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老後に2000万円不足するって?

カテゴリ : 未分類

 金融庁試算「老後に不足…金融資産2000万円」を年金受給者は用意できている?
 https://www.fnn.jp/posts/00046751HDK/201906122000_MEZAMASHITelevision_HDK

 金融庁報告書
 https://www.fsa.go.jp/singi/singi_kinyu/tosin/20190603/01.pdf

 一部の特権階級や、巨額の相続をした人を別にすれば、大半の人は「いったい、どこの国の話なの?……」と訝るところだろう。
 大半の日本国民にとって、2000万円という資産は、遠い他国の夢物語であり、1000万円だって、現在の40~50歳代にとっては、はるかに遠い雲上の高嶺であろう。

 バブル時代を経験した人々にとっては、数千万円の貯蓄は珍しくもなかったが、21世紀に入って、竹中平蔵が登場し、「日本を格差社会にする」と宣言して、その通りになってからというもの、平均ラインを下回る大半の人々にとって、リストラに怯える毎日であり、子供の学費だって、半世紀前の10倍にも達していて、まともな貯蓄のある家庭など珍しい存在になっている。
tyotiku1.jpg


上のグラフは、内閣府の制作したもので、政権に都合の良い嘘が多分に含まれていると思うべきだが、とりあえず真に受けるとして、今から25年前、1994年は、年収400万円(可処分所得)世帯の貯蓄率は、13%であり、年間52万円の貯蓄を行っていた。
 ところがバブル崩壊の象徴である山一証券倒壊1997年末から、日本人の貯蓄率は激減していった。
 小泉政権が登場した2000年には、貯蓄率は3.8%まで下がり、同じ年収400万世帯では年間、わずか15万円にまで下がった。
 新自由主義思想が竹中平蔵によってアメリカから持ち込まれ、容赦のないリストラ=労働者待遇悪化と株主最優遇思想が日本に持ち込まれたからである。
 2008年以降は、先進国最低水準の貯蓄率になり、2013年以降は、わずか1%前後、年収400万世帯で4万円しか貯蓄できないレベルにまで堕とされている。

 それだけ労働者の生活は、口に出せないほど苛酷化しているわけで、その原因は、消費増税と教育費と指摘する人が多い。

 以下は、大学の授業料推移である。
KYOUIKUHI1.jpg


 これによると、1977年の私大授業料は年間25万円、国大は10万円前後である。ところが、2012年では、私大年87万円、国大53万円である。
 昨年2018年度では、国大が年54万(初年度93万)私大が77万(初年度130万)であり、医学部に関しては、国公立が54万(初年度123万)、私大が269万(初年度728万)となっている。
 http://eic.obunsha.co.jp/pdf/educational_info/2018/0910_1.pdf

  サラリーマンの平均年収推移を見てみよう。
nensyu2.jpg



 大半の人々の実感通り、右肩下がりに収入は下がってきている。
  1997年の平均年収が467万円であるのに対し、2009年では406万円になっている。 1995年に、年収460万円で子供を私大に生かせたときの支払額は、授業料のみで年73万円だったが、2012年度では、年収が408万円に下がっているのに、授業料のみで87万円、入学金こみで130万円程度になっている。

 世帯年収に対する学費の割合は、1995年=16% 2012年=21%になっていて、現在は、はるかに拡大している。来年からは、さらに値上げが予定されているので、本当に、子供を大学にやるのは、普通の家庭では昭和初期なみに無理になっている。
 とりわけ、医学部は、寄付金を要求されるため年間1000万円が普通なので、よほどの特権階級子弟でないと行くのは無理であり、医師になるのも完全に金次第になってしまった。

 自民党(公明党・維新)の悪政によって、まるで戦前のような差別社会に変わってきていて、金がなければ学校にさえ進学できない時代であり、いずれ、子供の身売りや、「おしん」のような運命の子供がたくさん登場してくることになりそうだ。
 一般国民=庶民の生活は、消費増税のような悪政によって追い詰められ、生活のために、大学に行くどころではなく、新しい時代の「身売り」さえ起きそうな事態になっている。
 「これで、いったいどうやって2000万円貯めろというんだ!」
 大方の庶民は、こう叫ぶしかないほど追い詰められている。

 「新しい時代の身売り」とは何か? といえば、それは、風俗産業に向かうか、兵士になるかということである。昔と違って、男もホストになるし、女も兵士になる時代になっているが、「金のための身売り」という本質は変わらない。
 若者たちの仕事がなくなれば、手っ取り早い就職口は兵士か売春しかないのだ。そして、社会全体で言えることは「人の命の値段が極端に安くなる」ことである。

