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 チェルノブイリ事故から8年目には何が起きていたか?

カテゴリ : 未分類



 フクイチ事故が2011年3月に起きてから、今は2019年8月で、8年半というところだ。大半の人が知っていると思うが、放射能被曝事故による被曝障害の結果が目に見えるようになるのが、事故から5年後で、8年後には一般的な意味でピークを迎える。

 それゆえ、今、まさにフクイチ被曝障害が発症ピークにさしかかっているわけで、今何が起きるのかを予測するには、チェルノブイリで何が起きていたかを調べるのが合理的である。

 参考になるのが、チェルノブイリ事故後、現地に飛んでたくさんの調査報告を行った、京大熊取8人衆の今中哲治氏の論文である。
 ただし、私は、今中氏に関して悪い印象しかない。それは、彼がチェルノブイリ事故総死者数を18000名程度と、ひどく低く見積もっていたからで、彼を御用学者に位置づけるしかなかった。

 ちなみに、ウクライナの研究者団体は、ウクライナ国内だけで、チェルノブイリ事故死者数を150万人~200万人と報告している。全体では1500万人との記述も見た記憶があるが、証拠記事を探し出せない。
 http://www.shikoku-np.co.jp/national/international/article.aspx?id=20050424000273

 今中哲治氏によるチェルノブイリ事故の概括的報告
 http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/Chernobyl/Henc.html

 事故から4ヶ月後の1986年8月、ソ連政府はIAEA(国際原子力機関)に事故報告を提出した。その報告などに基づくと、大量の放射線被曝による急性障害が200名あまりの原発職員と消防士に現れ、結局31人が死亡した(爆発の時に行方不明になった1人、事故当日火傷で亡くなった1人、被曝以外の死因1人を含む)。

 事故翌日の4月27日に、原発に隣接するプリピャチ市住民4万5000人が避難し、さらに5月3日から6日にかけて周辺30km圏から9万人、結局13万5000人の住民が避難した。周辺住民には急性の放射線障害は皆無であったとされている。

 ロシア政府に代わっても、いまだにチェルノブイリ事故の総死者数は、事故収束にあたった消防士ばかりの33名が公式報告である。
 しかし、それは7シーベルト以上の致死線量を被曝したと考えられる急性被曝障害のみの数であり、低線量被曝者の晩発性被曝障害による総死者数は、IAEAにも、ICRPにも、WHOにも、ロシア政府にも、科学的証拠からの言及がない。

 それでは、低線量被曝者を含めて、実際に、どれくらいの死者が出ているかについては、今中氏は当初18000名、その後、数十万人に変えたようだ。
 IAEAの公式見解は、4000名ということになっていて、議論のなかでは数万人と評価されていたのに、政治的決着によって、この数字になっている。これは、IAEAの役員の多くが原子力産業から派遣されていたためである。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%8E%E3%83%96%E3%82%A4%E3%83%AA%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80%E4%BA%8B%E6%95%85

 WHOの癌研究部署は、低線量被曝者の致死について16000名という推計値を公表している。WHOの評価はIAEAの承認がなければ公表されないようだ。 
 グリーンピースは、数十万人、ロシア医科学アカデミーは21万人、ロシアの研究者は、事故から30年で、100万人という数字を推計している。
 ウクライナの研究団体は、冒頭に紹介したように150万人という数を公表した。

 ウクライナ国立科学アカデミーの調査によると、チェルノブイリ事故前のウクライナにおけるルジニー地区の平均寿命は75歳であったが、事故後、65歳にまで低下した。
 1991年に独立した当時のウクライナの人口は約5200万人だったが、2010年には約4500万人にまで減少している。
 10年で14%低下したので、おそらく福島県周辺でも、同じような人口減少が見られると予想している。
cheruno1.jpg

 
 上のロシア平均寿命グラフでは、事故のあった1986年から下がりはじめ、8年後の1994年に下落のピークを迎えている。男では、実に65歳→57歳と、8歳も低下している。 女性でも3.3歳下落し、この原因について、今中氏は、「ソ連崩壊に伴って男が酒を飲み過ぎたせい」と説明したので、私は激怒し、二度と信用しなくなったのだ。

 日本政府による人口動態統計には、このような劇的な異変は一切記録されていないので、政府お得意の統計捏造が行われているものと私は確信している。

 以下は、各共和国別の平均寿命推移
 
 cheruno2.jpg


 今中氏は、ウクライナから1200キロも離れたカザフスタンでも同じ凋落が見られるから放射能被曝とは無関係と説明したが、チェルノブイリ事故の影響は、遠く地中海イタリアにまで及んでいて、スパゲティの価格にさえ影響を与えている。
 同じくらい離れたトルコでは、子供たちの白血病の激増が確認されている。
 https://twitter.com/hopi_domingo/status/601352801097125889

