それは5年後から発症が始まり、7年、8年後にピークがきて、50年以上も続くと書き続けてきた。
2016-4.jpg

 
だから、8年目の今こそが、フクイチ放射能事故の被曝障害のピークなのだ。
メディアは、被曝障害について一切取り上げない。もっとも悪質なのがNHKで、被曝病で一番多い心筋梗塞や白血病、癌について、放射能には一切触れずに、今後日本で激増するとフクイチ事故を徹底的に隠蔽する番組で国民を騙し続けている。

 今、いったい何が起きているのか? 真摯に問題に取り組み、メディアの隠蔽工作に対抗して真実を明らかにする努力が続けられている。
 ぜひ、ご自分の目で確かめていただきたい。

福島の健康被害の悲惨な現状(事故前〜2017年)
  https://www.gowest-comewest.net/comparison-2010-2017

「静かなる殺人・・」放射能による健康被害は確実に広がっている。
 https://useful-info.com/radiation-silent-killer

 放射能健康被害の真実に迫る https://www.sting-wl.com/tag/%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E3%81%A7%E5%81%A5%E5%BA%B7%E8%A2%AB%E5%AE%B3%E3%81%8C%E5%87%BA%E3%82%8B%E4%BA%BA

福島原発事故の真実と放射能健康被害★
南相馬市の死亡率増加は「帰還」の危険性を物語るのか?
 https://www.sting-wl.com/yagasakikatsuma30.html

 福島県 慢性リウマチ性心疾患の死亡率は、全国平均の3.1倍
  http://hokinet.jp/115.html

福島原発事故後に増えている病気
 http://hokinet.jp/34.html

 メディアは、ほとんど記事にすることを避けているフクイチ事故の被害だが、市民レベルでは、私も含めて、たくさんの人たちが真摯な告発を続けている。
 しかし、私は、今の自民党政権の下では、必ず、再びフクイチ事故の再来が起きると確信している。

 これほどメディアが真実を隠蔽し、政権が、狂信的な核武装に邁進している事情では、我々の力は小さすぎて、この地球環境の破滅への暴走を止めるのは絶望的である。
 だが、次に起きる事故=たぶん若狭か伊方だろう=では、残された西日本も放射能汚染され、日本という国、日本人というカテゴリーが、地球から消え去る運命に至るだろうと思う。

 いったい、どうすればよいのだろう? 私は、もうすぐ何もしなくとも、この世を去る立場だから、大きな負荷を感じているわけではないが、無限大の未来を約束されていたはずの、青少年、子供たちが絶望に閉じ込められるのは、とても気の毒で見ていられない。


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ツイッターのアカウントは、原発運転による健康被害をとりあげた途端に永久凍結されました

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