 国家の為政者は、大量に集まってくる兵士たちの命を売りさばくために、積極的に戦争に出ようとするだろう。
 例えば、今、アメリカによって経済的な締め付けが行われている中国が向かう方角には、若者たちの命を金に換える=つまり、戦争を積極的に仕掛けるような政策を実行するしか救いがなく、追い詰められた政権の行き着く先は、歴史上、世界のどこでも同じことである。
 人々が貧しくなれば、確実に戦争がやってくる。

 老後資金に2000万円が必要と、金融庁の諮問委員会が報告した背景には、委員会のメンバーの構成がある。
 冒頭にリンクした金融庁報告書の諮問メンバーの多くが、投機投資企業関係者である。大学教授組だって、投資信託企業出身者が多い。
 つまり、庶民に対し「貯蓄を投資(博打)に回せば2000万円貯まるぞ」と言いたげである。このメンバーは、金融投機資本関係者の回し者であると断定しても差し支えないほどだ。

 リストラに怯えながら過労死寸前の苛酷労働にさいなまれ、ボーナスも減らされ、労働者としての権利を剥奪されて、竹中平蔵に金が回るだけの派遣労働者にされて、年収200万円台の収入でギリギリの暮らしを強いられている多くの労働者階級にとって、「2000万円貯めろ」という日本政府の提言には、激怒で答える以外にないとともに、「2000万円どころか200万円貯めるだって、もの凄い大変」な日常生活で、このまま自分たちの老後は何が起きるのか? という不安感が毎日の生活をさらに締め付けてゆく。

 現実問題として、今の40歳代以下の労働者が年金受給が可能かといえば、自民党が政権を担っているかぎり絶望というしかない。安倍政権は、年金受給年齢を70歳にするとまで恐ろしいことを言っている。つまり70歳まで奴隷として働かせると……。
 それでも年金だけで生活不能だから、金を貯めろと要求しているわけだ。

 しかし、それは、あくまでも戦後資本主義社会が延命することを前提にした話で、これほどまで追い詰められた庶民が、資本主義経済下における孤立した小家族社会が続いてゆくのは不可能である。
 現在の資本主義社会に飼育され、小家族で対立する社会底辺のなかで、これまでのような個人主義に立脚した孤立した生活は不可能と断言するしかない。
 もう少しいえば、これからは、小家族では決して生き抜くことができない時代がやってくる。

 家も、生活手段も、生活の道具類(洗濯機や冷蔵庫、エアコン)も、すべて共同で利用するスタイルに変え、いわば「部族生活」のような原始的な共同体生活をイメージした生活を組み立てないと、もう生き抜いてゆくことはできないのである。
 この時代の推移を私は20年以上前から予感していて、このブログでも、十年以上前から大家族生活について、繰り返し書いてきている。
  
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-18.html

 http://blog.livedoor.jp/hirukawamura/archives/2288601.html

 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-20.html

  http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-21.html

  http://blog.livedoor.jp/hirukawamura/archives/2348506.html

 http://blog.livedoor.jp/hirukawamura/archives/2371533.html

http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-24.html

 一部は、ヤフーブログ管理者が、勝手に消してしまい、FC2ブログへの移行もできないものがあるので、バラバラになってしまった。
 これを書き始めたのは、2005年頃からである。

 はっきり申し上げれば、老後に2000万円積み立てたって無駄なことだ。金融投機に入れ込めば、大半が国際金融資本に有り金残らず巻き上げられるのがオチで、個人がファンドのコンピュータ運営に勝てるわけがないのだ。

 今、年金資金120兆円を、安倍政権肝いりの年金財団が国際株市場やデリバティブ投機に大半を投資してしまっているが、すでに国際的な株価暴落傾向のなかで、損失は取り返しのつかない50兆円レベルまで膨らんでいるといわれ、日本政府官僚による投機財団など、世界の「生き馬の目を抜く」ファンドから見れば、「カモネギ」以外のものではない。
 とりわけ、安倍政権の人気取りが最終目標である株投機については、外国ファンドから足下を見られて、いいように利益を抜かれているといわれる。
 http://www.asyura2.com/18/senkyo247/msg/275.html

 https://togetter.com/li/1365768

 だから、日本人が安倍政権を容認したことで、松原照子が30年前に予言したとおり「草も食べられなくなる」社会に、本当になってしまっているのだ。
 こんな恐ろしい事態になって、なお生き抜こうとすれば、それは金に頼るような発想では無理だ。
 我々は人間であり、最期は「人間に頼る」しかないのである。

 2000万円なんか必要ない! 必要なのは、人間の連帯である。
 少なくとも20名前後の、小さな集団で、「大家族生活」を作りだし、過疎の田舎のなかで自然に依拠した共同生活を志向する以外に、生き延びる道はないのだ。
 今後は、これを主題に、ブログを書いてゆくつもりだ。

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