 放射能は、均質、一様に汚染を拡散させるわけではない。まとまった放射能雲が移動し、上昇気流などの条件で、特定の地域に濃厚な汚染をもたらすことが分かっている。
 ちょうど夕立のにわか雨のように、わずか数十メートル離れると、土砂降りから晴天に変わることがあるのに似ている。

 今中論文のなかに、チェルノブイリの死者について、ソ連政府の機密文書が紹介されている。

事故直後の放射線障害に関する共産党秘密議事録からの抜粋
cheruno3.jpg


これによると、ソ連政府の発表した33名の消防士たちの死者以外に、周辺住民に24名の死亡者が確認され、重度の被曝者が189名いたことが書かれている。

 さらに、リクビダートルと呼ばれる、事故後の後始末に強制的に駆り出された80万人の作業被曝者の晩発性被曝死者数も数万~数十万人いたといわれる。

 http://www.cnic.jp/412

https://www.sankei.com/world/news/160425/wor1604250021-n1.html

 http://chernobyl25.blogspot.com/2012/04/blog-post.html

 同じことが福島でも起きていたはずで、実際に、共同通信が、事故後一か月経って大熊町に千名近い高度に汚染された遺体が放置されていると報じたが、なぜか「事後被曝」と決めつけられ、その後、ネット上の関係情報がすべて消されてしまった。
 福島でも、放射能事故=急性被曝症によって千名近い人々が死亡し、遺体も回収できないほど高度に汚染され、放置されたのである。
 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-785.html

 晩発性被曝の障害については、今のところ、まだ発癌潜伏期間内にあって、本当の恐ろしい問題が露呈するのは、これからのことである。
 しかし、潜伏期間の比較的短い甲状腺癌や白血病については、たくさんの報告がある。
 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-817.html

 cheruno4.jpg

 上のデータによれば、チェルノブイリで、子供たちの甲状腺癌のピークは、事故から9年後になっている。したがって、福島の子供たちの甲状腺癌も、来年になれば、さらに増えることになる。
cheruno5.jpg

 
 15歳以上の甲状腺癌データを見ると、事故からまんべんなく増えてゆくが、6年後の1993年、に強い増加があり、14年後の2000年でも、一向に収まる気配がない。
 これは、福島でも同じことになるだろう。事故の恐ろしい結果は、まだこれからなのである。

 実は、私が、このような巨大放射能事故の影響として、もっとも怖れているのが、胎児被曝による知的障害である。
 三か月齢で胎児被曝を受けると、ちょうど胎児が爆発的に細胞分裂している状態で、脳細胞に激しい障害を受けて、誕生しても知的障害を引き起こすリスクが大きくなる。
 ダウン症のように分かりやすい障害ばかりでなく、見た目には健全だが、遺伝上の欠陥を抱えてしまって、正常な人間関係を作り出すのが困難な被曝者も多数登場してくるのである。

 https://atomica.jaea.go.jp/data/detail/dat_detail_09-02-03-07.html
 これは原子力産業による原子力百科事典ATOMICAの記述

 https://www.jstage.jst.go.jp/article/radioisotopes1952/36/10/36_10_542/_pdf

 以下は、広島長崎被曝者のデータを解析した米軍ABCCの後継機関、国立の放射線影響研究所によるデータであるが、心底震え上がるような内容になっている。
 https://www.rerf.or.jp/programs/roadmap/health_effects/uteroexp/physment/

 【線量が0.005Gy未満と推定された胎内被爆者においては、1,068人中9人(0.8%)に重度の知的障害が見いだされたのに対し、線量が0.005Gy以上と推定された胎内被爆者においては、476人中21人(4.4%)が重度の知的障害と診断された】

 上のグレイは、そのままシーベルトに読み替えても構わない。つまり5ミリシーベルトを体内被曝した胎児の4%以上が重度知的障害を発症すると書かれている。
 311後の福島県内の妊婦の、ほとんどが、5ミリシーベルト以上を被曝している可能性があり、福島では、子供たちに何が起きているのか? 極めて心配だが、情報は完全に隠蔽されたままになっている。

 知的障害は、見た目ではわかりにくい。五歳くらいになると他の子供との比較で、やっと変だと思うようになる。
 学齢期になると、どうしてもイジメの対象になりやすく、大人になると疎外される立場になることが多い。
 安倍晋三は、三か月齢でビキニ水爆の被曝を受けている。親族がほとんど東大のエリート、エスタブリッシュメントコースを歩んだのに安倍だけは落ちこぼれていた。これなどは、ギリギリの見た目では分かりにくい例である。
 

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